はじめに
昨日の記事で、同じ身長、同じ打点の選手であっても、ブロックをする場合とスパイクを打つ場合とでは、その高さにボール1個分くらいの差が出るというお話をしました。
で、今日はそれを利用してブロック越えのスパイクを打つ方法についてお話しします。
腕を振らないスパイク
下図を見て下さい。
腕を
いっぱいに伸ばした状態でスパイクします。
その場合のトスは比較的ネットの近くに上げます。
そのトスを、上の図のような感じで、右腕をいっぱいに伸ばした所で、パーンとボールをヒットし、この時、足先から腕の先までの体全体に一瞬力を込めインパクトを設けます。
上記のピンクシャツから赤シャツのとおりですね。
赤シャツ状態はちょうど、体の前にマットのようなものがあって、そのマットの面に、体全体がぶつかって止まったという感じですが、このようなイメージでスパイクします。
ですから右腕の振りもこの状態で止まり、これ以上前にはいかない感じです。
ことさらドライブを掛けるという意識もありません。ただ、腕を振り切らない感じで思い切って打つということですね。
これをネット際の空中で行いますと、下図のピンクシャツの選手のような感じになります。
この状態でスパイクし、その弾道は下図のような感じです。
右腕をこのボールヒットの所で止めるような感じでスパイクしますと。
そのボールはブロックを超え、しかも強烈なスパイクとなって相手コートに飛んで行きます。
このスパイクは、全日本の江畑選手がときどき見せているように思います。
パーンとミートした所で腕振りを終え、後は軽く流すという感じで、振り切っているというイメージはありません。そんなスパイクが江畑選手のスパイクで良く見られると思うのですが、あのスパイクがブロック越えの強打になると思うのです。
実は私も現役のころはこのスパイクを意識して打っておりました。
私の場合最高到達は3m18cmで、madaoさんよりかなり低いですけど、9人制でコートが広いというのもあったと思いますが、1m90cm前後の選手を向こうに回して、このスパイクで対抗し、他のコンビとからめてブロック未完成のコースで勝負するなどの工夫も入れながらの話になりますが、そこそこ効果があったような気がします。(ちょっと、自分のことを過大評価している観もなくはないですけど・・・・すみません。)
日ごろからスパイク練習の時に、この打ち方でコートの奥を狙う練習をしたり、瞬時にコースを切り替えてブロックの低い所の上を強打で抜くべく、この腕をヒットした瞬間にいったん止めるという打ち方を練習して行くと実戦でかなり通用すると思います。
本日ここまでです。
次回はリベロに追いつかれないブロックワンタッチの取り方についてお話します。
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