「骨太の方針」は政府の経済財政運営の指針となるものです。
次年度の予算編成の基本方針です。
経済財政諮問会議で初めて「骨太」の言葉が使われたのは30年前。
2001年1月の会議だそうです。
当時の首相の発言です。
「国民が将来に安心できる社会を形成するための処方箋、骨太の政策を明確にする」
それを引き継いだ歴代の首相の中で
「痛みを伴う構造改革なくして持続的成長はない」
と強調し、公共事業費を抑制し、新規国債の発行額を抑えた方もおります。
一方、対照的に諮問会議で金融緩和や財政支出の拡大などを打ち出し
高い経済成長を追求し続けいる首相もいます。
何時の間にか、抑制を趣旨とする「骨太の方針」が拡大路線に変質してます。
国債依存の日本の財政。
新しい国債を毎年54兆円発行し、更に以前の国際の借り換え分などを加えると
総額で180兆円になるそうです。
膨大な借金です。
どうやって、返済するのだろう?
来年度の政府予算編成のための「骨太の方針」が決定されました。
消費税を10%に引き上げる方針が明記されてます。
増税に伴う消費の落ち込みを防ぐ対策の必要性が強調されてます。
一方、借金に頼らず政策のの費用を賄えるか示す財政再建目標の
達成時期につては、5年先延ばしになっております。
5年たったらその目標は、本当に達成されているのだろうか?
確たるものが見当たりません。
日本の財政が完全に破城してしまうのではないかと心配です。
財政健全化の目標を先送りしただけでなく、一段と甘い指数を取り入れた
政府の「骨太の方針」は無責任な中身だと思えて仕方ありません。
今が良ければ、後はどうでもいいといった感じがしてなりません。