ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ブロックの駆け引き(その5)・・・身長差の3倍にもなるプレー上のハンディー

2011年07月29日 11時29分10秒 | ブロック

はじめに
昨日に続き、身長差と実際のプレー上に生じるハンディの話ですが、要はブロッカーとアタッカーではジャンプの仕方が違うために、身長差以上のハンディーが生じるということを理解しておいていただきたいのです。

同じ身長のアタッカーとブロッカーならプレー時の差は25cm~5cm
下図を見て下さい。身長170cmの選手(青シャツ及びオレンジシャツ)がスパイクを打ち、これを170cmの選手がブロックする時のイメージを図にしました。
青シャツの選手はネットから20cmほど離れたトス●をいっぱいに腕を伸ばした状態でスパイクしています。

この状態では、スパイクしたボールがブロックの上を越しそうに見えますが、その場合真横にボールが飛んでいくようにスパイクしなければなりません。
ちょっとでも下向きに角度をつけて打つとブロックに当たります。

オレンジシャツの選手のようにネットから50cmくらい離れたトスをやや体の前で捕らえてスパイクするということになれば、もう、ブロッカーとは五分五分の勝負になるという状況がお分かりいただけると思います。

身長差20cmだとプレー上の差は50cm~60cm
問題は20cmの身長差がある場合のスパイクとブロックです。
黄色シャツのブロッカー(身長170cm)はスタンディングジャンプで2m80cmの高さまで到達しますが、ランニングジャンプする青シャツの選手(身長190cm)は最高到達3m40cmの状態でジャンプしスパイクを打ってきます。
その差は60cm。
どうして190cmの選手のランニングジャンプ時の最高到達が340cmになるかということについては、おとといの記事「ブロックの駆け引き(その4)・・・・身長差と最高到達点のからくり」をご覧くださいね。

ネットから約20cm離れたトス●を腕を伸ばして打てば、ノーブロックでスパイクするような感じになってしまいます。


50cmほど離れたトスを体のやや前に置いてスパイクすると、打点は10cmほど下がるものの、これでもブロックの上から打つのが可能なのです。

また、トスが来るという想定で思い切って走り込んでジャンプするアタッカーと、どこにトスが上がるのかを読みつつジャンプするブロッカーとではその高さにおいて圧倒的な差が生じてしまうのです。

以上です。
スタンディングでジャンプするブロッカーとランニングジャンプするアタッカーでは、身長差の3倍ほどの差がプレー上のハンディーとなって降りかかってくるというお話です。
本日はここまでです。
明日は、もう少しこのハンディによって生じる問題について考えます。
それでは失礼します。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
紹介して頂ければ… (mint)
2011-07-29 19:50:37
すみません、紹介して頂ければ…と思いまして…このタイトルとは全然ちがう内容なので恐縮なのですが…(磯野さんのblogは沢山の方が見られていると思いましたので)

全日本のリベロ佐野優子さんのオフィシャルブログhttp://spora.jp/sanoyuko/(日本!!のタイトルの記事)で東日本大震災のことについての書き込みがありました。
その中で、
『PRAY FOR JAPAN ‐3.11世界中が祈りはじめた日』のサイト紹介がありました。
http://prayforjapan.jp/message/

読んでいて、涙が溢れてきました。

ご存知&アップ記事等で重複等ありましたら、お許し下さい。

とても良いサイトだったので☆
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