月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

親子之姿

2013年04月28日 20時47分32秒 | 仏々相念(住職日記)

親子で楽しそう・・・

 

「今日は帰られなかったのですか?」

「そうなんです。何か用事と重なったようで・・・」

ってことで施主様と2人でのご縁となりました。

 

一人でお暮しになられているためにいろいろ考えるようです。

終活・・・

子どもたちに迷惑をかけてもいけないし・・・

 

「お母さん、大丈夫よ。私が看てあげるから・・・」って娘さんが言ってくれるとか・・・

今は偽らざる気持ちなのでしょう。

でも、どのような縁に触れ変わるか分かりません。

看病って大変でしょうから・・・

きれいごとではありませんもんね。

 

でも、やっぱりそう言ってくださることは嬉しいご様子でした。

仲がいいんでしょうね・・・

 

夕方、息子が遠征から帰ってきました。

坊守の声のトーンが変わります。

「迎えに行ってきますね」ってルンルンの顔。

待って、待って、待つのです。

今か今かと待つのです。

一緒にいることに安心します。

 

ご縁の帰り道、西予市宇和町にはわらぐろのマンモス親子が出現しています。

今年から親子になっています。

寄り添う姿っていうのはいいものですね。

青空のもと、沢山の親子連れがマンモス親子と楽しそうに遊んだり写真撮ったりしていました。

 

そうでした・・・

世間はゴールデンウィークでしたね。

 

遠方から帰省して美味しいおふくろの味を堪能されているのでしょうか・・・

ごゆっくり!

 

待ってるよ~!!!


息子之席

2013年04月27日 19時22分36秒 | 仏々相念(住職日記)

悲しきシャウト・・・

 

息子が一泊二日の練習試合に今治まで遠征しています。

もうラスト一ヵ月。

悔いの残らないようにと県大会に向けて願生っている様子です。

 

息子のいない夕食の支度。

いつにもまして坊守の口ずさむ浜田省吾が切なくシャウトしています。

再生機器を耳に付けいつでも曲を楽しんでいる坊守。

あまり声を発し歌っているという感覚がないようです、坊守。

気持ち良さそうに歌い上げています。

お陰で結構聞いたことのある曲が増えるコイツ。

 

誰よりも二人の子どもが喜んでいる坊守の料理。

その喜ぶ姿をみることに親の喜びを感じるような人・・・

夕食の寂しいこと。

ポカ~ンと息子の席が空いているとやっぱり寂しいものです。

コイツに似なくてもいいようなところが似ているような息子、

あまりベラベラと話す方でもないとおもうのですが

美味しそうに沢山食べる姿を見れないと寂しいものです。

 

早めの夕食となりました。

 

娘が巣立った後、

息子がいてくれたお陰でなんとかここまで来ましたが

息子が巣立つとどうなることやら・・・

 

「毎日カレーよ!」ってポツリと一言。

メニュー的には全然問題もなく望むところのコイツなのですが・・・

いつもと違う声のトーンに寂しくなります。

 

夕方、坊守のワンマンショーにてテレビの音が聞こえません。

テレビのボリュームを大にしつつも

ナカシのフレーズに心奪われテレビの内容分かりません。

 

夕食後、坊守が満面の笑みで来たかと思うと

息子から電話があったと・・・

「オレにはないんかい・・・」

って、コイツは悲しきアウト。

 

こんなんでましたけど・・・


衆生苦悩

2013年04月26日 20時36分43秒 | 仏々相念(住職日記)

なんかよかったな~・・・

 

何事も良い方向に向かうっていうのはいいものです。

今日、ある会合に参加させていただいたのですが、

このご時世です、どの会も大変な台所事情となっています。

いらないものを省く・・・

その方向に向かうことは極自然の事でしょう。

皆大変なんだから助け合わないといけません。

なんか、そういう方向に行くのかな~って思えて苦しき実情は変わりませんが結構嬉しかったりしました。

爽やかに和気藹々と進むことができればいいですね。

 

内々のご縁をいただきました。

これはこれでよかったりもするんです。

「時間はゆっくりあるので、ゆっくりお焼香してください。急がれなくてもいいですから・・・」そうご案内させていただきました。

思い思いで焼香に進まれます。

一人でされる方・・・

お孫さんとされる方・・・

それぞれです。

小さなお孫さんはお焼香に興味津々。

お婆ちゃんに教わりつつ楽しそうにしています。

お~、凄い!いっぱい煙が出てきた・・・

お~、なんか香りがするぞ・・・

小さな心でいろんなことを思うのでしょう。

沢山のお参りだとこうはいきません、

皆さん待っているからって手を合わせるのもそこそこに急かされ終わってしまうかもしれないのです。

ひょっとしたらこの度のお焼香を後々に思い出すこともあるかもしれません。

そういえば・・・って。

忘れていた香りの中に姿すら思い出せない曾婆ちゃんのおはたらきに出会えるかもしれません。

 

なんかいいな~って・・・

 

なんら改善されることもなく今を過ごす。

苦しみの世界を生き抜く。

 

衆生苦悩、我苦悩。

 

あなたがいてくれる・・・

この苦しみを共にしとってくださり今がある。

お陰で立ち上がることができます。