ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

普済寺・観音堂のご詠歌 園部町若森

2020-02-10 | 丹波郡33ケ寺巡り

普済寺・千種姫が眠る…観音堂ご詠歌
この観音堂に掲げられている詠歌を解読するのに…長い時間(半年?)を要したが、やっと紹介できるまでにこぎつけた。私にとっては超難解な代物であった。
『みなかみは 流れをここに 普済寺の これぞひぶせの 地蔵なりけり』
このご詠歌は観音堂ひぶせのお地蔵さんの歌と言われています。
観音堂正面上、ご詠歌『大慈山 民をあまねく すくふなる 御寺ふりにし 雨乞が嶽』に並んで掲げられている。(これは以前に紹介済み)
今回の地蔵の詠歌は一部文字が消え、くずし字で書かれている。前後の文意・文脈で読み解くのが古文書の極意とか!…。古文書歴10年程度では…まだ歯が立たないネ。助っ人を頼み解読できました。



『みなかみは 流れをここに 普済寺の これぞひぶせの 地蔵なりけり』


『大慈山 弐二番 普済寺』
『大慈山 民をあまねく すくふなる 御寺ふりにし 雨乞が嶽』

最福寺の大屋根 園部町埴生

2020-02-10 | 神社仏閣

最福寺の大屋根
歩く楽しさ、歴史・自然の出会いを求めて歩いている。いつも寺の大屋根に見とれ足が止まる。
重厚感・荘厳さ・凹凸の流線美が…屋根瓦の匠の技が堪能できる…最福寺(曹洞宗)
本寺の屋根は日本古来の『本瓦葺き』工法で葺かれています。平瓦と丸瓦が交互に組み合わせて並べる工法です。棟の両端には鬼瓦が付いている。
屋根の棟(上部)、熨斗瓦(のしがわら)に最福寺と付く、よく見ないと見落としてしまう。

本瓦葺きは飛鳥時代に中国、朝鮮から仏教文化とともに伝来しています。
日本各地に焼き窯は点在するが、京都における瓦製造歴史は古く、東山山麓で焼かれた歴史があります。すでに一千年以上前になる。
庶民の屋根に瓦が使われだしたのは江戸時代(近世)に入ってからですが…一般に板屋根葺き、草屋根葺きが多かったようですね。(ちょっと屋根の雑学に寄り道)