うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その11

2011-11-12 15:36:27 | 野球・ドラフト「怪」説
★福岡ソフトバンクホークス

1位
武田 翔太 (たけだ・しょうた)投手 18歳
右投右打 188cm80kg
宮崎・宮崎日大高
甲子園出場こそないが、長身から投げ下ろすMAX151キロの速球に加え、縦横2種類のスライダー、3種類のカーブ、シュート、フォーク、チェンジアップを投げ分ける器用さは、まさに「九州のダルビッシュ(日本ハム)」。メジャーもその力に注目している!

2位
吉本 祥二 (よしもと・しょうじ)投手 18歳
右投右打 187cm78kg
東京・足立学園高
1位の武田が「九州のダルビッシュ」なら、こちらは「下町のダルビッシュ」。武田ほどの完成度はないものの、長身から繰り出す直球はMAX149キロをマークする。3年夏の大会には、日米合わせて15球団、41人のスカウトが集結し、その投球を視察した。

3位
塚田 正義 (つかだ・まさよし)内野手 22歳
右投右打 178cm77kg
茨城・古河第一高-白鴎大
好球必打の思い切りの良さが持ち味で、関甲新学生リーグでは、歴代最多記録となる18本塁打を放っただけではなく、首位打者、打点王、盗塁王、最高出塁率など、数々のタイトルを手にしている。抜群の身体能力で、まだまだ伸びる可能性を秘めた選手だ。

4位
白根 尚貴 (しらね・なおき)内野手 18歳
右投右打 186cm98kg
島根・開星高
見るからにゴツい体格の「島根のジャイアン」。投げてはMAX149キロの速球、打っては高校通算40本塁打の豪打が光る。力任せかと思いきや、多彩な変化球を投げ分けたり、右打ちもこなしたりする器用さもあって面白い存在。体を絞ってキレが出てくれば。

5位
嘉弥真 新也 (かやま・しんや)投手 22歳
左投左打 172cm65kg
沖縄・八重山農林高-ビッグ開発ベースボールクラブ-JX-ENEOS
体は小さいが、バネのきいたフォームから繰り出すキレのいい直球、豊富な変化球で打たせて取るスタイルは、先輩になる森福允彦と似ている。9月に行われた秋季神奈川県企業大会での対東芝戦では、被安打1本、27人で試合を終える「準完全試合」。

育成枠
1位
釜元 豪 (かまもと・ごう)外野手 18歳
右投左打 180cm80kg
長崎・西陵高
高校では1年夏から「3番・右翼手」として公式戦に起用された実力を持つ。身体能力の高さが光るが、俊足には特に定評があり、一、二塁間のゴロがセーフになることも。学業も優秀で、進学クラスに籍を置き、先生になることも夢の一つだったとか。

2位
亀澤 恭平 (かめざわ・きょうへい)23歳
右投左打 174cm73kg
岡山・作陽高-環太平洋大-香川オリーブガイナーズ
小柄だが、俊足巧打堅守の遊撃手として注目されていた存在。打撃ではコンパクトなスイングで広角にしぶとく打ち返し、走っては塁間4.0秒のスピードで走り回る。守備では打球に対する反応が鋭く守備範囲が広い。プロのパワーが身につけば面白そう。

3位
三浦 翔太 (みうら・しょうた)22歳
右投右打 177cm65kg
岩手・盛岡大付属高-岩手大
東北地方の国公立大からは初のドラフト指名となる快挙。体は細いがスタミナは抜群で、北東北大学野球リーグでは4年間通算で72試合に登板して35勝。アンダーハンドから繰り出す浮き上がるような球筋の直球はMAX137キロで、力勝負もできるのが心強い。

4位
清水 貴之 (しみず・たかし)投手 27歳
左投左打 177cm75kg
東京・世田谷学園高-日本大-オール足利クラブ-群馬ダイヤモンドペガサス
体の割に腕が長く、スリークオーターから投げ込む球筋はクセがあり、左打者には特に厄介。細かな制球に難はあるものの、昨年5月29日の対新潟アルビレックス戦では、BCリーグ初の無安打無得点試合を達成するなど、力のある左腕として注目されている。

5位
新崎 慎弥 (あらさき・しんや)内野手 22歳
右投左打 171cm73kg
沖縄・興南高-日本文理大
高校では3年夏に甲子園に出場。2番遊撃手としてスタメン出場し、2試合で2安打を放っている。50m5秒9の俊足で、走塁の技術も高い。守備も安定している。大学では9番・遊撃手が定位置で、プロでは打撃を全体的にレベルアップさせたいところだ。

6位
笹沼 明広 (ささぬま・あきひろ)捕手 24歳
右投右打 183cm81kg
栃木・作新学院高-作新学院大-オール足利クラブ
高校では内・外野手を務め、2年春の甲子園に出場。初戦敗退ながら2安打を放っている。大学進学後に捕手へ転向し、3年秋は指名打者で、4年春には捕手でベストナインに選ばれた。強肩強打の大型捕手で、50mを6秒0で走れる俊足もポイントが高い。

7位
飯田 一弥 (いいだ・かずや)捕手 26歳
右投右打 182cm86kg
兵庫・神戸弘陵高-関西国際大(中退)-高知ファイティングドッグス
遠投115mの強肩がセールスポイントで、高知では入団1年目からレギュラーの座を獲得した。昨年オフには野球を辞めることも考えたが、高知の定岡智秋監督から「もう1年だけ、がむしゃらにやってみろ」と説得されたという。諦めないで良かった…!

解説
今、チーム全体が脂の乗りきっているホークス。それだけに、ドラフトの指名も「金持ちケンカせず」。ムリに競合せず、上位は高校生投手2人と、将来に目を向けたものとなりました。面白いことに、武田も吉本もついた異名が「○○のダルビッシュ」。この二人が切磋琢磨して、将来のホークスを支える選手に成長したなら…ファンの夢が大きく広がりますね。
3位では即戦力候補の内野手・塚田を指名してきましたが、川宗則がメジャーへ移籍するかも知れないという現状を踏まえての指名だと思います。4位では「島根のジャイアン」こと白根の指名。右の和製大砲候補は貴重ですから、大切に育ててもらいたいものです。5位の嘉弥真は即戦力候補ですね。現状では、左のリリーフが森福允彦ぐらいしかいないので、1年目からのフル回転もあるでしょう。
個人的な注目は、育成3位指名の三浦です。変則フォームが大好きなワタシとしては(笑)、注目せずにはいられない存在であります。

ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その10

2011-11-11 00:02:04 | 野球・ドラフト「怪」説
★東京ヤクルトスワローズ

1位(×高橋周平内野手・東海大甲府高→)
川上 竜平 (かわかみ・りゅうへい)外野手・18歳
右投右打 181cm80kg
青森・光星学院高
投打にセンス溢れる逸材。投げてはMAX146キロ、打っては高校通算25本塁打を放っている。特に打撃は、3年夏の甲子園で満塁本塁打とランニング本塁打を2打席連続で放つという大会史上初の記録を残すなど、インパクトが強い。貴重な右の和製大砲候補!

2位
木谷 良平 (きや・りょうへい)投手 22歳
右投右打 181cm85kg
福岡・小倉高-日本文理大
セットポジションから、常時140キロ台中盤の速球を中心に、力で押す投球を展開する力投派。シュート気味に落ちるフォーク、130キロ台のカットボールも良いアクセントになっている。全国的には無名だが、セ・パ10球団がマークしていた即戦力候補だ。

3位
比屋根 渉 (ひやね・わたる)外野手 24歳
右投右打 180cm70kg
沖縄・沖縄尚学高-城西大-日本製紙石巻
大学まではそれほど目立つ存在ではなかったが、社会人で大きく成長を見せた。50m5秒8、右打者ながら一塁到達タイム4.0秒の俊足がセールスポイントで、弱点と言われた打撃も見違えるほどパワフルになった。プロの水に早く慣れれば即戦力候補だ!

4位
太田 裕哉 (おおた・ゆうや)投手 23歳
左投左打 175cm72kg
岩手・一関学院高-日産自動車-日本製紙石巻
大柄ではないが、MAX144キロのキレのある直球に、カーブ、スライダー、スクリューといった豊富な変化球を交えて、思い切り良く投げ込んでくる力投派。日産時代は芽が出ず、日本製紙石巻転籍後は肩痛に苦しんだりもしたが、ついにプロ入りの夢が叶う。

5位
中根 佑二 (なかね・ゆうじ)投手 22歳
右投右打 181cm83kg
宮城・仙台育英高-東北福祉大
中根仁コーチ(横浜)の甥。高校では由規(ヤクルト)の控え投手だった。MAX148キロの直球は初速と終速の差が小さく、打者の手元でも勢いが落ちない伸びがある。肩の不調がなければ、もっと上位で指名されていてもおかしくなかった選手で、即戦力の期待。

6位
古野 正人 (ふるの・まさと)投手 25歳
右投右打 178cm80kg
兵庫・報徳学園高-龍谷大-日産自動車-三菱重工神戸
昨年は都市対抗に出場し、スピードガンの表示が厳しいと言われる東京ドームでも常時140キロ台をマークして注目された。MAXは147キロで、スライダー、フォークも持っている。今年は、腰を痛めたため目立った活躍はなかったが、もう問題ないとのこと。

育成枠
1位
徳山 武陽 (とくやま・たけあき)投手 22歳
右投右打 185cm84kg
兵庫・三田学園高-立命館大
オーソドックスな右のオーバーハンドで、直球は常時140キロ前後。変化球はカット、スライダー、チェンジアップ、ツーシームなどで、主に内・外角の両サイドを使った横の揺さぶりで勝負していく。プロでは、球威のアップと縦の変化球の習得がカギか。

2位
金伏 ウーゴ (かなぶし・ウーゴ)投手 22歳
左投左打 181cm85kg
栃木・佐野日大高-白鴎大
ブラジル出身の日系ブラジル人三世。高校では左ヒジを痛めて手術したこともあり、目立った活躍はなかったが、大学で台頭。力強さを感じさせるフォームから投げ込む直球は、なかなかの球威がある。克服すべき課題は多いが、将来性を感じさせる逸材だ。

解説
1位では高橋にアタック。これはもう補強ポイントの「将来を担う和製大砲候補」にドンピシャリの指名でした。それだけに、クジ引きで外してしまったのは痛かったですね。それでも、軸をぶらすことなく、同じく和製大砲候補の川上の1位指名に行ったのは納得がいきます。2位以降は即戦力候補の投手中心にまとめてきましたが、欲を言えば、層が薄めの内野手の指名が0というのが気になりますね。高橋をクジで外してしまって仕方ないと言えば仕方ないのですが、せめて一人ぐらい指名できればという気持ちはあります。
全体的に見ると、ヤクルトというチームは昔から「故障歴があるけど良い選手」を結構指名しているのが面白いところで、今年も何人かいます。プロではその故障が出ないように体調管理をしっかり行ってもらいたいと思います。
個人的な注目選手は3位指名の比屋根。青木宣親がメジャーへ移籍した場合、その穴を埋められる存在になるのではないかと期待しています。

空耳?…あわわ。

2011-11-10 16:48:25 | 撮影のお仕事
告知していた昨日の「相棒」、録画してあったヤツを最後まで見たが出ていなかった。あれ?確か現場のスタッフさんから「第4話」と聞いたはずだったが。HPに出ていた次回のあらすじを見ても、出そうな場面がない。おかしいな。で、試しにバックナンバーを見たら、ワタシの出番はどうも第2話だったらしい。もうとっくに終わっとるわ!と、いう訳で、昨日見て下さった皆さんスミマセン。なお、「相棒」はまた出る予定なんで、今度は予告をちゃんとチェックして告知します(笑)。

ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その9

2011-11-09 00:03:24 | 野球・ドラフト「怪」説
★北海道日本ハムファイターズ

1位
菅野 智之 (すがの・ともゆき)投手 22歳
右投右打 185cm87kg
神奈川・東海大相模高-東海大
今年のドラフトの超目玉。そして、原辰徳監督(巨人)の甥としてもあまりに有名である。実力は申し分なく、MAX157キロの直球に多彩な変化球を持ち、制球力も素晴らしい。「意中の球団」以外の指名で、浪人も視野に入れているとのことだが、果たして…?

2位
松本 剛 (まつもと・ごう)内野手 18歳
右投右打 180cm80kg
東京・帝京高
名門・帝京高で1年からレギュラーを任された実力の持ち主で、走攻守が高いレベルで揃っている。特に、3年になってからの打撃の進歩がめざましく、肉体改造やスイングの修正に取り組んだ結果、春から夏にかけて23本塁打を量産(通算33本)。将来性◎!

3位
石川 慎吾 (いしかわ・しんご)外野手 18歳
右投右打 178cm75kg
大阪・東大阪大柏原高
一見するとスリムだが、実は体幹の筋力が強く、打撃に特に必要とされる背筋力は235キロというからすごい。そのパワーを生かした打撃は豪快で、背中をバットが叩くほどのスイングを見せる。高校通算本塁打は55本。強肩、俊足も兼ね備えた逸材である。

4位
近藤 健介 (こんどう・けんすけ)捕手 18歳
右投左打 171cm80kg
神奈川・横浜高
高校で遊撃手から転向したとは思えないほど、捕手としての技術の高さが光る。特にリードに定評があり、投手の良さを引き出す能力に長けているのがうれしい。打撃では、小柄だがパワーがあり、高校通算38本塁打。広角に強く打てる点もポイントが高い。

5位
森内 壽春 (もりうち・としはる)投手 27歳
右投右打 180cm80kg
青森・八戸工大第一高-青森大-JR東日本東北
ドラフト会議直前の10月24日、都市対抗の対三菱重工横浜戦で、大会史上54年ぶりの完全試合を達成し、評価が急上昇した技巧派右腕。常時140キロ前後の直球と、スライダー、チェンジアップなどの変化球をコーナーに丹念に集める粘り強い投球が持ち味。

6位
上沢 直之 (うわさわ・なおゆき)投手 18歳
右投右打 187cm85kg
千葉・専大松戸高
甲子園出場はなかったが、MAX147キロの速球にカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークと変化球も豊富な「未完の大器」として、スカウトの評価は高い。三振の取れる力の投球が光るが、技でかわす投球もできるポテンシャルの高さを秘めている。

7位
大嶋 匠 (おおしま・たくみ)捕手 22歳
右投左打 180cm95kg
群馬・新島学園高-早稲田大ソフトボール部
硬式野球の経験が全くないという、異色の指名選手が誕生!ソフトボール界では有名な存在で、今年の公式戦では13試合連続本塁打を放った、強肩強打のスラッガーだ。「記念受験でもいいからプロ野球に挑戦したい」と、10月の入団テストを受験していた。

解説
1位の「菅野特攻」には、度肝を抜かれました。勝算があっての指名だったのかどうかはわかりませんが、「欲しい選手を指名する」という、ドラフトの基本にたちかえったもので、会場でも、観客の拍手と歓声が大きく沸き起こっていましたね。個人的には「指名された球団に入るのがベスト」だと思っていますが、菅野には後悔しない道を選んで欲しいと思います。ただ、どこにも所属しない浪人だけはやめた方がいいですね。一度体がサビ付くと、そのサビを落とすのは容易ではありませんから。
さて、2位以降の指名も「さすが…」とうならせる内容でしたね。ポジションもまんべんなくバランスが取れていて、個人的には今年一番良い指名だったのは日本ハムだったんじゃないかと思います。これで菅野がもし入団してくれたら言うことなしですが、もし拒否されても評価は変わりません。入団交渉が困難だとわかっていても、あえて指名したその「勇気」に、敬意を表したいと思います。

ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その8

2011-11-08 00:10:11 | 野球・ドラフト「怪」説
★読売ジャイアンツ

1位(×菅野智之投手・東海大→)
松本 竜也 (まつもと・りゅうや)投手 18歳
左投左打 193cm78kg
香川・英明高
高い角度から投げ下ろす直球はMAX146キロ。大型投手にありがちなフォームのバランスの悪さがなく、きちんと打者の内外角に投げ分けられるのが長所だ。今夏の甲子園では2回戦敗退ながらも、奪三振率10.00、防御率0.50の力投を披露した。将来性抜群!


2位
今村 信貴 (いまむら・のぶたか)投手 18歳
左投左打 180cm74kg
大阪・太成学院大高
ヒジを柔らかく使ったフォームから投げ込む直球はMAX146キロで、切れ味も素晴らしい。制球力も安定しており、特に右打者のアウトローにピンポイントに決められる点は評価が高い。甲子園出場こそないが、今年の高校生左腕では1位の松本と共に双璧だ。


3位
一岡 竜司 (いちおか・りゅうじ)投手 21歳
右投右打 179cm80kg
大分・藤蔭高-沖データコンピュータ教育学院
高校時代は右ヒジの疲労骨折などもあって不完全燃焼に終わったが、専門学校でその素質が開花。MAX150キロの力強い速球に加え、低めに決まるスライダー、フォークも良い。今秋の都市対抗ではJR九州の補強選手に選ばれ、1試合に先発で登板している。


4位
高木 京介 (たかぎ・きょうすけ)投手 22歳
左投左打 182cm80kg
石川・星稜高-國學院大
高校時代は野手としての評価の方が高く、先輩・松井秀喜になぞらえ「ゴジラ二世」と呼ばれた強打者だった。大学2年から投手に専念し、MAX147キロの直球と多彩な変化球とのコンビネーションで台頭。好不調の波が激しい点を克服できれば、即戦力だ。

5位
高橋 洸 (たかはし・こう)内野手 18歳
右投右打 184cm77kg
新潟・日本文理高
投手としても140キロを超える直球を投げられる本格派だったが、高い身体能力とパワーを見込まれて、2年秋から三塁手へ転向。経験不足故にまだまだ攻守ともに粗削りではあるが、球に食らいつくガッツ、力強いスイングは将来の飛躍を予感させる。


6位
江柄子 祐樹 (えがらし・ゆうき)投手 25歳
右投右打 183cm78kg
茨城・つくば秀英高-明治大-東芝
スリークオーターから繰り出す直球はシュート気味のクセ球で、MAXは150キロ。変化球は縦横2種類のスライダーとカーブがあり、いずれも変化量が大きく空振りを奪えるのが強みだ。4月に行われた巨人との交流戦では、5回を6奪三振1失点の好投!

7位
田原 誠次 (たはら・せいじ)投手 22歳
右投右打 178cm70kg
宮崎・聖心ウルスラ学園高-三菱自動車倉敷オーシャンズ
細身のサイドハンドで、常時140キロ前後を記録する直球と、カーブ、スライダー、シンカーといった多彩な変化球を、打者の外角にきっちり決められる制球力が光る。間を取るのが上手く、自分のペースを崩さずに投げられるマウンドさばきも定評がある。

育成枠
1位
森 和樹 (もり・かずき)投手 18歳
右投右打 185cm93kg
千葉・市立柏高
恵まれた体格で、馬力のすごさは好投手揃いの千葉県内でもトップクラスの豪腕。まだまだ粗削りな部分が多く、市立柏高・福島紀和監督は「今は、彼の素質の半分ぐらいしか出ていない」と語るだけに、プロで鍛えてその素質を磨いていきたいところだ。

2位
土田 瑞起 (つちだ・みずき)投手 22歳
右投右打 181cm85kg
熊本・鎮西高-長崎セインツ-愛媛マンダリンパイレーツ
高校時代は投打に評価が高く、投げてはMAX144キロ、打っては通算31本塁打のパワーが注目されていた。アイランドリーグでは投手に専念し、MAX148キロまで伸びた直球と、スライダー、フォークを中心にした投球で三振を奪えるのが持ち味。制球力に課題。

3位
柴田 章吾 (しばた・しょうご)投手 22歳
左投左打 175cm73kg
愛知・愛工大名電高-明治大
中学時代に難病のベーチェット病を患い、野球ができない時期もあって苦しんだが、負けずに闘病生活を送り、ついに道が開けた。MAX145キロの直球とスライダーが主な武器で、プロスカウトは「ショートリリーフなら面白い」との評価を下している。

4位
芳川 庸 (よしかわ・ちから)捕手 18歳
右投右打 183cm102kg
京都・洛北高
甲子園出場の経験はないものの、通算39本塁打を放っているスラッガーだ。巨漢だが、50m6秒3と動きは俊敏。プロを夢見て9月に行われた巨人の入団テストを受け、そのパワーと、進学校の進学コースに籍を置く頭脳が評価されて、見事合格を果たした。

5位
雨宮 敬 (あめみや・たかし)投手 24歳
右投右打 174cm88kg
山梨・山梨学院大付属高-山梨学院大-新潟アルビレックス
背は高くないがガッチリとした体格で、投球は力強い。今季のBCリーグ戦では速球に威力が増し、MAXが自己最高の149キロをマーク。得意のフォークボールも冴えて、昨季はリリーフで4勝も、今季は先発で使われ、リーグ2位の11勝を挙げるまでに至った。

6位
渡辺 貴洋 (わたなべ・たかひろ)投手 19歳
左投左打 172cm70kg
山形・鶴岡東高-新潟アルビレックス
テークバックの小さい独特のフォームで、打者にとってはタイミングが取りづらい。今季はそのフォームに微調整を加え、直球のスピードが9キロもアップしてMAX145キロに。力強さも加わって、さらに攻略が困難になった。リリーフでチャンスを掴みたい。

解説
原辰徳監督の甥である菅野智之投手(東海大)とは相思相愛。一昨年の長野久義、昨年の澤村拓一に続いて3年連続無風の一本釣り…と思いきや、果敢にアタックしてきた日本ハムと、まさかの競合となりました。どうせなら、伯父である原監督にクジを引いてもらいたかったところですが、結果は外れ!菅野は、高校時代から大舞台においてイマイチ「勝ち運」がない所が気になっていたんですが、こんな場面でも出てしまうとは…。
巨人のずるいところは、一昨年や昨年は何も文句を言わなかったクセに、いざ都合の悪い展開になった途端にドラフト制度の文句を言い始めるところですね。もはや笑い話のレベルですけど。
さて、内容の方ですが、菅野を外しても、高校生トップクラスの左腕を2人(松本・今村)きっちりおさえてくるあたりは、さすがドラフト巧者、うまいですね。3位以下や育成枠でも、特徴のはっきりした選手を取り揃えて、なかなか見応えのある陣容になったと思います。

告知

2011-11-07 17:12:00 | 撮影のお仕事
今週水曜日です。

テレビ朝日系ドラマ
「相棒ten」
11月9日(水)21:00~21:54

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0004/index.html

第4話「ライフライン」
…「帯川運送」の社長・帯川(林和義)が何者かに殺害された。会社の経営に行き詰まっていた帯川にはあちこちに借金のある多重債務者だった。伊丹(川原和久)ら捜査一課は、借金の連帯保証人になっていた妻の郁美(立原麻衣)が、夫の保険金目当てで殺害したのでは、と疑惑を抱くが…。…

裁判所で、被告人の横に座っている刑務官の役で出ている予定なのですが、あらすじ見ても、どのあたりで出てくるのかわかりません(汗)。一応、スタッフの方から第4話と聞いておりますので、よろしくお願いします。もし出てこなかったら別の回です(爆)。

ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その7

2011-11-06 14:25:58 | 野球・ドラフト「怪」説
★埼玉西武ライオンズ

1位
十亀 剣 (とがめ・けん)投手 24歳
右投右打 183cm82kg
愛知・愛工大名電高-日本大-JR東日本
躍動感溢れるサイドハンドから繰り出す速球は常時140キロ台を記録し、MAXは149キロ。マウンド度胸もあり、左右関係なく打者の懐めがけてビシビシ投げられる点も評価が高い。課題は制球力と言われてきたが、低めへ集められるようになったのは好材料。

2位
小石 博孝 (こいし・ひろたか)投手 24歳
左投左打 178cm85kg
大分・鶴崎工業高-立正大-NTT東日本
大学の先輩・武田勝(日本ハム)をイメージさせる独特のフォームは、球の出所が見づらく打ちにくい。先日の都市対抗決勝ではJR東日本と対戦、1位指名の十亀と投げ合った。勝敗はつかなかったものの(試合はJR東日本が優勝)、投球内容では勝っていた。

3位
駒月 仁人 (こまづき・ひとと)捕手 18歳
右投右打 176cm85kg
京都・塔南高
高校生なら130キロ出れば速いと言われるスイングスピード、彼は150キロを出す!捕手だけに投手の配球を読むのが上手く、変化球をギリギリまで引きつけてライトへ一発…なんて芸当もできるのがニクい。守備では、二塁送球1秒82という強肩が頼もしい。

4位
永江 恭平 (ながえ・きょうへい)内野手 18歳
右投左打 174cm77kg
長崎・海星高
大柄ではないが、体を上手く使って飛ばすコツを心得た選手で、他校の厳しいマークにも負けずに打ってきた通算本塁打は24本。レフトへも力強い打球を飛ばせるのが頼もしい。高校では投手としても活躍し、甲子園では149キロを記録したが、やはり野手。

5位
田代 将太郎 (たしろ・しょうたろう)外野手 22歳
左投左打 178cm75kg
北海道・東海大第四高-八戸大
広角に打ち分ける打撃はパンチ力もあり、昨年の大学選手権、準々決勝の対北海道大戦では延長14回裏にライトポール直撃のサヨナラ本塁打を放っている。守備では打球に対する反応が早く、俊足を生かした守備範囲の広さが光る。肩もなかなかの強さだ。

育成枠
1位
藤澤 亨明 (ふじさわ・こうめい)捕手 22歳
右投左打 180cm80kg
長野・上田西高-松本大
ライオンズ初の育成枠指名選手。高校時代は外野手で、遠投120mの強肩を買われて大学から捕手へ転向した。経験の浅さ故に、インサイドワークや守備技術に課題はあるが、二塁送球は1秒78という脅威の速さ。4番を打つ打撃は勝負強さに定評がある。

解説
一昨年は菊池雄星、昨年は大石達也とクジを引き当てた渡辺久信監督。当然、今年もチャレンジ!…と思ったら、無難に十亀の一本釣り。まぁ、確かに十亀も他球団の外れ1位指名が噂されていましたから「今回は安全に…」ということなのでしょうが、何かもったいないような、どうも物足りないというか。しかし、スピードの出せるサイドハンドというのは希少価値ですから、そこをより高く買ったということでしょう。
2位では変則左腕の小石、5位では守備で即戦力として使えそうな田代を指名するなど、実戦的な内容になりました。一方、3位と4位は将来性を踏まえた指名ですね。4位の永江は、シニアチーム時代の監督が元・西武の永射保氏ということで、浅からぬ縁を感じますし、3位の駒月も、捕手陣に若さを加える意味でいい指名になったと思います。
育成枠の藤澤は雑誌などにも全く情報が載っていない無名の存在ですが、野手育成の上手い西武がどう育てるか、楽しみです。

ドラフト「怪」説2011「『即戦力』…そいつは食えるのか?」その6

2011-11-04 18:04:10 | 野球・ドラフト「怪」説
★阪神タイガース

1位
伊藤 隼太 (いとう・はやた)外野手 22歳
右投左打 176cm82kg
愛知・中京大中京高-慶應義塾大
大学の先輩である「高橋由伸(巨人)2世」とも評される逸材。今春のリーグ戦では打率.405(2位)、4本塁打(1位)17打点(1位)の成績を残し、あと一歩で三冠王の大活躍だった。俊足、強肩にも定評があり、プロではいきなりのレギュラー獲得もあり得る。

2位
歳内 宏明 (さいうち・ひろあき)投手 18歳
右投右打 183cm85kg
福島・聖光学院高
MAX145キロの直球と、スプリットとのコンビネーションで、三振を取りまくる投球が光る。特にそのスプリットは、カウントを稼ぐ球にも決め球にも使える優れモノで、高校生レベルでは攻略困難な威力だ。直球の威力が増せば、スプリットもさらに生きる。

3位
西田 直斗 (にしだ・なおと)内野手 18歳
右投左打 184cm77kg
大阪・大阪桐蔭高
どのコースでも柔軟に打ち返す対応力を持ったアベレージヒッター。スラッとした細身の体型ながら、高校通算本塁打は24本とパンチ力もある。ポジションは一塁手だが、プロでは他のポジションにも積極的にチャレンジして、チャンスを広げたいところだ。

4位
伊藤 和雄 (いとう・かずお)投手 22歳
右投右打 184cm82kg
埼玉・坂戸西高-東京国際大
高校で二塁手から投手へ転向し、MAX150キロの本格派へと成長した好投手。ヒジを柔らかく使えるために球持ちが良く、打者に球速以上の威力を感じさせることができるのが長所だ。ピンチになっても攻めの姿勢を崩さない、メンタル面の強さも評価が高い。

5位
松田 遼馬 (まつだ・りょうま)投手 18歳
右投右打 182cm82kg
長崎・波佐見高
今春の甲子園で、強豪・横浜高を相手に1失点完投勝利を挙げて注目された右の本格派。ピンチになっても臆することなく打者へ向かっていく投げっぷりの良さが魅力だ。また、緩急の使い方が上手く、緩いカーブを効果的に使いこなせる点も評価が高い。

育成枠
1位
廣神 聖哉 (ひろかみ・せいや)捕手 22歳
右投左打 173cm85kg
群馬・前橋育英高-群馬ダイヤモンドペガサス
打撃では、バットが遠回りしないインサイドアウトのスイングができており、広角にヒットが出る。長打力も進歩し、今季のリーグ戦では68試合で11本塁打を記録した。守備では、スローイングの速さに定評があるが、全体的にもっと安定感が欲しいところ。

解説
他球団が、クジ引きで競合したり、欲しい選手を他球団と獲り合いになったりで悲喜こもごもな中、マイペースを貫いて、欲しかった選手を確実に指名できた…これが今年の阪神のドラフトだった気がします。当初の予定通り、1位で伊藤(隼)の単独指名に成功したことで後の流れもスムーズにいったというところでしょうか。投・打ともに一軍の主力の高齢化が進んでいるだけに、バランスの良い指名が必要だった今回のドラフトですが、ほとんど狙い通りにいったのではないかと思います。
また、本指名で指名された5人とも、前評判が高く名前の売れた選手たちで、人気球団である阪神らしい華やかさがあるのがいいですね。そこで、あえて個人的な注目選手には育成枠1位の廣神を挙げたいと思います(笑)。まだまだ粗削りなところだらけですが、打撃には見るべきモノがあります。捕手としては守備にまだまだ難ありなのですが、野手に転向してでも、一軍に上がってもらいたいところです。