うえぽんの「たぬき鍋」

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ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その11

2011-11-12 15:36:27 | 野球・ドラフト「怪」説
★福岡ソフトバンクホークス

1位
武田 翔太 (たけだ・しょうた)投手 18歳
右投右打 188cm80kg
宮崎・宮崎日大高
甲子園出場こそないが、長身から投げ下ろすMAX151キロの速球に加え、縦横2種類のスライダー、3種類のカーブ、シュート、フォーク、チェンジアップを投げ分ける器用さは、まさに「九州のダルビッシュ(日本ハム)」。メジャーもその力に注目している!

2位
吉本 祥二 (よしもと・しょうじ)投手 18歳
右投右打 187cm78kg
東京・足立学園高
1位の武田が「九州のダルビッシュ」なら、こちらは「下町のダルビッシュ」。武田ほどの完成度はないものの、長身から繰り出す直球はMAX149キロをマークする。3年夏の大会には、日米合わせて15球団、41人のスカウトが集結し、その投球を視察した。

3位
塚田 正義 (つかだ・まさよし)内野手 22歳
右投右打 178cm77kg
茨城・古河第一高-白鴎大
好球必打の思い切りの良さが持ち味で、関甲新学生リーグでは、歴代最多記録となる18本塁打を放っただけではなく、首位打者、打点王、盗塁王、最高出塁率など、数々のタイトルを手にしている。抜群の身体能力で、まだまだ伸びる可能性を秘めた選手だ。

4位
白根 尚貴 (しらね・なおき)内野手 18歳
右投右打 186cm98kg
島根・開星高
見るからにゴツい体格の「島根のジャイアン」。投げてはMAX149キロの速球、打っては高校通算40本塁打の豪打が光る。力任せかと思いきや、多彩な変化球を投げ分けたり、右打ちもこなしたりする器用さもあって面白い存在。体を絞ってキレが出てくれば。

5位
嘉弥真 新也 (かやま・しんや)投手 22歳
左投左打 172cm65kg
沖縄・八重山農林高-ビッグ開発ベースボールクラブ-JX-ENEOS
体は小さいが、バネのきいたフォームから繰り出すキレのいい直球、豊富な変化球で打たせて取るスタイルは、先輩になる森福允彦と似ている。9月に行われた秋季神奈川県企業大会での対東芝戦では、被安打1本、27人で試合を終える「準完全試合」。

育成枠
1位
釜元 豪 (かまもと・ごう)外野手 18歳
右投左打 180cm80kg
長崎・西陵高
高校では1年夏から「3番・右翼手」として公式戦に起用された実力を持つ。身体能力の高さが光るが、俊足には特に定評があり、一、二塁間のゴロがセーフになることも。学業も優秀で、進学クラスに籍を置き、先生になることも夢の一つだったとか。

2位
亀澤 恭平 (かめざわ・きょうへい)23歳
右投左打 174cm73kg
岡山・作陽高-環太平洋大-香川オリーブガイナーズ
小柄だが、俊足巧打堅守の遊撃手として注目されていた存在。打撃ではコンパクトなスイングで広角にしぶとく打ち返し、走っては塁間4.0秒のスピードで走り回る。守備では打球に対する反応が鋭く守備範囲が広い。プロのパワーが身につけば面白そう。

3位
三浦 翔太 (みうら・しょうた)22歳
右投右打 177cm65kg
岩手・盛岡大付属高-岩手大
東北地方の国公立大からは初のドラフト指名となる快挙。体は細いがスタミナは抜群で、北東北大学野球リーグでは4年間通算で72試合に登板して35勝。アンダーハンドから繰り出す浮き上がるような球筋の直球はMAX137キロで、力勝負もできるのが心強い。

4位
清水 貴之 (しみず・たかし)投手 27歳
左投左打 177cm75kg
東京・世田谷学園高-日本大-オール足利クラブ-群馬ダイヤモンドペガサス
体の割に腕が長く、スリークオーターから投げ込む球筋はクセがあり、左打者には特に厄介。細かな制球に難はあるものの、昨年5月29日の対新潟アルビレックス戦では、BCリーグ初の無安打無得点試合を達成するなど、力のある左腕として注目されている。

5位
新崎 慎弥 (あらさき・しんや)内野手 22歳
右投左打 171cm73kg
沖縄・興南高-日本文理大
高校では3年夏に甲子園に出場。2番遊撃手としてスタメン出場し、2試合で2安打を放っている。50m5秒9の俊足で、走塁の技術も高い。守備も安定している。大学では9番・遊撃手が定位置で、プロでは打撃を全体的にレベルアップさせたいところだ。

6位
笹沼 明広 (ささぬま・あきひろ)捕手 24歳
右投右打 183cm81kg
栃木・作新学院高-作新学院大-オール足利クラブ
高校では内・外野手を務め、2年春の甲子園に出場。初戦敗退ながら2安打を放っている。大学進学後に捕手へ転向し、3年秋は指名打者で、4年春には捕手でベストナインに選ばれた。強肩強打の大型捕手で、50mを6秒0で走れる俊足もポイントが高い。

7位
飯田 一弥 (いいだ・かずや)捕手 26歳
右投右打 182cm86kg
兵庫・神戸弘陵高-関西国際大(中退)-高知ファイティングドッグス
遠投115mの強肩がセールスポイントで、高知では入団1年目からレギュラーの座を獲得した。昨年オフには野球を辞めることも考えたが、高知の定岡智秋監督から「もう1年だけ、がむしゃらにやってみろ」と説得されたという。諦めないで良かった…!

解説
今、チーム全体が脂の乗りきっているホークス。それだけに、ドラフトの指名も「金持ちケンカせず」。ムリに競合せず、上位は高校生投手2人と、将来に目を向けたものとなりました。面白いことに、武田も吉本もついた異名が「○○のダルビッシュ」。この二人が切磋琢磨して、将来のホークスを支える選手に成長したなら…ファンの夢が大きく広がりますね。
3位では即戦力候補の内野手・塚田を指名してきましたが、川宗則がメジャーへ移籍するかも知れないという現状を踏まえての指名だと思います。4位では「島根のジャイアン」こと白根の指名。右の和製大砲候補は貴重ですから、大切に育ててもらいたいものです。5位の嘉弥真は即戦力候補ですね。現状では、左のリリーフが森福允彦ぐらいしかいないので、1年目からのフル回転もあるでしょう。
個人的な注目は、育成3位指名の三浦です。変則フォームが大好きなワタシとしては(笑)、注目せずにはいられない存在であります。