うえぽんの「たぬき鍋」

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ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その8

2011-11-08 00:10:11 | 野球・ドラフト「怪」説
★読売ジャイアンツ

1位(×菅野智之投手・東海大→)
松本 竜也 (まつもと・りゅうや)投手 18歳
左投左打 193cm78kg
香川・英明高
高い角度から投げ下ろす直球はMAX146キロ。大型投手にありがちなフォームのバランスの悪さがなく、きちんと打者の内外角に投げ分けられるのが長所だ。今夏の甲子園では2回戦敗退ながらも、奪三振率10.00、防御率0.50の力投を披露した。将来性抜群!


2位
今村 信貴 (いまむら・のぶたか)投手 18歳
左投左打 180cm74kg
大阪・太成学院大高
ヒジを柔らかく使ったフォームから投げ込む直球はMAX146キロで、切れ味も素晴らしい。制球力も安定しており、特に右打者のアウトローにピンポイントに決められる点は評価が高い。甲子園出場こそないが、今年の高校生左腕では1位の松本と共に双璧だ。


3位
一岡 竜司 (いちおか・りゅうじ)投手 21歳
右投右打 179cm80kg
大分・藤蔭高-沖データコンピュータ教育学院
高校時代は右ヒジの疲労骨折などもあって不完全燃焼に終わったが、専門学校でその素質が開花。MAX150キロの力強い速球に加え、低めに決まるスライダー、フォークも良い。今秋の都市対抗ではJR九州の補強選手に選ばれ、1試合に先発で登板している。


4位
高木 京介 (たかぎ・きょうすけ)投手 22歳
左投左打 182cm80kg
石川・星稜高-國學院大
高校時代は野手としての評価の方が高く、先輩・松井秀喜になぞらえ「ゴジラ二世」と呼ばれた強打者だった。大学2年から投手に専念し、MAX147キロの直球と多彩な変化球とのコンビネーションで台頭。好不調の波が激しい点を克服できれば、即戦力だ。

5位
高橋 洸 (たかはし・こう)内野手 18歳
右投右打 184cm77kg
新潟・日本文理高
投手としても140キロを超える直球を投げられる本格派だったが、高い身体能力とパワーを見込まれて、2年秋から三塁手へ転向。経験不足故にまだまだ攻守ともに粗削りではあるが、球に食らいつくガッツ、力強いスイングは将来の飛躍を予感させる。


6位
江柄子 祐樹 (えがらし・ゆうき)投手 25歳
右投右打 183cm78kg
茨城・つくば秀英高-明治大-東芝
スリークオーターから繰り出す直球はシュート気味のクセ球で、MAXは150キロ。変化球は縦横2種類のスライダーとカーブがあり、いずれも変化量が大きく空振りを奪えるのが強みだ。4月に行われた巨人との交流戦では、5回を6奪三振1失点の好投!

7位
田原 誠次 (たはら・せいじ)投手 22歳
右投右打 178cm70kg
宮崎・聖心ウルスラ学園高-三菱自動車倉敷オーシャンズ
細身のサイドハンドで、常時140キロ前後を記録する直球と、カーブ、スライダー、シンカーといった多彩な変化球を、打者の外角にきっちり決められる制球力が光る。間を取るのが上手く、自分のペースを崩さずに投げられるマウンドさばきも定評がある。

育成枠
1位
森 和樹 (もり・かずき)投手 18歳
右投右打 185cm93kg
千葉・市立柏高
恵まれた体格で、馬力のすごさは好投手揃いの千葉県内でもトップクラスの豪腕。まだまだ粗削りな部分が多く、市立柏高・福島紀和監督は「今は、彼の素質の半分ぐらいしか出ていない」と語るだけに、プロで鍛えてその素質を磨いていきたいところだ。

2位
土田 瑞起 (つちだ・みずき)投手 22歳
右投右打 181cm85kg
熊本・鎮西高-長崎セインツ-愛媛マンダリンパイレーツ
高校時代は投打に評価が高く、投げてはMAX144キロ、打っては通算31本塁打のパワーが注目されていた。アイランドリーグでは投手に専念し、MAX148キロまで伸びた直球と、スライダー、フォークを中心にした投球で三振を奪えるのが持ち味。制球力に課題。

3位
柴田 章吾 (しばた・しょうご)投手 22歳
左投左打 175cm73kg
愛知・愛工大名電高-明治大
中学時代に難病のベーチェット病を患い、野球ができない時期もあって苦しんだが、負けずに闘病生活を送り、ついに道が開けた。MAX145キロの直球とスライダーが主な武器で、プロスカウトは「ショートリリーフなら面白い」との評価を下している。

4位
芳川 庸 (よしかわ・ちから)捕手 18歳
右投右打 183cm102kg
京都・洛北高
甲子園出場の経験はないものの、通算39本塁打を放っているスラッガーだ。巨漢だが、50m6秒3と動きは俊敏。プロを夢見て9月に行われた巨人の入団テストを受け、そのパワーと、進学校の進学コースに籍を置く頭脳が評価されて、見事合格を果たした。

5位
雨宮 敬 (あめみや・たかし)投手 24歳
右投右打 174cm88kg
山梨・山梨学院大付属高-山梨学院大-新潟アルビレックス
背は高くないがガッチリとした体格で、投球は力強い。今季のBCリーグ戦では速球に威力が増し、MAXが自己最高の149キロをマーク。得意のフォークボールも冴えて、昨季はリリーフで4勝も、今季は先発で使われ、リーグ2位の11勝を挙げるまでに至った。

6位
渡辺 貴洋 (わたなべ・たかひろ)投手 19歳
左投左打 172cm70kg
山形・鶴岡東高-新潟アルビレックス
テークバックの小さい独特のフォームで、打者にとってはタイミングが取りづらい。今季はそのフォームに微調整を加え、直球のスピードが9キロもアップしてMAX145キロに。力強さも加わって、さらに攻略が困難になった。リリーフでチャンスを掴みたい。

解説
原辰徳監督の甥である菅野智之投手(東海大)とは相思相愛。一昨年の長野久義、昨年の澤村拓一に続いて3年連続無風の一本釣り…と思いきや、果敢にアタックしてきた日本ハムと、まさかの競合となりました。どうせなら、伯父である原監督にクジを引いてもらいたかったところですが、結果は外れ!菅野は、高校時代から大舞台においてイマイチ「勝ち運」がない所が気になっていたんですが、こんな場面でも出てしまうとは…。
巨人のずるいところは、一昨年や昨年は何も文句を言わなかったクセに、いざ都合の悪い展開になった途端にドラフト制度の文句を言い始めるところですね。もはや笑い話のレベルですけど。
さて、内容の方ですが、菅野を外しても、高校生トップクラスの左腕を2人(松本・今村)きっちりおさえてくるあたりは、さすがドラフト巧者、うまいですね。3位以下や育成枠でも、特徴のはっきりした選手を取り揃えて、なかなか見応えのある陣容になったと思います。