コードブルー THE THIRD SEASON最終回でした。
1st 2ndの熱烈なファンからは、いろいろな批判もあったようですけど
私、個人的には3rd.も良かったと思っています。
つっこみどころは人それぞれで、ネットのコメント見ていると面白いです。
そういう見方もあるのか!と感心することも。
でも、よくできたドラマだと思います。
そう、ドラマなんですね。
リアリティーの追求や、1st 2ndからの流れもありますけど、
いかに、60分という枠で楽しめるか、感動できるか、なんだと思います。
1st 2ndからの根強いファンの立場からすると、
恋愛模様はいらない、とか、いろいろな設定を盛り込みすぎ、といった感じなのでしょうね。
きっと、この作品のファンそれぞれの思い入れが強いからこそ、登場人物に感情移入したり、
その人なりに期待しているこのドラマの未来、展開がある。
登場人物がその人の心の中で成長し、独り歩きをしているのでしょう。
きっと10人いれば10通りのストーリーがある。
しかも、藍沢先生、白石先生、緋山先生、藤川先生、それぞれに細かい10通りのストーリー。
10人いたら10×(登場人物の人数分)通りくらいに膨れ上がる、たくさんのストーリーが。
登場人物の医師たちも今回の設定では30代。
仕事一筋な年頃ではないです。恋愛模様もあって然り。
むしろ、人間的な幅に広がりをもたせたところに3rdの良さがあったのだと思います。
1st 2ndと同様に仕事してたら、成長ないし。
同じように仕事一本だったら、
「先生たち、仕事も大事かもしれないけど、恋愛しないの?結婚とか考えなくて大丈夫?」
っていう声がきっとあがっていたはず。
あと、情けないフェローたち。
世代ギャップのある人が登場することにより
30代の彼らの個性がより出てきました。
あえて言うなら、登場人物が内容濃く成長しているからこそ、
いろんな設定を盛り込む必要があったのかもしれないです。
3rdでは脚本家が変わり、
脚本家への批判が一番多かったようにも思えました。
でも、誰がやっても、このドラマの大ファン全員の期待に応えることなんて出来なかったのでは?
違った脚本家であっても、1st 2ndでの出来事、印象的なセリフを生かして
うまく3rdにつないでいたと思います。
過去の事故の教訓は生かされていないの?と言われた最終回の前の回。
右腕を切断した黒田先生の事故があったからこそ
最後のシーンでは、わざと藍沢先生の右腕をクローズアップした演出をしたのでは?と思えました。
リアリティーの追求にしたって、それを言うならフィクションである必要はない。
「医者たちが患者の前でしゃべり過ぎ、あんな病院行きたくない」って言われてましたが
そこはただの突っ込みどころです。
3次救命の現場で、必要以外のこと話す余裕なんてないし、
そういう病院は現実にはまず存在しないから心配しなくても大丈夫!と思います。
技術面はさすが監修がしっかりしており、突っ込み所はあまりありませんでしたが
(まあ、感染の観点からは、いくつか突っ込んで楽しませてもらいましたが)
セリフにはドラマ特有の臭さが光っていました。
白石先生が藍沢先生に言う「あなたは命から逃げない」なんて、実際言うでしょうか。
もし逃げてたら現場で総無視されるか、「いいからやれ」とばっさり一言で終わっちゃいます。
あれだけハラハラした最終回の藤川先生救出シーン。
クラッシュシンドロームでVT起こしても除細動で復活したし、瀉血でその後の危機からも脱出。
賭けに近いような手段であっても、成功してしまうのがドラマ。
私はドラマとして十分堪能しましたね~。
役者さんたちも上手だったし。
映画化決定とのこと。
映画ではどんなふうに描き出されるか、こちらも今から楽しみです~。