ねこってナニが一番いいっていうと、
自分が一番って思ってるところ。
犬はちょっと違う。自分より上のものについてゆく。
でもネコは単独行動の生き物なので、
自分が中心である。
自己中心的ということで、自己中って悪い意味のほうが
まかりとおってるけど、ほんとは違うと思う。
自分のこと愛せてて、大切にすることで、
それができる人ほど、自分以外も大切にするものである。
自己啓発で一番大事なのは、どれだけ自分を愛せるか
なのだそう。
誰でも自分が一番大切と思っていて当然なのに
自分のこと大好き!っていう人はあまりいない。
わたしも以前に比べると、だいぶん自分を許せて
きましたが、外で仕事しだすと何かと他人と
比べがち。もしもわたしがあんな性格だったら
よかったのかな、とか。
あんな性格のほうが向いてるのかな、とか。
ときどきふっとそんなことを思う。
わたしは出そうと思えば出るけど、小さなころから
声がコンプレックスのひとつで、大きな声で話せない。
声が清んでないのです。
小さいし。子供にさえときどき言われてしまう。
子供は夫に似て長男と長女は大きな声が出てはきはき
話す。次男は少しもこもこ。男の子はもこもこした話し方でもかっこいいけど、
女の子ははきはき明るくかわいいにこしたことはない。
幸いと長女はわたしに似ずにはきはきした話し方をする
のでほっとしてる。少なくとも声で注意されることはないから。
でも生まれながらの声はもうしかたがない。
わたしも精一杯大きな声を出すときもあるけど、
たぶん騒音測定器で量るとたいしたことないんだろうな。
「引越しおばさん」なんて夢のまた夢。
いまの仕事はもしかすると大きな声のほうがいいのかも
しれない。男の人3人のうち、大きな声は営業担当の所長だけ。
あとのひとはもこもこしてるけど、
女はそれでいいとは思われないのかも。
大きな声のほうがいっぺんで用件を伝えるのも済むかもしれないし。
そう思うと自分の声がいやになる。
それで自分自身がいやになる。
これではまたむかしのわたしのように、何もかもに自信を無くして
しまう。
けどこれも個性なんだ。大きな声の人が何もかも長けている
とは限らないし。事務処理を一番にきちんとこなせば
いまの仕事はそれでひとまずはいいはず。
事務処理ではわたしが逆にこうですよ、と教えることも
あるくらいだから、適材適所でそれでいいと思いたい。
営業で入ったわけでないから。
でも明るくてはきはきが長所という一般論は否めない。
わたしのような声は短所というべきでしょう。
は~。
見上げたらきりがない。
スーパーウーマンになれたらいいけど、
どこにそんな人がいるのか!いくらいるのか!
はきはきした人が人間的にすばらしい、っていうわけでもないはず。
もちっと、自分を愛さなきゃ。
撃沈しちゃうよ。
誰も助けてくれないもん。
自分だけ、自分を救えるのは。
こういうところもみんな好き、そうやって誰かに
言ってほしいけど、そうたやすく他人は言ってくれません。
せめて自分が言ってあげなきゃね。
自分が一番いい!と......。