ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

Cクイックのトスを完璧にする方法

2011年05月26日 00時14分02秒 | セッター・トス

バックトスの理由について考える
セッターがバックトスする理由について考えてみてください。
Cクイックを打つオレンジシャツの選手とコンタクト取りながらトスアップしたいなら、セッターはレフト向きではなく、ライト向きでトスアップすればよいのです。
しかし、そんなことしていれば、相手ブロッカーはセッターが向いた方にブロックに行くことは分かり切っています。
結局、セッターがバックトスをするという理由は、いくつかあるとは思うのですが、一番大きな理由は、ブロッカーにトスの方向を予測させないようにするということだと思うのです。

問題は・・・
で、ブロッカーを翻弄するためにバックトスを使うというのは、有効な戦術ですが、そこにリスクが生じます。
特に下図のように、Cクイックを打つオレンジシャツの選手が下図の↑で示した方向、つまり、ライト側から走り込んで来てスパイクするという場合、タイミングはアタッカーが合わせる、セッターはやや流し気味にトスアップする等の調整をしてもですね、やはりアタッカーが見えないという中でCクイックのタイミングを合わせるというのは至難の技なんです。


そこでですね、クイックの両選手(黒シャツもオレンジシャツも・・・)ともコンタクト取りつつトスアップできないかを考えてみました。
で、実際に私はセッターをさせられる場合は、このトスアップを使って、ほとんどぶっつけ本番でもクイックのトスを合わせていますので、それを御紹介させていただきます。

セッターが斜め45度に立つ
セッターがネット際に立ち、トスアップする際にですね、上記図のようにネット際で完全にレフト方向を向くのではなく、下図のとおり斜め45度の方向を向いて立つのです。

このように、斜め45度に立ちましてね、そこからさらに首を少し左45度に向けますと、顔は味方のバックセンター方向を見る感じになるのです。
で、この状態から目玉を左右に動かしますと、Aクイックを打とうとする選手も、ライト側から走り込んでくる前衛ライトも視野に入るのですね。不慣れなため見えないという方でも、この斜め45度の体勢からだとチョッと振り向くだけでアタッカー全員を視野に入れることが可能となります。

嘘だと思うなら、まあやってみてください。ほんとに見えるのですから・・・。少なくともですね、この斜め45度に立っていれば、さらに首を回してライト側から来る選手をしっかり見ることはできます。

トスアップの方法
さて、ではこの斜め45度に立った状態からどのようにトスアップするかについてお話しますが、ブロッカーにトスアップ方法を予測させないようにするために次のような工夫をします。

上の図を見て下さい。
まず、ボールが返球される時、セッターは白シャツの位置に立ちます。
体の向きは、ネットに対して斜め45度になってますね。
この時、両足を床に付けていますが体重は左足に掛けておきます。
足は肩幅に開き右足が前、左足が後ろという具合です。

で、この場合にボールが●の位置に返球されるとします。

Aクイックのトスアップの時は、白シャツの位置でそのまま●→○方向にトスアップします。その際ボールを裁く位置は額の右上付近ということになります。
ポンさんが推奨する、トランポンリン原理で速いトスを上げることが可能です。

Cクイックのトスの時はですね、トスアップ直前に体重を左足から右足にスッと移すのです。
すると、足は動かず上半身だけが白シャツからオレンジシャツ方向に移動します。
そのイメージは下図のとおりです。

足は動かさずとも体重移動するだけで上半身はスッと白シャツ状態からオレンジシャツ状態へと動いてくれます。するとボールを裁く位置(●の位置)がセッターの額右上から額の左上に移動します。この位置でボールを裁くと、ライト側からCクイックに入ってくる選手を見ながら●→方向にトスアップすることかできるのです。 

もちろん、トスアップの技術は磨かないといけませんよ。
しかし、通常のAクイックのトスアップする技術があれば、アタッカーとコンタクト取りつつ、絶妙のCクイックのトスを上げることが可能となります。
明日は、このトスアップがさらに有力な戦術を生むというお話をしたいと思います。
ありがとうございました。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やはりコツが… (いのっちん)
2011-05-26 09:07:47
そのコツは今度セッターに伝えてみます。

…というかセッターの技術がないくせに
そのコツを自分が試したくてウズウズしています(笑)
返信する
ありがとうございます (磯野)
2011-05-26 22:31:01
いのっちんさん、いつもコメントありがとうございます。
ブロッカーにトスを読まれないようにすればいいのですから、それを確保しつつ、アタッカーの位置も確認できる方法なんですね。
頑張ってください。
まだ、他の方法もありますのでご紹介しますので、自分たちにあった方法を採用していただくといいかと思います。
では、またよろしくお願いします。
返信する
トスアップ時の体重移動 (ゆんゆん)
2011-05-27 09:22:50
Cクイックだけの特訓をしないと、私には難しそうです~(・・;)
でも、やってみたいです。

トスアップの手の使い方は、ボンさんのおかげで、いい感じになりつつあります。

このCクイック時、始めに左足に体重を置くということですが、普段はどういう体重移動が基本ですか?

たまに飛ばそうとすると、トスアップ時、体が後ろにいってしまう事があります。
返信する
そそ、練習あるのみです。 (磯野)
2011-05-27 17:56:02
ゆんゆんさん、これ、マイボールを持っていれば一人ででも十分練習可能な技術です。
トスアップの練習は、私はチームの練習の中でもわざわざ取り入れるようにしています。

考えても見て下さい。セッターって、チームで一番ボールに触る選手なんですから・・・。

セッターの練習はきちっと設けてやるべきだと思います。

体重移動はですね、すみません。通常はあまり考えてないというのが実情です。ただ、レフトに上げると見せかけてライトに上げるというプレーを行うための一方法としてこの方法を紹介させていただきました。

確かに、私もゆんゆんさんが言われるように、体が後ろに行くこともありますね。

ただ、どういう体勢となっても、思ったところにボールをコントロールして持って行くには、スナップの強さや指の強さはもちろん、体が斜めになっても、その状態で踏ん張れるような足腰や体幹の強さがあったほうがいいような気がします。
腹筋、背筋、スクワット、指立て伏せ、浴槽でのスナップ等は1日置きくらいにでもやっていくとずいぶん違いますね。

結局、どんなプレーも練習が必要なのです。
頑張りましょう。
返信する
頑張ります (ゆんゆん)
2011-05-30 08:51:30
先日ママさんの練習で、バックトスのときにあごをあげずにトスをするように、監督に指導して頂きました。
セッターだけに時間を割いてもらうのは、申し訳ないなあと思うんですが、そう言われればそうですね、一番ボールに触るんですものね。

トランポリン原理と合わせて、トスがすごくグレードアップしそうな予感で、わくわくしています。

家では、息子にボールだしをしてもらって練習していますよ。
布団の上に正座してじゃないと、天井にあたりますが(笑)
体重移動は、体育館で意識してやってみます!!

返信する
ブックマーク (ゆんゆん)
2011-05-30 08:56:41
ブックマークありがとうございました。
ぼちぼち続けるのが私のスタイルだし、のんびりやっていきます。

ブックマークのURLは、ページが入らないものにすると、トップページに移動できます。

http://blog.goo.ne.jp/kinkiclub-baldo
こちらのURLに変更してみていただけますか?
返信する
ゆんゆんさんへ (磯野)
2011-05-30 22:31:28
お~~~
すばらしい。お家でもきちっとやってるわけですね。頑張ってください。努力は必ず報われますから・・・。
たのしみですね。
今年は、大きく飛躍してください。
私も、楽しみです。状況、また教えてください。
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