春日神社の湯釜 (園部町口入)
春日神社の拝殿前に石の釜【湯釜】が置かれている。いつ頃、造られたものなのか…詳細は? 今後の課題としたい。神社の湯立神事は口入の大切な行事であったと思われます。
湯釜に湯を沸かし、塩・酒を入れ清めた後、熊の笹をつけて宮司祓詞(ぐうじはらえのことば)を奏上(そうじょう)し、湯を氏子たちに振りまく。その湯を浴びると一切の邪気を払い、悪疫の流行を防ぐという。宮のトウ(頭)と呼ぶ頭屋制でおこなっていたようです。
この神事は、もともと役行者【修験系】の神事からきていると言われている。
明治新政府のもと、明治元年(1868)神仏判然令 (神仏分離令、廃仏毀釈)が出され、この時、地方官から湯立の廃止をするようにと…。このような歴史をもつ。この湯釜は当時の様子を知る貴重な文化財資料でもある。(ここに紹介した湯釜の神事は一般的なものです)
令和の今、全国各地で山間の自治組織として伝承を守り続けている所も多くなってきた…。
<湯釜>
<春日神社の鳥居>