Vastra-daの裏側

オリジナルフィギュア原型師。原型師が裁縫もするよ。求めるモノが探して無ければ『作ればいいじゃないか!』を実践中。

グリムの冒険(2)10月7日の夜、我が家に帰宅後

2020-10-09 20:11:38 | グリム&ジルバの冒険
仔猫抱え 車に戻ったが、実際見つかるとは半分思っていなかったのでゲージやバスケットなど用意していない。


    とりあえずコレでいいか


取り出したのは ナイロン製の買い物用のデカいエコバッグ(笑)

😿 仔猫をエコバッグに入れ、入り口を固く結んだ。


   (; ・`ω・´) 先に 我が家で待つママさんに連絡入れて帰ろう


仔猫を無事捕獲したことをママさんに伝え家路を急ぐ

走行途中なんと仔猫がグイグイ暴れ エコバッグから逃げ出した

エコバッグ内でグイグイ頭で押し暴れているうちに固く結んだ入口がナイロン製ゆえに緩んだのだ!


   (゚Д゚;) アカン アイツ(仔猫)出てきやがった


慌てて途中で車を停め、車内にいる仔猫を探す。


    後ろの座席の下の手も入らぬわずかな隙間の奥に入ってしもた…


引っ張り出すことも出来ないのでとりあえず家へと急ぐ。


帰り道またも 🦌 鹿が出没。


   (ꐦ°᷄д°᷅) 邪魔すんな言うとるやろが  どけぇぇぇ~ ( 3頭目 )


田舎の夜は己も相手も命がけのサファリパークである


無事に 我が家に到着したものの仔猫を後部座席下から引きずり出さねばならぬ。


    そうや! 『 ちゅ~る 』で手が届く範囲まで誘き出そう


オイラの帰宅を 駐車場で待っていたママさんに「 ちゅ~る 」を持って来てほしいと車内から要求。

人間が怖いのと、初めての「 ちゅ~る 」でなかなか食いつかず出てこない

仔猫が二口ほどペロペロと舐めた時にオイラは違和感に気が付いた



    オカン アンタこれ『 犬用 』やで !!!

   ママさん :  そんなわけないやろ!? さっき コンビニで慌てて買ってきたんやで! 店員のオバチャンもコレや言うたもん


オイラがただ『 仔猫を連れて帰る 』と言ったので【 仔猫 = 生後何日か何か月かわからない 】のでママさんはオイラが工房から帰宅するまでに 🍼 仔猫ミルクを コンビニに買いに行き

たくさんの「 ちゅ~る 」が家の在庫にあるにもかかわらず、ついでに買ってきたのが… ワンコ用


    パッケージよう見てみ!! なんで猫用の「 ちゅ~る 」に犬が2匹も 載ってんねん どう考えてもおかしいやろ !?


   ママさん :  そんなわけが…    アッ ホンマや~犬用や(笑)(笑)(笑)


深夜の捕獲ドタバタ とママさんも久しぶりの仔猫で気が焦っており、間違えて買ってきてこの有様。

オイラは半ギレ と笑いで気が抜ける。


なんとか 😿 車内から引きずり出すことに成功。



小さな一部屋を潰し仔猫を隔離し、まずは空腹だろうから ご飯を食べさす。


    この時に初めて顔や毛色、身体の大きさなどを確認した



深夜だったが兄嫁さんにも 連絡すると、姪と一緒に我が家に駆け付けた。


   兄嫁さん :  見つけてくれて本当に良かった!! また探しに行こうかと思って気になってたんや!! けど、よく見つけたな~


   ママさん :  この子(オイラ)の場合はライフ()の時みたいに「 執念 」やろ(笑)


    自分でも驚きさ  本当に見つけられるとは思わんかったからな~ なにせあの現場で


   兄嫁さん :  あそこ(現場)は昼間でもマジ危険やもん。 まず草で入れないし、何が出てくるかわからんから下手に入ろうもんなら怪我するよ



そして疑問が2つ


   ( ¯•ω•¯ ) 仔猫の毛柄見てどう? 轢かれて亡くなってた成猫の柄に似てる?


兄嫁さんが仔猫を保護する数日前に道路で亡くなっていた親猫らしき猫の柄を見ていたので聞いた。


   兄嫁さん :  よく似てる気がする…けどな、けど…実は轢かれた成猫は上半身と下半身がちぎれとったんよ  身体を見つけた手前に血だまりだあって、そこで撥ねられ次々来る後続車に轢かれてちぎれたんやと思う


兄嫁さんも亡くなった猫を確認しに行きたかったそうだが、もしかして工房に居る「 こがりが轢かれたのかのかもしれん 」と焦り慌てて工房へ

ちゃんと「 こがり 」は工房に居た。

もう命がそこにはないことは確実だったので事故現場には戻らなかったそうだ。


   ( ¯•ω•¯ ) さよか… パセリも轢かれ脚がほぼちぎれ皮一枚で繋がってる状態だったからな…


だが、この子猫はたぶん生粋の野良猫(野良が産んだ猫)だと思う。

人間に対する恐怖心・身体を確認したが人間に捨てられたとかそういうのではないと推測。

たぶん他にも兄弟がいたのだろう、けど他の兄弟は亡くなり母猫が一匹だけ残ったこの仔だけをしっかりと育てていたに違いない。

その母猫が事故で亡くなったか、何かの理由で居なくなったと思われる。


もう1つの疑問


   😿 コイツは♂(オス)・♀(メス)どっち


一言でいうなれば

    暴れん坊 動く・動く


    手足はデカいし、わんぱく通り越して暴れまくる


威嚇はしないものの人間に対して恐怖心・怯え・警戒とにかく怖いのだ。

捕獲時にオイラに捕まえさせたのが嘘のように。


オイラ・ママさん・兄嫁さんの3人で性別確認をしてみたが…3人そろって判断がつかない

判別対象が他にもいるなら分かりやすいのだが…猫の出産時から幾度となく立ち会って育ててきたオイラたちは皆自信をなくす


でも仔猫の暴れん坊具合が  エヘヘ ライフが当時我が家に来た時と同じなのだ。


   ( ◌•ω•◌ ) ♂っぽい気がする



♂♀どちらでも元気ならそれでいいと思っていたが、オイラとしてはライフの面影残る出来れば坊主がいいなと

逆に考えてコレが♀(メス)ならとんだ じゃじゃ馬だ


捕獲翌日に 動物病院へ連れて行くのでそれまでのお楽しみとなった


次回に続く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グリムの冒険(1)10月7日、夜の出来事

2020-10-09 00:15:26 | グリム&ジルバの冒険
10月7日、午後8時。

ことの始まりは兄嫁さんからの電話でした。

別件でママさんに兄嫁さんから電話があったのですが、なにやら 工房付近( 兄貴が仕事で一刀彫の工房を構えている )で仔猫の鳴き声が前日からしているとのこと。

工房には パセリ& セイレム亡きあと、こがり(♂)という流れ猫が居つき今では兄貴の良き相棒となってた。

その「 こがり 」がどこからともなく聞こえてくる仔猫の鳴き声を聞いて、ソワソワ 落ち着きなくお怒りのご様子。

「 こがり 」は流れの野良猫なので縄張り意識が強く、仔猫といえど他の猫は容赦はしないそうだ

仔猫を保護したところで工房では「 こがり 」が居るのでどうしたものかと兄夫婦は悩んでいたそうな。


10月6日(前日)

それでも兄貴・兄嫁さんも仔猫の鳴き声が気になり声を頼りに探しに行ったそうだが、工房は 山近く当然仔猫の鳴き声がする方も背丈を超えるほどの草が一面ボォーボォーに生えていて声は聞こえど姿を見つけられない

おまけに仔猫が瞬時にあちこち移動するので声すらも遠ざかる始末。

結局、姿すら見つけられなかった。


そこで兄嫁さんはふと思い出した。

数日前に工房付近で成猫が轢かれ死んでいたことを。( 交通量が多く、トラックや乗用車が次々に走り パセリもまたそれで亡くなっている )

もしかして母猫か!? 残された仔猫かもしれん。声の主の兄弟が居るかはわからないけどと思ったそうだ。


10月7日の夜。

オイラはママさんからその話を兄嫁さんから電話がかかってきた8時頃に聞いたのだが


    そんなことがあったんや…。


工房付近にはよく猫が捨てられたり・流れ猫・野良猫も結構多いのでこういう話は以前にもあり、実はこの話を聞いた時はほとんど気に留めていなかったのだ。






3時間後の 午後10時過ぎ。


なにやら『 ふと 』胸騒ぎを感じ仔猫のことを考えた。

明日は 台風14号が近づいていることもあり 降水確率100%で雨に打たれてしまえば空腹で低体温症になり死に至る。

山はカラスも多いので、ライフが迷子になった時のように頭上で多数のカラスが旋回し餌食になるやもしれん。

仔猫といえど、生まれてからどれぼどの日数が経っているのかわからぬので親猫を探し鳴いているのであれば生まれてから3か月未満だろう。

もし轢かれ亡くなったのが親猫であれば、仔猫の命も数日のみ。


我が家の ジロー兄貴や マロンばぁちゃんのことも考え悩んだ。

ジロー兄貴はもう先は長くないので手厚い看護でゆっくりと過ごさせてやりたい・マロンばぁちゃんはジロー兄貴以外の猫を嫌いマロンばぁちゃんも先は長くないので仔猫を保護することで余計なストレスを与えたくない。

もし ライフが次に現れるとしたらジロー兄貴かマロンばぁちゃんのどちらかが亡くなってからかもしれないと思っていたからだ。

兄貴や兄嫁さんが見つけられなかったので


   ( ¯•ω•¯ ) もしオイラが見つけられたら出逢いだ


『 諦め・期待 』半分の気持ちで

ママさんとパパさんに『 工房の仔猫を捜しに行く 』ことを伝え、雨が降っていたのでタオルを首にかけ懐中電灯4つ身体に吊り下げ(笑)
( 山なんで街灯が無くほぼ明かりがないのよ~ 雨カッパ も探したけど家に無くて

片道30分かけ夜に工房へとオイラ一人 走らせた。


行き道に 🦌 鹿が出没。


   (ꐦ°᷄д°᷅) 邪魔じゃ  どけぇぇぇ~ ( 1頭目 )

しばらく走り

   (ꐦ°᷄д°᷅) 邪魔すんじゃねぇ  どけぇぇぇ~ ( 2頭目 )


一刻も早く工房へ辿り着きたいのに野生が…🦌 鹿を避けつつ目もくれず突っ走る。


しばらく来ていなかった 工房、仔猫の声がしたと聞いた工房付近の場所を見てオイラは愕然とする。


   (((;꒪ꈊ꒪;))) こ、こんなのムリや…仔猫見つけるどころか夜に人間が入って無傷で戻って来れる気がせん


いくらか現場を想像し覚悟はしていたが、オイラの背丈以上の草が一面に生い茂り道路までせり出し壁となっているので入るには足元もぬかるみ見えぬまま掻き分け進むしかない。

一歩足を踏み込めば、かぶれ・切れる草木やヘビや虫・野生動物も何が居るかわからない。しかも辺りを照らすものもなく暗闇の中でたった一人で懐中電灯4つのみ

昼間でさえも容易には入れぬ場所で予想以上に危険かつ険しく厳しい。

むやみに入っても見つけられるわけもないので、とりあえず猫の鳴きマネをして仔猫の返事があるかどうか確認することにした。


    兄嫁さんの話では「 移動している可能性 」があるので他の地に動いていたらアウトだ


すると…


   😿 ミギャオ!!! ミギャオ!!! ミギャオ!!!


親猫を必死で呼ぶ声が草むらでなく 🌳 木が茂る方で聞こえた   


声がする方へとオイラは歩き出したが、仔猫もまた歩き出し移動している。


    このままじゃヤベェ~雨も酷くなってきたし早く見つけ出さないと声を見失ってしまう


いかんせん夜なので4つの懐中電灯をフル活用で茂った樹木と草むらの明かりの先にやっと姿が見えた。


    仔猫おった( 発見 )


ここで仔猫に逃げられたら終了なのでオイラはゆっくりジリジリと近づく。

一度はスッと逃げられたが雨の降りしきる中、オイラも一人で必死さ


    工房の近くには随分昔から土地や 山を祀っているのだろうか『 山神 』と呼ばれる石の祠(ほこら)があるんだ


仔猫はその『 山神の石の祠(ほこら) 』の裏に逃げ込み、祠を囲うように所々🌳 木の根がむき出しのように根付いている。


    頼む山神さん 仔猫がそこから動かぬよう足止めしてくれ



慌ててオイラは祠の裏側に回り込み仔猫を探すとマングローブのような幾重にも伸びた木の根の隙間にスポッリと仔猫がハマってた

草木を掻き分け狙いを定めて…



   😿 ガシッッッ!!!


   ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐ 確保ぉぉぉ~!!!!!



小さな身体を手にした瞬間、なんでか涙出た。


『 おかえり 』とポロッと口から出たけど…当然『 ただいま 』の返事はない。


あの仔であって、あの仔ではない。


それでも雨の中、仔猫抱えながら一緒に帰ろう…共に生きていこう…そう言って停めてある車まで戻った。

もう涙か雨かわからんかった。




次回に続く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする