uparupapapa 日記

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嬉しいニュース再び~ノーベル物理学賞梶田氏~

2015-10-07 08:27:08 | 日記
先日の医学生理学賞の大村智氏に続き、

ノーベル物理学賞に梶田隆章東京大学宇宙線研究所長の

ニュースが飛び込んできた。



物理学賞の分野では

昨年の赤崎勇名城大学終身教授らに引き続き連続受賞となった。



「ニュートリノ」と聞くと思いだすのが

2002年の同じく物理学賞を受賞した

小柴昌俊東京大学特別栄誉教授。


同じ分野で師弟による受賞が実現するなんて

日本の科学力とそれを支える体制の優秀さを

改めて世界に示したのではないかと思う。



そんな中、私は今回も梶田氏個人の人となりに注目した。


彼は「個人的な興味の追求」と語っていたが、

決してそれだけで成果が上がる訳ではない。


同時にあげていた

「一人でできるものではない。100人以上のチームが目標に向かう。

受賞はその成果。」

と、チーム力を結集した結果である事を強調していた。


また、小柴昌俊~戸田洋二~梶田隆章氏と

師弟でうまくバトンを引き継いだ点に触れる事も忘れなかった。



「あらゆる研究を導いてくれた。素晴らしい人との出会いがあった。」


感謝の言葉が心に残る。


ある意味日本のお家芸であるチームプレーと

ひとつの目標に向かって一丸となり努力し、

代々継承する特質が受賞につながったと思う。





周囲の彼を知る人たちの証言を聞くと、

おおよそ研究者らしからぬ人柄に思えた。


子供の頃の彼も

「あまり目立たない静かな子供だった。クラスのリーダーはやりたくないタイプ。」



小柴教授も「当時特に優秀と云う事は無かった。」

彼の奥さんも「家ではおじさん」と。




つまり本人は口に出しては言っていないが、

人一倍努力して成果につながる道筋を開いた事が伺える。




私は個人的に、彼の子供時代の家族写真が印象に残った。

小学校入学の頃だろうか。

坊ちゃん刈りのヘアスタイルが可愛らしく懐かしい。

私よりひとつ年下の氏も同じ髪型だった事に

同世代として親近感が湧いてきた。


あの頃は皆そうだった。



私とは比べるべくもない

かけ離れた人生を歩んできた彼だが、

彼の子供時代の話をもっと聞くと

きっと共感できるようなエピソードがいっぱい聞けそうな気がする。


同じテレビマンガを見、

同じ流行歌を聴き、

同じ出来事に涙した事だろう。



そう思うと、雲の上の人が急に隣の友にも思えてくる。




え、やっぱり違うって?


あ、そう。


でも想像してみてください。



夕餉の仕度が終わる頃、

友達と遊び終えて流行りの歌を口ずさみながら家に帰ると

夕食の配膳をする母。

「鉄腕アトム」や「ウルトラマン」を観ながら

「テレビを観ながら食べてはいけません」と叱られる姿。


彼にもきっとそんな少年時代があったはず。


温かい家族に育まれ

私たちでも共感できるような素敵な人生を送ってきたのでしょう。

彼のにこやかな、そして親しみやすい人柄は

そんな生い立ちを物語っているように感じた。



これからの日本を背負って立つ人材とは

どうあるべきか?


彼の生き方、姿勢が如実に示唆していると思う。


個人プレーではなく、チームのワンマンでもなく、

仲間と調和を図り、師の教えや目標を忠実に果たせる人。


友達として信頼のおける人。

あの人となら、一緒にやっていきたいと思える人。


決して個人に卓越した能力が求められているのではない。


単なる仲良しクラブではダメな事は言うまでのないが。


昔のNHKの番組『プロジェクトX』に取り上げられそう。




図々しく勝手に友達にしちゃったオヤジが二句。





ニュートリノ どっかの街の 喫茶店?


お茶の水 博士とあなた 似ていない




お粗末。