はじめに
昨日の記事では、腰高フォームではなぜレシーブがしにくいかというお話をさせていただきました。
そこで、今日は低い姿勢で、すなわちクラウチングフォームで構えるとどうなるのかについてお話しして行こうと思います。
最初から重心を下げているクラウチングのフォームとは
下図で言いますと、黒シャツくらいのレシーブ体勢で、時には床に手をついている場合もあります。
陸上の短距離走で使う、クラウチングスタートのような感じです。
ボールを見極めるのに0.1秒かかったとしても、残り0.2秒でピンクシャツの位置まで体を起こすことができれば、○→●のボールに対してオーバーカットでスパイクボールに対応することができます。
○→●のボールだと、ほとんど動かずにアンダーでレシーブすることができます。
また○→●のように前に来たボールに対して最も強いスタート要領なのですね。これは、早く加速しようという意図で使われる陸上競技のクラウチングスタートをそのまま使った感じになります。
このレシーブをこなすには筋力が必要
このクラウチング式のレシーブ姿勢を保つにはある程度の筋力が必要となります。腕の力がないと体を支えきれませんし、脚力や体幹がしっかりしてないと、姿勢を保てないのですね。
したがって、このレシーブ姿勢をものにしたいと思うのであれば、是非、筋トレにも挑戦して足腰や、腕の力を強化しておく必要があります。
筋力がないと、このレシーブをものにできませんが、筋力を鍛えていけば、だんだんとこのレシーブ技術を向上させることができますし、スパイクボールを見切った瞬間にレシーブ位置に移動して一瞬この黒シャツの姿勢を作り、そこからピンクシャツやオレンジシャツのとおり再度姿勢を変えてレシーブすることができるのですね。
また、パワーをつけていくことで、青シャツ状態まで体を起こさずとも、ピンクシャツ状態でオーバーカットで対応するというのもできるようになります。
っとなると、いよいよもって少ない動きで、すばやい動きで、より広い範囲のボールに反応できるようになるということになってきます。
おわりに
以上のとおりです。このクラウチングでのレシーブ方法は、努力すればするほど反応速度のアップや守備範囲を広げることができるという優れ物です。
重力加速度に支配された状態で、一定のスピードでしか対応できないという腰高フォームからのレシーブ方法とは根本的にレシーブの原理が違って来るのですね。
「ボールを下から見なさい。」とか「低い姿勢で構えなさい。」というのは、もちろん少しでも低い位置で処理したほうがボールを見る時間があるという意味はあるのですが、その前に、練習成果を結果に結び付けることのできる基本的なレシーブ姿勢であるということを認識しておく必要があります。
本日はここまでです。どうもありがとうございました。
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スプリットステップは、私も大賛成です。
クラウチングもですね、早くからこの構えをすると力んで動けない時あるんです。
で、スプリットステップと組み合わせたりしてタイミング計ってやらせることもあるのです。
脚力のない、女子選手等にはスプリットステップして、最後の瞬間にちょっと低めからの目線を意識させたりしているのです。
このクラウチングも足のグリップをよくするためにはクラウチングの直前に軽く飛んで着地していくことで両足に体重が乗りやすいというのと、その時足を着く場所を左右後方に少しずらしたり、左右どちらかの足を床から浮かした状態にして体重をあまりかけないようにするということで、最初の一歩がスムーズになるのですね。
これは、スプリットステップの特徴を活かしたものです。選手の脚力見ながら、どちらかを指導したり、混ぜ合わせて指導したりしているのです。
小学生などではクラウチングスタイルは結構大変そうですのでスプリットもお勧めしています。
ポンさんもしよければ、スプリットステップを習得させるべく実施している練習方法もご紹介ください。
現役監督の説得力ある生きた情報提供、是非お願いしたいのです。図面は私作りますので・・・
脚力が弱い選手は特にです。(リズム感もですが)
レシーブは基本ですから、丁寧に進めたいとこですよね^^
アタッカー目線の考えですが、最近(冬場なので)欠員もあり、レフトセミ、ライトセミ、
バックライトと、休みの選手カバーに入ることが多く、いろいろ考えが出てきだし、ある意味、もっとボール1球を大事にしたいという考えが浮かんできだしたところです^^
違うポジションの立場になると、本当に気付くこと多々あります。
ママさんならでは^^
レシーブも話しだすと切りがありませんね。ほんとに・・・・
いきつくところですね、どうにもこうにも人の数だけ方法があるような気さえしてきます。
サーブカットとの時に目線を上下に揺らすなという説を主張する人
とは言え、移動すればスプリットステップするくらいの目線の上下は生じるだろう・・・という人
スパイクレシーブについては、6人制と9人制では違うと主張する人、特に9人制では早く動き過ぎない・・・。見切ってから、見た事実に基づいて動くという人もいれば、予測して後ろやコートの外から突っ込んできながら、動きの中で方向修正してレシーブするという人など・・・いろいろな説に接してきました。
ほんとに様々ですが、どれもそれぞれに理由があって、間違ってはいないような気がするのですね。
で、ポンさんにもスプリットステップのお話もしてもらえないかな・・・と思って今日お願いしたのですけど、レシーブについては、何と言ってもこれがないとトスもスパイクもないわけですから、大事に捕らえて話をしてみたいと思っているところです。
レシーバーのmintさんのブログにある、レシーバーの話などもとて興味深いですもんね。
問題投げかけますので、また、色々と知恵を貸してください。
それから、来週くらいに再び、上記に紹介した見切ってからレシーブするというレシーブ要領と練習方法について記事をアップしてみたいと思います。
その中に、昨日せれママさんたちが話されていた、0.5秒が待てずに膝伸ばしてしまうという対応策のヒントになるかどうか分かりませんが、スプリットステップとクラウチングでのスパイクレシーブを組み合わせたようなレシーブ方法の話などもしてみたいと思いますので、また、よろしくお願いします。
①その場で連続スタンディングジャンプさせます。ジャンプから着地した時の筋肉の伸張、短縮を感じてもらいます。
②2-3歩助走をつけてジャンプし着地と同時にレシーブの構えをする。
③②が慣れてきたら、ジャンプしたと同時に選手の正面からボールを投げ、それをレシーブさせます。(これはタイミングがあるので球出しする人も多少テクニックが必要ですね)
④③が出来るようになったら対人レシーブし、ミートの瞬間空中にいることを実感してもらいながら、着地では既にボールに反応しているっていうのをひたすら体に覚えさせます。(私の場合は録画して足元がどういう動きをしているのか映像としても見せます)
⑤スパイクレシーブ、フェイントレシーブ
このような流れで練習しています。
これ、図面つけて記事にアップさせていただきます。
いつも、素晴らしい情報提供ありがとうございます。レシーブ練習を楽しみにしている読者の方もおられるので喜ぶと思います。