昨日は珍しく一人で数十キロ離れた山まで
湧き水を汲みに行った。
更にそこから10数キロ足を延ばせば
知り合いが田舎暮らしをしとる町へ行ける。
今年は奥様が大手術をされ自宅で静養中じゃと聞いた。
冬になったら雪で行きたくても行かれんようになる。
そう思うたらアポなしでも、ちょいと顔をみとうなった。
突然の訪問じゃのに夫婦で歓迎してくれ
30分ほど話をして帰った。
コロナをワシが持って行っとったらいけん。
とマスクをしたまま、外のベンチで
距離を置いて座り、お茶だけ頂いて帰るつもりじゃのに、
『せっかく来たんじゃけぇ』と
畑から水菜、大根、春菊、白菜を抜いて
『これ、持って帰りんさい』と言う。
遠慮したが、結局、車に積めんほどの
新鮮な野菜を貰うて帰った。
50過ぎて町から田舎(ホンマ山の中)に来て
20年あまり、よう頑張っとってじゃ。
ワシらも一時的な憧れを持ったことはあるが
とても実際に住むとなると出来んことじゃ。
慣れん米作り、野菜作りも田舎の年寄りに習い、
山に焚き木になる雑木を貰いに走り、
ようここまで辛抱しちゃったと感心する夫婦じゃ。
どうか元気にこの冬も越して下さいと願うばかりなり。