ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

サーブカットからの攻撃を読む(せれママさんの指摘)

2011年02月20日 08時23分30秒 | 技術・練習方法全般

はじめに
9人制バレーボールの戦術を考える上で一つの要素となります、昨日の記事試合を読む(スカウティング・・・その2)でご紹介した当方がサーブの場合に相手チームが最初に仕掛けて来る攻撃を読もうというスカウティングの話ですが、はたして、あの記録からどんなことが見えるか、そのお話をしたいと思います。

で、今日はあの記録から現役選手で当ブログコメンテーターのせれママさんが、読み切った内容をご紹介させていただきます。

せれママさんの読み(昨日のコメントから抜粋)
これ!
 (せれまま。)
2011-02-19 20:48:52
わかりやすいですね!
相手のチームは、クロスが多いことがわかりますし、磯野さんチームのほうは、前衛の両オープンの下がり時に狙われたり、超クロスを落とされてたり、中セン周りの速いクィックで落とされてたりと、全般に前衛のアタックライン付近で落とされてるのが多いこともわかりますね。
相手チームのレフトセミには、1度も玉が上がってない感じなので、レフトオープンがエースでしょうか??

この図で、ブロックのマークのしどころがよくわかりますね^^
レフトオープンとライトからの速い攻撃は絶対マークですし。
ストレート抜きの玉が落ちてないということは、しっかりブロックが飛べてるということですし!
相手のチームのライトは、あしが長いアタックが多そうですね。。
1本フェイントで落とす感じがあるので、玉数からして、上がりが少ないので初心者か、確立が低い経験者かな??とか。

本当にいろいろ読めておもしろいですね^^

管理人(磯野)から
サーブカットからの相手の攻撃の傾向について、あまりにもせれママさんの読みが素晴らしかったので、そのまま抜粋させていただきました。
試合を見てきたかのような読みに、正直私もびっくりしているのです。

せれママさんが言われるように、前衛レフトのセミが一本もないのですね、エースはレフトオープン。
ボールがきっちりセッターに戻ると、ライトのセミが来ます。
6、7、11のスパイクはブロックに当たりつつもワンタッチ後のボールをつなげないのですね、このスパイクは素人の二人の選手のブロックのところを抜けているので、指をしっかり締めることを意識させないといけません。

ブロックは相手のセッターに気付かれないよう、最初はスプレッド(均等に分かれて構えるブロック)で準備し、サーブを打った直後からレフトオープンに3枚とライトセミに2枚、マークさせそこからライトオープンまで走ってブロックに行くっていうくらいのマークの仕方になると思います。(ここも、せれママさんの言うとおりです。)

レフトオープンに超クロスを抜かれたのとクロスに打ってブロックに当て、そのままボールを逆サイドまで大きく飛ばしたスパイクがありましたが、ややトスが短めのとき、このレフトオープンは勢い付けて超クロスにパワフルなスパイクをしてくるので、トスの状況見て、当方の後衛レフトと中衛レフトは超クロスの位置に強打のレシーブに入る(中衛レフトは下がり過ぎない)というのと、大きく跳ねたワンタッチを追いかけるべく、バックセンターは、クロス側、コートの少し外くらいまで行っておくというようなレシーブ隊形を取るよう指示しました。

ライトオープンは高さはあるが、テクニックにはやや欠けるという、正にせれママさんの言われるとおり、若干信頼度の低いアタッカーかな・・・・という印象を私も抱きました。当方のレフトオープンが簡単にワンタッチでアンテナに当てるブロックアウトを取るなどしていましたからね。

以上のとおりです。

おわりに
スカウティングは、どの程度を記録し、どのようにそれを分析するかということが大事になってきます。
また、読んでチームとしての対応をしてもですね、そこに配置された選手の技術からやっぱり対応できなかった・・・ってなこともあります。

難しい面はありますけどね、サーブカット直後の攻撃というのは、比較的傾向が見えて来る可能性がありますから、こっそり記録を取って、2セット目序盤までに読み切って、対応を図ることができれば、活路を見い出すきっかけになる場合があります。

どうもありがとうございました。

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
分かりやすいですね。 (ポン)
2011-02-20 14:29:53
このように記録とると分かりやすいですね。せれままさんの読みも素晴らしいですね。私でもそこまでは読めませんね。(笑)
返信する
ありがとうございます。 (せれまま。)
2011-02-20 22:38:24
お褒めの言葉^^
読みというより。。自分の失敗をよくふりかえるので。笑
私はまず最初の攻撃を見て、ブロック、エース、スパイクのコースをある程度予想しながら入ります。
そうすることにより、いくら攻撃型のチームでも、サーブでの崩しどころが意外と見えてくるんです!
サーブの1点、大きいですもんね^^
セッターの信用度や癖も、トス回しが早くなる前の段階で見ておくほうが、音が見えるというか。。笑
メンタルもでますしね^^
でもまだまだ、スカウティングと技術が伴ってませんが。。。笑
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方法があれば、ご教示を・・・ (磯野)
2011-02-20 23:03:19
ポンさんへ
ポンさん、コメントありがとうございます。
サーブカットからの攻撃の記録は、現場でもすぐ取れますので、結構いいですよ。修正が可能なチームにはてき面に効果があります。簡単にできるというのがいいところなんですね。
ポンさんが行われている、戦術分析方法(以前にサーブカットの正確さとサイドアウト獲得率とかの統計を取っておられるとか・・聞きました。)などで、私たちに提供できるものがあれば、ご教示願えませんか?監督不在で頑張ってる方もおられるので、少しでも力になって、9人制を盛り上げられないかな・・・と思うのです。

最近は、調子にのって、お願いばかりですみません・・。


せれママさんへ
明日が、練習試合でしたよね。結果を聞くのは来週になりますが、頑張って下さい。
私も、最初から3セットで勝負に持って行く覚悟で、エースのスパイク(トータルして打数が多くなる選手ですからね・・・)は、最初の3本くらいは慌てて拾いに行かず、見ることにしています。で、自分がエースの動きから判断してスパイクが来ると思った場所と実際にスパイクが飛んだ場所の誤差をしっかり、記憶に留めて、そこから今度は予測ではなく、アタッカーの動きを見て、スパイクを見切ってからレシーブポジションを取るようにするのです。
予測は当たるが、問題はその先、レシーブの技術が伴わないから・・・・自分じゃうまくいきません。しかし、選手には無責任にもそのことを指導しています。
せれママさんが言われる、その攻撃見て予想するというのも言葉の表現は違えども、私の推奨する方法と原理は一緒じゃないのかな…という気がするのですが、よかったら、もう少し詳細に教えていただけませんか。
例によって、図面付きで紹介してみたいのですが。


返信する
予想と修正。 (せれまま。)
2011-02-20 23:28:39
難しいですね。。笑
選手により違うのですが。。例えば。。
バックライトのレシーバーだと(初心者の方がつきやすいポジションを推定し)
まずこちらの攻撃の場合は、ブロックフォローの落ちる玉を冷静に、オーバーで処理し攻撃につなげるとか。

ストレートや両ききのアタッカー、クロスと使いこなすアタッカーの攻撃は、ストレート抜きとクロスの比率を見極め、バッくレフトやバックセンのフォローと2段のフォローに意識を配るとか。。
レシーブ力は。。瞬時に上がることはすくないですが、自分の動きやすいほうのスペースを意識する、まずセッターになんですが。。
強打の場合、上げることを意識し、こだわらず2段攻撃でとか。

2セット目に入るころには、感覚的に目も慣れますし^^
本当にアタッカーにより違うのです。。笑
ただ、サーブカットとブロックフォローの時のコート位置は、確実に分けます。
コート内でフォロー、サーブカットはジャッジミスラインは悔しいので、ギリギリはとるとか。
後は、もしブロックフォローミスで、相手コートに、ワンで返った場合は、ライト攻撃に上がるので(だいたいですが。。笑)
すぐに下がり!レシーブ体制を取らないと、超クロスが、ブロックはじきで飛んでくらパターンが多いと。。

んん。。説明が難しいですが。笑。
とにかく、上がるまで、上げるということ!?
ですかね^^
予想で的をしぼるだけというか。。笑
すいません。。。説明下手で。。
返信する
うん。たしかに・・・ (磯野)
2011-02-21 00:04:18
説明は、難しいですね。でも、8回読み返したらイメージはつかめた気がします。出張戻ってから、もう一度じっくり読み返してみますね。

で、このこと、チームによって、傾向が異なる場合は、味方の他の選手とも話をしながら試合の中で調整しているのですね?
すばらしいですね。
私、現役を退いた後、指導する時は結構初心者がいる楽しいチームと一緒なものですから、どうにも、調整のための発言をすると、選手が理解できず混乱するってのがあるんですね。

しかし、ママさんでも、年中一緒にやってるチームだと、気心知れて、その辺のコミニュケーションもうまくいくって感じなんでしょうね。
いつも、こっちが問題を提起しておきながら、せれママさんやポンさんのコメントに感心させられ、どっちが管理人か分からなくなってしまいます。
貴重な情報提供ありがとうございます。
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ポン (己を知る)
2011-02-22 18:24:30
以前磯野さんが、敵を知り、己を知り、戦術を練るということを仰っていましたが、今回私が紹介するのは「己を知る」というところで、自チームの「チャンスボール返球率」です。

特に読んで欲しい方というのは、大会に出場しても常に1、2回戦で敗退していて、なかなか上位に進出できないというチームです。

まず、1、2回戦で敗退しているチームで自チームのチャンスボール返球率のデータを取っているチームは少ないと思います。重要性は理解していても数字として示すことはきっと無いと思います。私がチャンスボール返球率にこだわる理由はただ一つ。チャンスボールがセッターに返らないと戦術が練れないからです。方向性があっても戦術が練れないというのは、チームとして致命的です。全てが行き当たりばったりになってしまいますね。

ここで言う戦術とはチャンスボールの返球率を上げ、チャンス時はセンターのクイックを使うとか、レフトの平行を使うとか、何ならレフトオープンで勝負とかその程度の戦術で十分なんです。

それで、戦術を練る為にもまず数字で示すことにより自分達がどれだけチャンスボールをセッターに返せるかを知ることができます。初めは10本中4本でも5本でも構いません。まず、どれだけ返球できるかをチーム全員が理解することが大切です。

ここからは目標になりますが、ママさんで1、2回戦突破したいならば、返球率70%を目標にしてください。何で70%かというと、素人、初心者であっても、センスのある方だと10本中4、5本はクリアできます。しかし7本をクリアするのは簡単ではありません。やってみたら分かります。でも、練習次第でクリア出来るんです。これは自チームで経験しています。それと戦術が機能したなという実感が持てたのが70%以上でした。

私は5年前にママさんの指導を始めましたが、当初返球率は60%前後でした。酷い時は40%台もありました。幾ら私が攻撃の指導したところで攻撃までいかないってのが頻繁にあったんですね。で、数字で確認したらそんなもんだったのです(笑)

それからチャンスボールに対する意識付け、練習を行い、ある時、試合内容が凄くよくて、おっ今日は良い感じで攻撃しているなと思い、映像で確認したらチャンスボール返球率が70%を越えていたんですね。選手も実感していましたし、私も実感しました。

勿論上位チーム相手の場合には70%を越えたから勝てるとかそんなことはありません。返球率80%越えても負ける場合もあります。

ただ、常に1、2回戦で敗退しているチームにはチャンスボール返球率70%を目指して練習することをお勧めします。

磯野さん、

大した紹介ではありませんが、コメントさせていただきました。









返信する
チャンスボール。 (せれまま。)
2011-02-22 21:54:10
返球率、チーム全体であげていきたいと思います!!
公式試合で1度、数字で表さないといけませんね!撮影後のほうが、その場より確実ですが。
うちのチームもチャンボは本当に大事にしてます!!!
返信する
是非お願いします。 (ポン)
2011-02-22 23:32:03
せれままさん、是非数字で一度確認してみてください。せれままさんのチームだと80%越えているかもしれませんね。また、対戦相手のデータ見るのも面白いですよ。結構その差ってあるんですよ。
返信する
ポンさんへ質問 (磯野)
2011-02-26 09:23:09
皆さんコメントほんとにありがとうございました。
このページのコメントはもう少し、よく読み切っていつか記事にアップできないかな…と考えています。
チャンスボール時のレシーブの返球率の記録は、かなり関心を抱かせていただきました。

ところで、ポンさん、教えてください。
このチャンスボールの記録は、具体的にどんな感じで行うのでしょうか。次のような観点から教えていただくと、助かるのですが・・・。
1 まず、チャンスボールの判断
  どの程度をチャンスボールにするかはチーム力見て監督が判断するのかな・・・・とも思うのですが、ポンさんのチームの場合、相手からのチャンスボールとはどのレベルの返球を言うのでしょうか?相手チームがアンダーかオーバーパスで
返球する場合、それとも、アタッカーがジャンプせずに片手で打って返すのもチャンスボールと捕らえるのか、はたまた、ジャンプして打って来るとしてもネットから離れているとかトスが上げられた方向や高さの関係などで、当方は「チャンス」と判断してノーブロックで打たせるような場面、つまり、当方のチームの選手がチャンスボールのシフトで待ちうける状態のときとか、あると思うのですが・・・・。ポンさんのチームの場合で結構ですので、教えていただけませんか。

2 記録の方法はどのレベルくらいまででしょうか?例えば相手チームのどの方向から来たボールについてどの選手が処理したのかまで分かるようなものなのか、それとも、チャンスボールの数とセッターにピンポイントで返ったボールを、例えば「正」の図で記録して行き、1セットごとで返球率を記録するのか・・・ということです。

3 この記録は交代要員やマネージャー等にさせるのか、それともポンさんが自らやっているのか

以上3点、できればもう少しご教示願えませんか。このチャンスボールの返球率はポンさんが言われるとおり、とても重要だと思うのです。
私も返球率を確認したことはあるのです。
ただ、それは、試合後にビデオを見ながら行ったもので、しかも、通常のスパイクレシーブもフェイントレシーブもチャンスボールもすべてごちゃまぜに集計したので、Aカットは20~30%でした。
リアルタイムで実戦に活かせるチャンスボールの返球率把握について、ご教示いただければと思います。
どうか、よろしくおねがいします。

返信する
Unknown (せれまま。)
2011-02-26 12:04:41
うちのチームは攻撃以外がチャンスボールです。(片手返球も)
交代要員が、正で記録します。
スパイクレシーブは入れず、軽いフェイントレシーブはチャンスだと。。
リアルタイムでは、難しく後のビデオで確認が多いです。
参考までに^^
私もしりたいので、ポンさんよろしくお願いいたします。
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