はじめに
昨日、打点を高くしたままでスパイクのコースを打ち分けるための方法として、ボールの半分を叩くという方法を御紹介しました。
今日は、これを使って実際どのようなスパイクの打ち方をするのかというお話をします。
4パターンのスパイク
この方法によるコースの打ち分けを習得すると4パターンのスパイクを打つことができます。
実は、どのように技術を上げて行っても、ワンパターンでスパイクしていてはブロックもレシーブもそれに対応して来るようになります。
そこで、色々なパターンを組み合わせてスパイクして行く必要があるのです。
エースアタッカーなら10種類くらいのスパイクを打ちなさいと言われるのも、そこから来るのだと思います。
下図を見て下さい。
アタッカーは●から●に走り込んでストレート方向を向いてジャンプします。
その場合スパイクしやすいのは下図の↑とおりストレートの方向です。
このコースには力を込めてスパイクできます。
そこで当然守備側としてはこのコースをブロックしようとするわけです。
そこで、アタッカーは下図のピンクシャツの打ち方でスパイクします。
体はストレート方向を向けてピンクシャツの打ち方をするわけです。
すると、そのボールは下図のとおり、↑方向に飛んで行きます。
ブロックが抜けますし、レシーバーも欺くことができます。
一つの助走と体の向きで2種類のコースにスパイクできるというわけです。
もう2種類はその逆パターンでクロス方向に走り込み、クロス方向を向いたままで
青シャツのとおりボールの真中を叩いて↑方向にスパイクするのと緑シャツのとおりボールの右側を叩いてストレートの↑方向に打つというパターンですね。
このように4通りのコースの打ち分けができますので、これを組み合わせて相手に的を絞らせないようにいたします。
おわりに
さらに、これから先少しずつお話して行きますが、ボールに緩急をつけたり、ブロック越えの強打やワンタッチでリベロが追いつけない方向にスパイクする等のスパイクと組み合わせて行くことで、ブロック越えのドライブがかかったスパイクもより効率よく決まるということになります。
ブロックがしっかりと付いた時のスパイクというのは、そもそも決まりにくいものであるわけですので、ブロックが割れている時などにどういうスパイクを打っているかということによって、その逆を突くなどの駆け引きをしながら打って行く必要があると考えるわけです。
本日ここまでです。
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