ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

決勝トーナメント1回戦で起こった出来事(その7・・・フォーメーション選択の理由)

2014年02月09日 23時57分27秒 | 戦術

はじめに
全国大会に準備したサーブレシーブのフォーメーションは2つありました。
一つは、下図のとおり
2・4・3のフォーメーションでした。

これ、サーブレシーブ時のフォーメーションですが、

で示したのはバレーボール経験者
は女子選手(矢野さんはママさんバレー、志村さんはミニバレー)
は、この4月からバレーボールを始めた初心者
中衛ライトだけどサーブレシーブを免除されている足立は剣道とテニスをしている選手。
バックレフトの鴨下君は元体操選手
その隣の矢野課長はサッカーのゴールキーパー
リザーブの村本はラグビー、木田は野球、瀬川は駅伝の選手です。

とにかく、サイドアウトを取れないと話になりませんので、サーブレシーブ中心で組んだフォーメーションでした。

それに対して、小川係長が提案したのは下図のような3・4・2のフォーメーションです。

攻撃重視でクイックの倉本をサーブレシーブから外し、そこそこレシーブができる矢野課長を中衛ラインに上げ、真ん中を矢野夫婦で守らせて行こうというものでした。

選手の多くは速攻中心のバレーを展開するべく、小川係長の案をやってみたいということでしたし、島根クラブとの練習試合でも、そこそこの手ごたえを感じましたので、このフォーメーションで全国に臨んだのです。

私が2・4・3のフォーメーションを推奨した理由
従来、2・4・3のフォーメーションでは、前衛レフト(倉本)をレシーブから外して、クイックに参加させるというフォーメーションを取るパターンが多いようです。
宮崎で一緒にバレーをしたママさんチームのように、前衛ライトの選手をレシーブから外してクイックに参加させている場合もあります。

ところが、私が推奨したのは、前衛の両サイドはサーブレシーブに参加し、中衛のライトである足立をネット際に残すといものでした。

 

これは、とにかくサーブレシーブを優先したフォーメーションだったのです。
4月以降、毎回、毎回練習をビデオ録画し、パスやサーブレシーブを見てまいりました。
サーブレシーブの成功率は数字で確認していったのです。

新人選手で、サーブレシーブが一番うまくなったのは鴨下君でした。
続いて木田、村本、足立、瀬川という順番です。
経験者の中では、最も安定しているのは、矢野課長の奥さん、そしてレフトオープンの青本、そして志村さん、山形君がほぼ同じ、最後が倉本という感じでした。

攻撃のことを考えると青本、倉本、山形、足立を前に入れねばなりません。
しかし、足立は、サーブレシーブはほぼ完ぺきにできず、パスも対人ではそこそこできますが、試合になるとおぼつかないというレベルでした。

そこで、チャンスボールやサーブレシーブについて、足立を免除することとしたのです。
その代わり、倉本をレシーブに下げました。
そして、サーブレシーブが一番安定している矢野さんの奥さんにできるだけ広い範囲をレシーブさせて、倉本のクイック参加を助けるとともに、御主人でありバックセンターを守る矢野課長のレシーブについてもカバーするようお願いしたのです。



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