はじめに
現在、ブロッカーの立ち位置と意識の持って行き方についてお話しています。
昨日までに、守備側のブロッカーのうち、左側から順に3人目までのブロック要領についてお話してまいりました。
守備側チームとしては左側から3人のブロッカーを上記図のように配置して、赤シャツ選手のAクイック、緑シャツ選手のライトセミ、黄色シャツ選手のライトオープンをブロックに行きます。
で、この後、残り2名のブロッカーについてその立ち位置や意識の仕方についてお話していくのですが、今日は、少しでも速く練習に取りかかれるように、速攻に対するブロック練習の方法を先に御紹介したいと思います。
練習方法と言いましても、要は、できるだけ本物に似た速攻をやってもらいつつ、そのブロックに行く練習をすればいいわけですが、相手チームと同じくらいの速攻ができるメンバーが味方チームにいない場合やチームの人数が少なく、速攻対策をしたくともその練習に困難が伴うようなときはちょっと工夫しないといけません。
そのような場合の練習方法を今日から少しお話しておき、その後に残り二人のブロックについてお話したいと思います。
練習する選手と練習させる選手
今回は、守備練習のためのブロックを練習するわけで、そのうちの中衛レフト(白シャツ4番)、前衛レフト(白シャツ1番)及びセッター(白シャツ2番)の選手がブロックの練習をするわけです。
そこで、この練習に協力するのは、この3選手以外の味方選手ということになります。
今回は、中衛ライト、前衛ライト及びコーチまたは投げトスがそこそこうまい選手が練習相手となります。
練習させる側が速攻を展開してあげないとブロックの練習になりませんが、この速攻が簡単には行きません。
特にセッターがブロック練習するということになれば、控えのセッターがトス回しするということになるわけですが、セッターとアタッカーが微妙なタイミングを調整しなければならないクイックでは、なかなか難しい面があります。
そこで、練習をさせる側のセッターとAクイックの役には、球出しのうまいコーチや選手がなりかわることでこの練習を進めます。
ところで、今日はそのブロックを練習する前に、基礎の基礎となるべき、それぞれのアタッカーに対してブロックに行く場合、どのように動き最終的にどのような形に持って行くのかということを理解するための練習方法を紹介したいと思います。
練習させる側の準備
まず、下図のとおり、3人が台の上に立ち、ボールを2個ずつ持って、Aクイック、ライトセミ、ライトオープンのスパイクがネットを超える場所にボールを置きます。
これは練習に協力する選手が台の上に立ち、ボールをネット上に掲げればいいわけですね。
このボールを置く場所はスパイクを打つ場所ではなくスパイクがネットを超える場所というように設定します。
ボールは約5cm(4分の1)をネットの白帯より手前まで出します。
ブロックの練習方法
ブロッカーはブロック完成時に腕を締める感覚でボールに触れこのボールを5cmだけグッと押し返します。
実際の試合では締めたところでボールが手に当たり、腕が5CMも前に行く前にバウンドして相手コートに返って行くから、オーバーネットにはなりません。
腕は意識して前に突き出すのではありません。
白帯に合わせてすり上げるように腕を出していき、最後の瞬間グッとアゴを引いて締めるのです。腕は前に出すのではなく、完成時アゴ引いてグッと締めることで5cmくらい前に出る感じになります。
その感覚を体得してください。
ボールを2個ずつ持つのは、ブロックが止めるべき、ストレートとクロスのスパイクのコースをそれぞれのブロッカーにしっかり把握させるためです。
慣れてきたらさらに一工夫
できれば、相手のアタッカーの打点も考慮し、例えば下図のようにセンター攻撃はスパイクがネットぎりぎりに通過するが、ライトオープンは打点が高いという場合などはそのボールの高さも調整してみます。
この状態で、どこまでブロックに行けるか検証してみるのです。
フォーメーションの確認
実際のフォーメーション確認の練習は、コーチが「A」とか「ライトセミ」とか「オープン」とか声を掛け、その掛け声に合わせて二人がブロックに行く練習を一人が、レシーブに行く練習をします。
上記図は、オープントスが上げられた場合のブロックとカバーの1例を示しましたが、
例えば、ブロック練習する選手は白シャツの4番、1番、2番の位置に立ち、ここからコーチの「ライトオープン」の掛け声に従って、ブロッカーは青シャツのとおり、1番と4番の2名がブロックに行き、2番の選手がその後ろのフェイントやワンタッチボールを拾いに行くという動きを練習します。
もちろんチームよってはライトオープンについては、3枚ブロックに行けるということで2番の選手までがブロックに参加し、前衛ライト(3番の選手)がそのブロックの後ろまで回り込むというフォーメーションもありますね。
この辺は検証しながら、どの辺まで対応できるか、チームで決めていき、そのフォーメーションを完成させるための動きを練習して行ってください。
本日ここまでです。
ブロックの要領や練習については、是非下記の記事を参考にしていただきたいと思います。
ブロックで超高速移動ができるステップ(当たり前だけど気付いてない裏ワザ)
ブロックにおけるバランスをよくするためのトレーニング
ブロックでオーバーネットをしないための個人練習
9人制バレーボールのブロック練習(自宅でできるお手軽練習方法)
ブロックの横幅を調整する(その1)
オーバーネットと吸い込みをしないためのブロック練習(ステップ)
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