プラタナスの葉も透け透けになってきました。
明日は全国的にかなり冷え込むとのこと。つい先日、今にも力尽きそうな風情のカマキリががっしりと獲物を捉えているのを目撃したのですが、こよ週末は乗り越えられるのかなあ?
生き物が捕食しているシーンというのは、目が離せないものです。
カマキリが食事しているすぐ隣にはの同じくコバネイナゴのカップルが…
気にならないのか、それとも寒くで動きが鈍いのか…
こちらではジョロウグモが食事中↓
クモはラッキー、獲物はアンラッキー。
弱肉強食とはいうけれど、弱いと言われている生き物も生き延びて命を繋ぐものもいれば、強いという生き物でも半ばで命を落とすものもいます。
全ての命が自分の種を存続させるために戦い、工夫し、変化し続ける世界。
ケヤキの近くを歩くと、雪虫がふわふわ。今年は札幌で雪虫が大発生したそうですが、北多摩や他の地域でも数が増えているような気がします。
「雪が降る頃に飛ぶ、雪のように白く小さな虫」と言うと美しいイメージですが、その正体はアブラムシ。
ケヤキの葉に虫瘤を作るケヤキヒトスジワタムシ(ケヤキフシアブラムシ)。
↑写真は別のアブラムシが作る虫瘤。ケヤキフシアブラムシは名前の通り、ケヤキ葉に虫瘤を使って繁殖します。
春先に孵化したアブラムシたちがまだ柔らかい若草色の葉に口を刺して吸汁し、その刺激でケヤキの葉に虫瘤ができます。そしてその中で、ケヤキフシアブラムシはメスの成虫を増やし、梅雨の頃になるとタケ・ササ類に移動してさらに繁殖。冬になる前にオスが生まれるようになり、ふわふわ飛んで再びケヤキの木へと移動して卵を産みます。
このケヤキ並み木にもひっそりと卵が産み付けられているのかも!?
ちなみに今年札幌で大発生した雪虫は、本州から持ち込まれたケヤキの木について北海道に上陸したケヤキフシアブラムシだそうです。
道内には、トドノネオオワタアブラムシと言うトドマツとヤチダモの間を行き来する比較的大型のアブラムシも住んでいます。
アブラムシはカメムシ目アブラムシ科に分類される小さな虫で、なんと7000種も確認されています。多くは農作物や園芸植物に害をなすため、昔から研究が盛んなようです。
そのうち白い蝋物質を纏って飛ぶ、いわゆる雪虫はわずか5種類程度。
今年、札幌の雪虫がニュースになったおかげで、これまで自分の中でバラバラに存在していた3つのことが1つにまとまりました
・アブラムシの繁殖
・虫瘤という生態
・雪虫の正体
枯れ葉舞う街角。
ともするとセンチメンタルな気分になるこの状況で、アブラムシについて考えを巡らせている人はそうはいないだろうな…。
ふと我に帰り、自分に苦笑い…。
というわけで、本日のタイトルは長すぎです(笑)
明日もいい日になりますように!