はじめに
以前オーバーパス養成ギプスの記事
オーバーパス養成ギブスを使う練習
をアップしましたところ、ある方から、その記事に登場したアンダーパス養成ギプスとアタックフォーム養成ギプスに興味があるというコメントをいただきました。
今日はその2回目で昨日のアンダーパス養成ギプスに続き、アタックのスウィング養成ギプスについてお話します。
練習の対象者
初心者で、ボール投げがうまくできない人やアタックのスウィングフォームがなかなかできない人を対象とします。
材料
これが調達できず、この記事がなかなかアップできなかったのですが、探しましたが道具を作る材料が手に入らなかったので、今回は図だけで説明します。
材料は、クリーニング屋さんに行きますと、ワイシャツなどを掛ける針金製の洋服掛けありますでしょ。
あれがいいのです。
あれを2本準備していただきたいのです。
細工しやすいし、割と弾力性もありますしですね。
我が家にもたくさんあったんですけど、引っ越しのどさくさで今はまったく見当たらないし、熊本ではクリーニング屋さんの洋服掛けもプラスチック製になっていますね。
他の金属でもできるとは思いますが、適度の弾力性と硬さが必要なんですね。他の材料を使う場合は、あの針金をイメージして材料を調達するとうまくいくと思います。
作り方
これも簡単です。個人の腕の長さによって若干調整してやる必要はあります。ペンチを使って作ります。
左手用ギプス
一本は輪状にしたものをA B C のとおり折り曲げてTの字を作ります。
これを左手用ギプスと呼びます。AとBの枝はBのほうを若干長くしておいてほしいのです。その理由は使い方の所で説明します。
また、赤い右手用ギプスがこの間をスルスルとスムーズに動くようにしておいてください。
また、Cの枝についてはあまり幅広くする必要はありません握っている右手の中でスルスル回るくらいの太さでもかまいませんが、あまり細いとこれまた使いにくいので、握りやすく、握っている左手の平の中で回転する程度にしてください。
右手用ギプス
で、もう1本をまっすぐ伸ばしDのとおり端っこを握りこぶしくらい横に曲げて、L字にします。
また、もう一方を直径2~3cmくらいの輪状にし
先ほどのT字の左手用ギプスに鎖状に取り付けます。
この赤い部分を便宜上、ここでは右手用ギプスと呼びますね。
さて、いよいよこれから使い方ですけど、実は、ここにちょっと工夫が要ります。
作製上の注意(重要)
針金の切り口がとがって怪我をするといけませんので、切り口の端はしっかり折り曲げて怪我しないようにしておいてください。
D部分の右端の所とか、A部分にある右手用ギプスの輪状にしたところの止め部分さらには左手用ギプスのほうも、最初針金を輪状にしますが、その止め部分については針金の切り口で怪我しないようしっかりと切り口部分を折り返しておいてください。
使い方
1 両手振り上げの構え
下図のとおり左手用ギプスを左手に持ちます。
右手用ギプスをAから垂らした状態で、右手でAの付近を握ります。
握り方も、その方向等も良く見て下さいね。
この状態はスパイクの時ジャンプして両手を頭上に振り上げた状態です。
2 弓引きポーズ
上記図の状態から右手を右手用ギプスを握ったまま、後方にずらし、Dまで右手のこぶしを持って行きます。このように肘を引いて弓引きポーズを作ります。
この時、右手の肘は高い位置を保つように意識させます。
ここまではある程度できますが、ボール投げのできない子はこの先がぎこちなくなりますので、この部分を少しでもギプスで調整しようというわけです。
それと、弓引きポーズを作るのに必要な右手用ギプスの長さは人によって違いますのでね。
この長さは左手用ギプスのAの腕の長さと右手用ギプスDまでの長さを調整してもらう必要があります。
3 スウィングの開始
上記2の状態からスウィングに入りますが、ここでは針金の強度がありますので、左手を徐々に下ろして行かないと右手を前に振り出すことはできません。ですので、下図のような感じで左手を下げつつ右手を振り出して行くという動作になります。
4 ヒッティングの瞬間
で、ここから、左手を徐々に胸の前に折りたたんで行き、ボールヒットの瞬間を迎えるわけですが、その時ですね、下図のような感じになります。
ここで、良く見てほしいのですが、この辺りで右手用ギプスの輪状の部分が
左手用ギプスのAからBに移ってますでしょ。
このようになります。
この時の左腕と右腕の距離も各自異なりますし、実はバックスウィングした時の長さとも違いますので(右腕を前に振り出したときのほうが長い)、Aの枝よりもBの枝のほうを少し長くしておく必要があります。
5 フォロースウィング
最後の瞬間は前から見ないと分かりづらいと思いまして下図のとおりとしました。
左手を胸の前に折りたたみ、右手を前方に振り出して行きます。
この練習では、器具の使い方をちょっと工夫しないと、鼻から器具頼りだけで練習してもうまくいきません。結局は指導者の方がフォームを見て指導し、sの補助をこのギプスで行うというくらいでお考えください。
ただ、子供は喜びまして、一生懸命練習します。そういうモチベーションアップのための器具としては十分役立ちます。
おわりに
ボール投げができないような子(女子にときどきいますね)にスパイクフォームを練習させるときは、これをやらせるんですね。
結構子供には人気の道具です。
でも、こんなもの必要ない子がほとんどなんですからね、そんな中一人の子に作ってやると「やった~!」なんて、その子は大喜びするのですが、そうなると他のメンバーも欲しがるわけです。で、「お前には必要ないよ。」と言いましても、分からん子供はブーたれたり、「○○ちゃんばっかり、可愛がってる・・・」なんてことにもなりかねないものですから、その辺は良く趣旨を説明して使わせないといけません。
もっぱら自宅での自主トレ用です。
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