月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

みのりのはなし

2018年08月11日 16時35分08秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


Fさんの初盆のご縁にお参りさせていただきました

笑顔が素敵な御遺影を拝見しながら、

「Fさんはいつお会いしても、この笑顔でしたね〜」

と言うと、息子さんが

「私にはこんな顔はせんかったな〜、いつも喧嘩になりよったな〜」

と‥‥でも、そう仰りながら、懐かしそうにお写真をみつめ、おつとめ中には

なんまんだぶつ‥なんまんだぶつ‥

とお念仏をお称えしてくださっていました

そして、お父さんの御遺骨を大事に抱え、お墓へとその手で納められました

そういえば、読経の前にお経本をお配りすると、お経をペラペラとめくりながら

「お経の勉強でもしたら、ユンボに乗っとってでもなもあみだぶつ言えるようになるかな〜」

と笑いながら仰いました

冗談のように仰ったこの言葉、ありがたいなあと思いました

もうすでに、その息子さんはなもあみだぶつとお念仏を申されるお姿になっておられるのです

三部経の一言一句の意味はわからなくとも、お父さんや先立ってゆかれた方々がご縁となってくださって、いつでも、何をしている時にでも。なもあみだぶつのお念仏にあわせてくださっているのです

尊いお育てのまんなか

今日もありがたいご縁をいただきました

なんまんだぶつ(^人^)