「耳遠くなったの?」
視界外の会話の相手からの問いかけ。
会話そのものに注意を払っておりません。
会話の相手は聞こえて当然とお見過ごしての質問です。
「なーに?」
「全然聞こえてないの?」
「心配してくれるなら、もうちょっと配慮して!」
視界外の相手の会話は注目外に置かれがち、時には雑音的存在。
そうなっては情報の伝達は、断絶状態。
無視されているのかした?
会話の相手先に、勝手な推測が生じかねない。
「耳が遠くになった?」の質問を発する前に、確認の励行して!
「?」
「会話するときは、目と目を合わせて、そして微笑んで!」
「アイコンタクトの無い会話は、聞いてないという事だ」
「解った?」
「今更、じーと見つめ合っても恥ずかしくないよね!」
「俺は、恥ずかしくないよ!」
「じゃ、今度からそうする」
「ところで、何の話だっけ?」
「地区老人会の会合への参加のお誘いの事」
「俺たち、まだ老人では無いよね?」
古希半ばの男女の会話です。
偶然にも、本屋で出合った書籍です。
読んでみようと思って、購入するのではなく
地元の図書館から借受てました。
コミュニケーションの基本的事項が詳しく解説されてます。
今まで見過ごされてきた事柄が沢山あります。
今からでも、遅すぎることは無いと、
心に秘めるものがあります。
即実行、効果抜群。
「どうしたの? 今更いつも言っている事じゃないの?」
何時もの家内の愚痴が聞こえるが、
目と目が会ったその顔に、素敵な笑顔が輝いてます。