はじめに
2回目の練習試合で、これまでどうしても勝てなかったチームに2セット取ったということで、チームの雰囲気は一気に盛り上がりました。
選手は可能性を感じたのですね。
しかし、勝ったと言っても、その理由を把握しておく必要があります。
つまり、一定の条件がそろえば行けるということを選手が理解し、本番の試合で戦術として使えるようにしておくことが大事なのです。
勝つ時と負ける時を知っておく!
立ち上がりが勝負
指導を引き受ける時、このチームについて、立ち上がりが悪く、そのまま落っこちてしまう・・・という話を聞きました。
しかし、行けるかもしれないという気持ちがあれば、立ち上がりに気迫で相手を押し、競り負けないというチームであることが分かりました。
最初の練習試合ではぼろ負けしたとは言え、声出し作戦でテンションを上げ、1セット目10点すぎまで接戦を演じたのです。
2回目の練習試合では声出し作戦に加えて、具体的なプレーに関する戦術にも挑戦し、このうちいくつかが成功しました。
立ち上がりに先制して、相手が慌ててくれると勝利が見えて来るのです。
連続失点をなくすための工夫
油断しない
リードしていても、セットの後半に連続失点するのはよくないのですね。
その雰囲気を2セット目の立ち上がりに持って行かれ、立ち上がりでリードされる可能性が大きいのです。
相手が崩れかけている時、完全に崩すことができれば、かなり有利な試合展開に持って行けるのですから、リードしていても油断してはいけないのです。
念のためラリーポイント制を理解させておく
ラリーポイント制では、ご存じのとおり相手がサーブの時にポイントを上げておけば、負けることはありません。連続失点にはならないのです。
で、勝つためには、自分たちのサーブの時にポイントを上げることが必要なのですね。
このことから、ラリーポイント制のバレーボールでは、サーブカットからの攻撃とチャンスボールからの攻撃を確実にポイントにできれば、勝てるというようなことも言われるわけですね。
これは、相手に得点を取られても、次のサーブカットからの攻撃でポイントを取り返して点差が開かないようにしながら、こちらのサーブの時に相手えレシーブを崩してチャンスボールをもらい、これを確実にポイントにつなげることができたら、その分でリードし、試合に勝てるという原理を述べたものです。
実際にはサーブカットからの攻撃70%成功させられるかどうか・・・ってとこで勝負するのですけどね・・。
この原理を理解した上で、まずはサーブカットからの攻撃について考える必要があるのです。
拾えないサーブがあるという事実
日本代表だってサーブカットのミスをします。
サーブカットを1本ミスったからと言って、落ち込むことは不要。気持ちを切り替えて次に挑むことが重要なのです。
とは言え、空威張りの自信で自分をごまかすことはできません。たくさん数をこなして自信をつけて行くしかないのです。そういうつもりで練習するよう選手に言い聞かせました。
また、サーブをオーバーカットするというのであれば、チャンスボールの時に使うようなパスではボールの力に負けてしまうためキャッチの練習からもう一度やり直す。
狙われた時の対応
また、個人を狙ってサーブを打って来るようなタイプの選手に対しては、次のような方法を今後少しずつ練習してさせて行こうと考えました。
狙われた選手が不安を抱くなど中途半端な気持ちでレシーブするよりは、他の選手がレシーブしたほうがよいので、サーバーがモーションを起こした瞬間レシーバーを瞬時に入れ替える方法(詳細は後日お話します。)や、逆に相手のサーバーに「軽い、軽い。もう一本。強打で勝負。強打で。」と手を上げ声を掛けて挑発しながら、エンドライン近くに逃げて立ち、その自分を狙わせアウトを誘うといった方法等、細かいウラワザですね。
サーブカットからの1本目の攻撃を仕掛ける場所の確認
は、相手チームの中衛及び前衛のブロッカーがサーブに行っている時は、代役のブロッカーが入っているポジションに高いトスを上げて、中衛のアタッカーに打たせるということを考える。
アタッカーもトスアップする選手もあらかじめこの約束事ができていれば、アタッカーは余裕を持って、自分の技術を駆使してスパイクすることができるのですね。速攻中心の攻撃をすると言っても、アタッカーにのびのびと打たせる攻撃があるから、速攻も奇策となるわけで、そこの使い分けを考えないといけません。
12月の試合について
こうして、サーブカットからの攻撃について、研究し作り上げることを考えることとしたわけですが、その前に12月に年内最後の大会に出場することとなりました。
そこで、この試合を通じて、体調とメンタルの調整をする練習をさせることにしました。
準備は1週間前からなのですが、プロ選手でも、試合前に儀式なるもの、練習、食べ物、睡眠、トイレ、着替え、アップなど、定められたとおりにこなして、試合開始に万全の体調とメンタルの状態を作るというあれですね。
で、その経験を12月の試合でママさんチームにしてもらおうと考えたのです。
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ママバレーのコーチをしている者です。
いつもブログ拝見しております。(コメントは初です)また、参考にさせて頂いています。
本日の記事で気になる点があるので質問させてください。
「念のためラリーポイント制を理解させておく」のなかに、「実際にはサーブカットからの攻撃70%成功させられるかどうか」とありますが、これは二段攻撃を含む数字でしょうか?それともAキャッチからの攻撃でしょうか?(サイドアウト率であれば理解できます。)
私の経験上ママさんバレーでサーブカットの返球率(Aキャッチ)が70%というのは見たことがありません。
過去5年間、ママバレー大会でのサーブカット返球率を記録していますが、通常40%前後です。一方的なワンサイドゲームでも60%台がいいところです。全国大会出場チームであれば、数字がいいのは理解できますが、通常の市町村大会にエントリーしているチームにはハードルが高いように思います。
サイドアウト率のことであれば私の勘違いです。これからも楽しみに拝見させて頂きます。
今、インターネットで調べたら「サイドアウト率」って表示になってますね。
これ、私が気にし始めたころ、確かに「サイドアウト獲得率」って言ってたんで、それ以来ず~っとこの呼び方で来てるのですが、ポンさんご指摘のとおり、AカットであろうがBカットであろうが、はたまた誰かの二段トスであろうが、関係ないのです。とにかく相手のサーブ権を取り返したっていうその割合ですね。相手のサーブの時に得点した数を相手のサーブ数で割ったもので、サイドアウト率ですね。
コメントありがとうございました。また、よろしくお願いします。
ご説明有難うございます。
私のチームも「サイドアウト率」70%を目標として練習を行なっています。磯野さんのコメントにある通り、チャンボの扱いが非常に重要になってくると認識しています。
ママさんバレーの場合、チャンボを雑に処理しているチームが結構多いですよね。これは選手云々ではなく、指導者がチャンボの重要性を理解していないのが原因だと思っています。
現に、チャンボをセッターの上げやすいようにレシーバーがコントロールしセッターもアタッカーが打ちやすいようにコントールしているチームは必ずといっていいほど、上位にいますね。
サイドアウト率70%は磯野さんの仰る通り、サーブ、チャンボ処理は欠かせないと思います。
また、立ち寄りますのでその際はお願いします。
最後の300Mがすごく長く感じ取れました。笑。子供たちはすごい!が感想です^^
本日の練習試合も大変勉強になり、勝利することができました^^
サーブもよく、攻撃も決まり、チャンボが多数でしたので、点差もありました。
ただ1つ、後半に油断をし、3点をもっていかれたのがダメでした。。
うちのチームも、チャンボはとても大切にし攻撃もいくつかのパターンでふりわけてもっていきます。
なおかつ、5人が飛び、4人がフォロー。
レシーバーもできるだけ、セッター好みの玉を上げるようにするなど、白たいにこだわらず、攻撃をできるだけしやすいように運ぶ感じを意識しております^^
ここ最近、飲みだしたのですが、元気とパワーと持久力に抜群です。
飲みもの食べ物もとても大事ですね!!
睡眠。。。
いつでも寝たいですが^^笑
私の経験談のレベルですが、失敗談も含めて、一生懸命記事をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いします。
すごいですね。かなりバイタリティーでいい感じですよね。子供さんのすごいって感想は十分想像がつきます。
自宅でも、かなり走ったり、跳んだり跳ねたりの自主トレやってないとできない業だと思いますね。
そういう感じで健康維持されながら、バレーボールに取り組まれてるってのは、いいですね。
クイックを打ちながらセンター攻撃をマークしてブロックも跳ぶと、一度の大会で5~6試合して決勝まで行くと600~700回ジャンプすることになりますのでね、せれママさんのような気力体力が必要になってきます。
マラソンに出て、試合もしようっていうバイタリティーなところが最高です。
そこに、アミノ酸使ったら、鬼に金棒 状態ですね。頑張ってください。せれママさんのチームのプレーに関するレポートも是非よろしくお願いします。