ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ブロック練習・・・ワンステップで横に移動しながらタイミングを合わせてジャンプする練習方法

2011年08月22日 08時52分58秒 | ブロック

はじめに
昭和50年代後半、宮崎県のバレーボール界でトップレベルにあった実業団チームに挑むべく、ブロッカーとして上達したい、いいスパイクを打ちたいという思いで一生懸命練習に取り組んだクラブチームの戦術と練習方法をご紹介します。
今日から、移動しながらランニングジャンプを行い、それを複数人でタイミング合わせながらブロックまで持って行くための練習方法についてお話をします。

練習要領(その1・・・・立つ位置)
下図を見て下さい。ネットに向かい合って立っているブロッカーを上から見た図です。

ブロッカーは、図の左端、ピンクシャツの位置に2名が向き合って立ちます。
アンテナから60センチメートルほど空けた内側をブロックできる位置に立つのです。
ネットからは10cmくらい離れます。
ネットからの距離は、6人制のようにオーバーネットができない分、吸い込み防止のため6人制の場合よりもやや詰めた感じになります

練習要領(その2・・・・ブロックの要領)
ブロックは、下図のオレンジシャツと青シャツの選手のとおりネット越しに向かい合ってジャンプし、タイミングを合わせてブロックします。

相手をよく見ながら、掛け声を掛けてブロックを完成させるようにすることで、実際の試合でも、同じ要領でタイミングを合わせたブロックができるようになります。移動した後もブロックする場合は全てこの要領で二人がそれぞれ相手の動きを見ながらタイミングを合わせてブロックします。
空中でブロックが完成した時も、相手と呼吸を合わせて、グッと相手の手の平を押す感じで力を入れてブロックを締めるということも忘れないでください。

練習要領(その2・・・・移動要領とブロックする箇所)
下図を見ながら移動要領とブロックをする箇所を確認してください。

1回目・・・・ピンクシャツの位置でブロックします。
2回目・・・・1回目のブロック終了後着地する時(ピンクシャツの位置)、それぞれ
       
アンテナに近いほうの足だけで着地します。つまり片足で着地します。
       すると、ピンクシャツの位置からネットに正対したまま、ワンステップで
       
オレンジシャツの位置の位置に移動できますので、オレンジシャツの
       
位置でブロックします。
3回目・・・・2回目のブロックが終わったら、今度の着地(オレンジシャツの位置)
       ではアンテナとは反対側の足だけで着地します。つまりネットの上側の
       選手は左足、下側の選手は右足のみで着地します。
       すると、オレンジシャツの位置からネットに正対したまま、ワンステップで
       ピンクシャツの位置の位置に移動できますので、ピンクジシャツの
       
位置でブロックします。

練習のポイント
その1・・・・片足で着地することで、横移動をすばやくする
これは、レシーブでの初速度を上げるのに使うスプリットステップと同じ原理で、動く方向の逆側の足を床に着き、動きたい方向の足を床から浮かすことで、重心を動きたい方向に移動させ、その重心の移動を利用して加速しようというものですが、ブロックした後の着地の際に両足で着地せず、片足着地をすることが次の移動をすばやくするということになりますから、そこの点をしっかり意識して行います。

その2・・・・相手の動きをよく見ながらタイミングを合わせてブロックする
これは、向かい合っているブロッカーとは「せ~の、ハイ!」・「ハイ!」・「ハイ!」という具合に3回のブロックで声を掛けつつタイミングを合わせるのですが、慣れないうちは、着地した際にバランスを崩して次の移動がスムーズに行かなかったりして、掛け声だけではタイミング合わせられないことがあります。

そこで、そういった相手のしぐさを見ながら、時には溜めたり、時にはすばやく動いたりしながらタイミングを合わせてブロックします。

実戦における効果
ワンステップの横移動というのは、例えばAクイックのブロックに行こうとジャンプ仕掛けた直後にバックセミのトスが上がると読み切った場合、軽いジャンプから着地したその足で横向きにワンステップ移動してブロック参加するという場合等に役立ちます。

また、相手をよく見てタイミングを取るというのは、実際の試合の中でセッターのトスミスがあるような場合は別ですが、そうでない場合は、トスアップされた直後からブロッカーはアタッカーの動きを観察する習慣をつけることができます。

で、走り込むコース。顔の向き、場合によっては目の動きまで観察して行くのです。
アタッカーとしては、ボールを体の前に置き、ブロックをよく見てブロックにかからないようにスパイクを打ちたいわけです。
そのアタッカーがスパイクを打ちたいと思っているコースを見破るのに必要な感覚を習得できるのです。
スパイクとブロックは、突き詰めていくと、最後はマンツーマンの戦いになり、ブロック1枚の場合、アタックの成功率は80パーセント近くになります。
その確率を少しでも下げるべく、ブロッカーも読みを利かせてアタッカーとの駆け引きを行い、のびのびとスパイクを打ちたいとするアタッカーにプレッシャーを掛けて行かなければなりません。

本日はここまでです。
明日は、いよいよランニングジャンプのブロックについてお話します。
 

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宮崎県出身の転勤族です。鹿児島県、熊本県、福岡県、大分県、沖縄県、高知県等を転々としながら、各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等をご紹介しています。
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