はじめに
ブロックがきちっとついて時のスパイクについてお話しておりますが、今日は、よりドライブを掛けるスパイクの打ち方についてお話します。
落ちて来るボールを右手で受けるようにスパイクする
下図を見て下さい。
1から5のとおり、スウィングしてスパイクします。
スタンディングのスパイクでこのスウィングを練習し、空中でもこのフォームでスパイクしますと、スパイクボールにはより強い回転がかかります。
そのコツと言いますのは
まず1番の白シャツ状態では、ボールと体の位置関係です。ボールが右肩と上腕の付け根の当たりに落ちて来るような位置関係でトスを待ちます。
手首は力を抜いておきます。
2番のピンクシャツの所で右肩右ひじを前に出してスウィングを開始します。
すると力んでいない右手の平がくるりと返って(慣性の法則っていうのですかね・・・・)ボールのほうに向かいますね。
この状態で落ちて来るトスを手の平で受けるような感じでスパイクするのです。
ボールは上方向から右肩の付け根当たりに落ちて来るし、これを右手の平で受けるような感じで捕らえるのですから、かなり手のミートの確率は良くなります。
そこから3番のオレンジのとおり、ボールを右手の平で受けるようにスウィングし、ヒットの瞬間4番の青シャツのとおり、手首をかぶせて行くのです。
最後は黒シャツのとおり、腕を振り切らず、ボールの弾道があまり鋭角にならないような位置で、一度パシッとインパクトを作って、ボールを右手からはじき出します。
ここで右手を振り切り過ぎると、スパイクボールはブロックに当たってしまいます。
右手の平をボールにかぶせる瞬間の動作
下図を見て下さい。
上記図の3~4番の所を更に詳しく、ボールのとらえ方を書いてみました。
こういうイメージでボールにドライブを掛けて下さい。
アのオレンジの腕は上記図の№3のオレンジシャツのアタッカーの右腕の状態を記したものです。上から落ちて来るトスをこういうイメージでとらえます。
ここまで上腕を振ったら、その後は肘から先だけをクルりと回転させるようにしてボールをヒットして行きます。
イ~ウの所の肘から先の回転状況を見て下さい。
手とボールかコンタクトしているところを「●C」として記載しました。
手の振りに応じて、この場所が移動して行き、ボールに回転が付く様子が分かると思います。
不明な場合はまた御質問ください。
このようなイメージでスパイクしてほしいのです。
対人レシーブするときスタンディングでスパイクボールを出す側が肘から先をクルクル回しながらボールにドライブを掛けて打つのを見たことがないでしょうか?
あの要領でボールをヒットするのです。
本日ここまでです。
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連日の解説ありがとうございます。madaoです。
まず先日解説して頂いた、体の前に面?を意識しインパクトの瞬間にパンと止めるイメージ打つスパイクを試してみました。
結果としては、コートに対角線を描き綺麗に隅にボールを運べば、決定打として有効なものになると思いました。
しかし、ストレートに打つとライトレシーバーの頭上を越えることは出来ずにオーバーハンドで上げられてしまうという印象があります。
また、レフトバック・フロントの間を抜けるコースに対しても、ギリギリ拾われてしまうのでもう少しパワーやスピードが必要だと思いました。
そのためにも本日解説をしていただいている様にミートの掛け方などを工夫する必要があると思います。
実は自分のミートの仕方は本日解説して頂いているものに近いです。クラブチームの方には特に二段トスとかが上手くミートしやすく打ちやすそうといった意見を頂いております。
またサークルの後輩には普段のスパイクの回転数も多いため、上手く正面に入ることが出来れば同じスピードでも軽く感じるのかもしれないといった意見を頂くことが出来ました。
おそらく自分の打ち方では、スパイクのキレをもっと増しレシーバーが追い付けない、又はアンダーの芯を外すようなモノにする必要があると考えております。
ミートの掛け方で以前にハンカチの例えを用いた解説がありましたが、その感覚にさらに手首周りの筋肉等を用いて回転数を上げたいと考えております。
そのために必要な筋肉、またトレーニングがありましたらご教示頂けると幸いです。
何卒よろしくお願い致します。
また、筋トレも紹介します。
ところで、madaoさんの3m30前後の打点があればですね。
私は強烈なスパイクでブロック越えもできるのではないかと見ているのです。山形ではなく、普通のスパイクでですね。
今回、条件が「ブロックがきちっと付いた時」ということですので、その場合の対応についてお話しますが、できれば十分にジャンプさせないようにし、あるいは、両手を上げてブロックする場合より、片手を上げてスパイクする場合のほうが最高到達点が高いという原理を利用しましてですね、ブロックの上から打つというスパイクだって可能ではないかと考えるのですが、いかがでしょうか?
そのスパイクについても、少しお話しますね。