1回目の敗戦から立てた対策
指導を開始して3週目の練習試合でぼろ負けした反省に立ち、いくつかの対策を打ち立てました。
その内容は次のとおりです。
1 ポイントを取っても取られても1ラリーごとに声を揃えて出す。
2 レフト側の平行を使うと見せかけつつ、ライト攻撃で点数を取る
3 相手チームの核となっている前衛ライトの選手がサーブに行ったら
レフトオープンに足の短いトスを上げる。
4 通過点ブロックを使う
5 相手チーム前衛ライトのセミについては、クロスをブロックして
ストレートにフェイントさせ、これをレシーブして切り返す。
と言うのものでした。
詳細な説明は下記の記事にありますので、始めてこのページに来られた方は、下記の記事をご覧いただくと助かります。
練習試合の分析
練習試合の分析(その2)
敗戦の分析と対策・・・・・(その1)メンタル調整(全員で声を出し続けるために)
敗戦の分析と対策・・・・(その3 攻撃に関する戦術)
足の短いオープントスの威力
ブロックが低い選手にはこのウラワザ(通過点ブロック)
コーチの提案(クロスを止めて、ストレートにフェイントさせる。)
選手の意識とプレーの変化
ほんとに、メンタルだと思います。
最初の練習試合を決めてきたのが、練習方法を変えたから結果が出るかもという期待感からだったと思うのですね。終わってみれば、ぼろ負けですが、その期待する気持ちが選手の集中力を高め、1セット目の10点過ぎまでは接戦を演じたのです。
二度目の練習試合は、ビデオの結果やコーチの提案等を元に、さらに具体的な対策を立てたことが、選手には期待感を抱かせることとなりました。
通過点ブロックも完成には至っていませんが、身長が低くても相手の前衛ライトの選手が打つスパイクボールに触る可能性があるという感触を抱かせる役割は果たしました。
また、前衛の両サイドの選手も経験が浅く、ブロックの形がよくない面はありますが、しつこくブロックに行くだけで、相手スパイカーにプレッシャーを掛けることとなり、うまくいけば、相手前衛ライトの選手がストレートにフェイントしてくれるかもしれないという、そういうことも意識の中に入ったことから、止めに行くのではなくコースを防ぎに行く、さらには、ブロックするという姿勢を相手に見せて、自分たちの思うとおりのプレーをさせようとする姿勢(プレー)が見えるようになりました。
選手は、今度はちょっと期待できるかも…ってな気持ちになってくれたのでした。
試合の結果
練習試合の結果は、3セットして、2セットを奪ったのです。
第1セットの1本目にレフトの平行を使い、これはブロックされたのではなく、自分でネットに掛けるスパイクミスでしたが、相手のブロックはこれで最初から2枚付くような状況になったのですね。
しかし、その後、立て続けに3点、低めのライトオープンで得点し、相手のレフトオープンのスパイクミスもあって4対1。
その後、相手の前衛ライトやレフトエースのスパイクを決められるものの、一方で経験浅い当方の前衛ライトのブロックポイントや、バックセンターのサーブなどで連続6ポイントを上げ11対3。
終盤はCクイックも使う余裕が出て、20対10。
そこから詰めの甘さが出て、20対15まで追い上げられたのはいただけないのですが、まあ、最後はライトオープンが決めて、21対15で1セットものにしたのです。
2セット目、相手の前衛ライトが奮起してスパイクを6ポイント上げましたが、できるだけ、その選手にプレーをさせまいという意図は当たったという感じはいたしました。
当方の中衛レフトも短めのオープントスとアンテナ近くの平行トスを織り交ぜた攻撃で6ポイントを上げ、勢いで負けず、レシーブ陣も何かにとりつかれたように動きまわり、拾いまくって、21対16で勝利しました。
3セット目は、正セッターがサーブに行ったときにセッターの代役を務めるバックの選手を最初からセッターにして二段攻撃ができるかの検証をしてみたのですが、12対21で負けてしまったものの2段攻撃を2本決め、ブロックも1本止めたので、ワンポイントで使う場合の方針を確認することはできました。
以上のとおり、今までどうしても勝てなかったチームに2セットも取ったのです。この実績は、選手にとって大きな自信となったようでした。
特に声を出すことの大切さを理解してくれたのと、雰囲気を盛り上げ、少し準備して取りかかれば、これまでの戦い方でも通用する部分があるのだ・・・ということを理解してくれたのは大きかったと思います。
しかし、気になることも・・・
2セット取ったというのは、それはそれで十分評価しなければなりません。
しかし、私には、ちょっと気になったことがありました。
当方のサーブがよく、連続得点を上げた場面があった一方で、相手がサーブ権を持っている時に、当方が連続失点したという印象が残ったのです。
さっそくビデオをチェックしてみると、やはり、サイドアウト獲得率がわずかに低く1セット目が66%、2セット目が68%でした。
当方のサーブの時サーブで崩して切り返す力はあるようですが、一方で相手がサーブの時の攻撃でしっかり構えられると、やや苦戦するという状況を示していますし、詳細に見て行くと、当方の実力と言うより、実は相手に実力を出させずミスを誘って勝利したというパターンだということが見えてきました。
もちろん、これはこれで、それなりの価値はあるのです。
相手に力を出させないというのは、素晴らしい戦術ですからね。
で、速攻中心のチームを作るべく準備はしていくわけですが、当分は相手に力を出させないように持っていく方法と、相手がサーブの時の攻撃について検討し、サイドアウト獲得率を勝利のラインと言われている70%まで上げることに力を入れるべきだろう・・・と考えたわけなのです。
っと言うことで、明日からは、このチームの特色を活かしつつ、12月に行われた試合で、相手に力を出させない裏ワザで予選を突破した、記事をアップしてみたいと思います。
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このつめの甘さの5点。。。
後にひびくんですよね。。のりが悪いとミスを誘い、あっという間の追い上げ。
でも、メンタルや少しのアドバイスで、70%近くまであげるのって、ママさんにとっては、素晴らしいことですよね!
次につながる試合は本当に大事ですもの。
では、今から練習試合出かけてきます!
奇策とメンタルと、自信の声だしで^^
一生懸命練習に取り組む選手を見ていると、なんとかして、一緒に盛り上がりたいという気持ちになるのですね。選手はよく頑張りますよ。
ところで、せれママさん、土曜の昼間に練習試合で、先般も昼間に実技指導って・・、かなり練習されている感じですね。
バレーボールについての理解も早い感じしますし、いろんなこと分かってらっしゃるって印象です。
コメントを楽しみにしておりますので、特に先日の「クロスを止めて、ストレートにフェイントさせる。」のコメントのような、意見お願いしますね。
私も、自分が見聞きした範囲の話しかしていませんので、こういうチーム事情があれば、このような方法があるってのは、私自身の勉強になるのですよ。
まだまだ進化したいので、お力添えよろしくお願いします。