ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

2016 山バカンス 地上のピラミッドと絶景カフェ

2016-07-10 23:04:32 | 旅行:イタリア山バカンス

毎度おなじみ今年もいつもの山に1週間バカンスに行ってきました

今回のメインはこれ

“Piramidi di terra : 地上のピラミッド”と

言われている珍しい絶景を見に行きましたよ

 

数年前何気に探していた山情報で見つけたこの地

“一体これ何処?なんだこれは?”と調べてみると

Moso からでも列車とバスを乗り継いでいける様子

いつか行きたいと思いつつもなかなか行く時間がなかったけど

今年はやっとこれました

もちろん超便利でお得なこのカードを使って→ ここ

 

今までとは全く違うこの景色

Alto Adige:南チロルの中でも数か所しかないこの奇妙な絶景は

寒波や大雨、風などで浸食されて自然にできたもの

ちなみに一番有名なのがBolzano(ボルツアーノ)の上にあるレノン高原の物

 

私達が今回行ったのは Perca(ペルカ)という小さな町の上にある

“Piramidi di terra  di Perca: ペルカの地上のピラミッド”

1882年の大雨で出来上がったものらしい

 

Perca から小さなシティーバスにのって15分くらいの所

バスの運ちゃんに “ここで降りなさい” と言われたのが

Bivio Poligono と言う終点から一つ手前のバス停

 

標識にしたがって降りたところからさらに前に歩くこと5分

駐車場に到着 (車ならここに駐車できる)

 

駐車場のわきにある階段を登り始めると

なんだかイタリアと言うより

日本の山の中にある神社にお参りする神秘的な感じに

昔二人で行った熊野古道に良く似た雰囲気 → ここ

でもここは正真正銘ナショナルパークの中なのです

20分ほど歩いたかな?

絶景に近くなってきたのかピラミッドの入口

しばらくあるくと目前に絶景が現れました

ちょっと下っていくと展望台のようなものが

Piさんもじっくりみております

360℃の絶景ではないけどなかなか見応えのあるこの景色

 先っちょでなかなか頑張っている木が数本

アップで見ると

崩れ落ちないように必死に小さくなってしまった大地にしがみついています

自然の力はすごいわ~

展望台だって良くみると徐々に崩れてるやん

今度来た時もあるかな?

この地上のピラミッド

じーっと見ていると

なんだかあるものに見えてきた

私にはシメジに見えて仕方ない(笑)

こんな絶景みながら“久しぶりに鍋食べたい”と思ってしまった

不謹慎な私でした

 

そしてPiさんの好きそうなもの発見

“Pino あなたの好きなものがあるよ”と言うと

私の帽子を取って“はいポーズ” 

やっぱりやってくれました

 

しばし絶景を楽しみ

駐車場まで戻りバス停目指して歩いていると

Pyramiden café』→ ここ なる看板がでていた

お腹もすいていたので立ち寄ると 

思いもかける絶景カフェ

ランチはここでとPinoは“きのこのリゾット”

私は“薄いポテトフライとクラウティ”

 

ここのキノコのリゾットは超絶品!!!!

あーリゾットにすればよかったな~

 

そしてここのカフェの奥様はケーキ職人らしくて

美味しそうな手釣りケーキが沢山並んでおりました(写真撮ってなかった~)

ドルチェの様子は→ こちら  

 

14時のバスを逃すと17時までバスが無いため

今回は泣く泣くあきらめドルチェを食べずに出発

来年はここにランチのためだけに来ようねと

 

大満足な一日でした

 

行き方 : “Piramidi di terra di Perca : ペルカの地上のピラミッド”

Brunico駅前から出ている Citybus No.432に乗り約25分 (Perca駅から15分)

終点1つ手前のBivio Poligonoで下車

(バスの本数はあまり多くないので事前に良く調べてくださいね)

 

次回はお勧めトレキングコースの紹介です

 


2015 超絶景のドロミティー4 お楽しみの後は地獄の下り

2015-09-10 06:33:55 | 旅行:イタリア山バカンス

そうなんですよね~

散々超絶景を楽しんできたわけですから

最後は避けては通れない下りがあるのです

 

2年前 → ここ 

あれほど “もー二度といやだ!こんな地獄の下り!お勧めできません!”

なんて宣言していたにも関わらずまた来てしまいました

“ 超絶景&もれなく地獄の下り付き ”

 

下りのコースは違えども高低差770mある

わかっちゃいるのにどうしてもまた綺麗な景色が見たくて

来てしまいましたよ

 

前回のように足の指先に血豆を作るのは絶対に避けたかったので

ネットで“ 足に負担をかけず下る方法 ”なるものを研究

 

そして5番目の山小屋コミチ:Rif.Comiciを出発したのが18:15

 

6番目の山小屋フォンド バッレ:Rif Fondo valleまでは

1時間20分とあるけどおそらく私の足では2時間超える可能性が

ちなみに2年前は約3時間かかったのでした

 

20時過ぎの到着か、、、、なんとしても2時間以内に到着しないと

 

幸いこの時期日没は21時過ぎ

日の長い初夏で良かったとつくづく思いながらも

朝の10:45から休憩しながらとは言え歩きづめ

疲れが足にかなり来ているところに最後の地獄

しかも半端ない急激な下り

 

ここからはコース103へ

焦りは禁物!安全第一!と心の中で呟きながら

焦って急いで滑ってこけたら滑落なってことにもなりそうな下りを

慎重に降りて行きました

はるか遠くに時々見える宿泊地:Moso

はい! 確かにかなりきつかったです

でも2回目ということもあり心構えがあるとないのとでは

やっぱり大きく違いました

2年前に比べるとその苦しみ(ちょっとたいそう!)はそれほどでもなく

 

苦しいながらも咲いている花を見て一息

2年前のコース102:Val sasso vecchioにはなかった

遠くに見える景色をみながら

 

6番目の山小屋フォンドバッレ:Rif.Fondo Valleに20:00に到着!

1時間45分はなかなか上出来!

ひゃー足痛い!!!!

 

ここまで来たら勝手知ったるいつもの私達の散歩道

最後の山小屋まであと30分ひたすら歩き続き

ゴールの7番目の山小屋ピアノフィスカリーナ:Piano Fiscalinaに

到着したのは20:30

そのまま宿まで歩くにはあとまだ30分以上かかる

 

もうお腹もペコペコでこのままでは夕食にありつけない

ってことで初めて利用しました

 

このエリアを走る低料金&短距離タクシー(Sestoエリア内)

最終のバスを逃してもこれがあれば一安心

電話1本ですぐ来てくれる

ここはまるで日本みたいなサービスがあるところなのです

 

ということで無事に

1日で7つの山小屋を通過したのでした

 

以前にこのブログを読んでくださった方と

Sestoのホテルで偶然お会いしたことがありました → ここ

 

このエリアは日本のガイドブックやネットで情報がなく

私のブログを読んでここに来たと話して下さいました

 

このブログを読んで今年私達が体験したこの7つの山小屋をめぐるコースを

トライされようとする方がもしいらっしゃるようなら

下記の件必ず注意してくださいね(体験談からです)

 

正直いってこのコースは1日でまわるにはかなりきついです

山の経験がある方ならともかく私のような初心者なら

山小屋に泊まり2日に分けるか

もしくはもっと早く出発することをお勧めします

 

どしても1日でということでしたら

 

①  夜の21時まで明るい日の長い日を選ぶ

     暗くなると最後の下りで焦って滑って怪我なんてこともあり得ます

     もちろん道中電気はありません

 

② 午後から雷の予報が出ている時はいかない、一日中晴天時に行く

   標高が高いあのコースでに遭うと逃げるところがありませんし

   少々の雨でもかなり滑ると思います初夏は結構雷マークがでていますので

   天候を見極めてくださいね

 

③ 一人で行かないで誰かと一緒に行ってください

  時間帯にもよるでしょうが人とすれ違わないときもかなりありました

  何かあっても誰にも気づいてもらえない (ちょっと怖い)

 

ということで今年の山日記はこれで終了です

 


2015 超絶景のドロミティー 5番目の山小屋Rif.Comici 3

2015-08-30 18:39:49 | 旅行:イタリア山バカンス

絶景をいくつか経て到着した4番目の山小屋

ピーアニディチェンジャ:Rif. Piani di Cengia (2526m)をそうそうに出発し

次の5番目の山小屋コミチ:Rif.Comici(2224m)を目指す

コースは引き続き101

 

本来ならもっとゆっくり休憩し周りを散策したかったけど

暗くなるまでに7つ目の山小屋に到着しないといけない

 

出発してそうそうまた “ 猿の惑星 ” エリアに突入

これでもかと続く絶景に

本当に来てよかったと満足しながら

引き続き歩くと

今度は目の前に見応えのある山が突然あらわれる

こんな標高の高い所にもご丁寧にもちゃんとベンチもあり

さすが世界自然遺産と納得そしてしっかり記念撮影

 

再び歩き始めると

今度は突然ピンクの花が群生しているエリアに突入

見渡す限りの群生にお花畑とはまた違う感動

アップでみるとこんな感じ

これから咲くのかもうこれで咲いているのか?

不思議な咲き方をする花でした

 

群生のエリアを突き進むと

やっと見えてきました5番目の山小屋コミチ:Rif.Comici

二人共もうかなり足がやられています

少しお腹もすいてきたのでここらで3時おやつならぬ18時のおやつ

ドロミティー(Alto Adige)では定番中の定番

Sturdel(アップルパイ)を注文、見るからに甘そうなアップルパイ

ところが食べてみると 日本人好みの適度な甘さにリンゴがたっぷり

しかもカスタードクリーム付きでかなり美味しい!

見た目はさておきかなりのお勧め!

今度きたら絶対にもう一度食べようと思った一品でした

 

Piさんも足がそうとう痛いのか珍しくこんな感じで一休み

こんな絶景みながら贅沢な一休みです

お行儀悪くてすみません

そしてやっぱりここでも約30分の休憩

時すでに18:15

あ~もう本当に急がねば!

そうこの後このコース最大の難関

2年前に体験した地獄の下りとほぼ同じような下りが待っているのでした

 

続く

 


2015 超絶景のドロミティー 1日で七つの山小屋制覇 2

2015-08-25 06:58:56 | 旅行:イタリア山バカンス

後ろ髪ひかれながら出発した3番目の山小屋 Rif.Locatelli 

 

ここからは初めて行くルート 101

地図で見る限りは3番目の山小屋:Rif.Locatelliから

4番目の山小屋ピーアニディチェンジャ:Rif. Piani di Cengiaまでは

高低差100mくらいなのでこれもさほど大変ではなさそう

コース101の標識にそって歩き始めた

 

進むにつれ緑が少なくなり

白い岩だらけのごろごろした不思議な風景に

なんだか“猿の惑星 ”に来たみたい

 

そしてしばらく歩くと突然あらわれました“恐怖の稜線”

初めてTre Cimeに来た時に体験したあの恐怖 → ここ

でもここの稜線は3年前のあの時に比べると幅も広く特に問題なく

普通に通過

 

すると稜線半ばで突然視界にあらわれたスカイブルーの湖

私もPinoも“わー綺麗~!!!”と言葉にならない

一部残っている万年雪の白と空と同色のスカイブルーの湖

このコントラストたまらない~

 

さらに地面に這うように咲いている黄色のアルプスポピーが刺し色になり

Piさん写真撮るのに必死です

まるでラルベロの飾り皿 → ここ のような配色です

後ろの高崖っぷちにもけなげに咲いているアルプスポピー

 

湖をあとに目的地に向かって歩くと万年雪が残っているエリアに

Piさんやっぱり遊んでいる

そんなPinoを不思議そうに見つめるワンちゃん

そしてこのあたりからだんだん登りが急になってきた

ゼイゼイ言いながらコース101を登る

あの空の見えているところまで行けば登りも終了かな?

20分ほど登ったかな?

登り終了直前ふとみるとやっぱりここにもありました戦争の傷跡

たかがリュック一つ背負っているだけなのに

こんなにゼイゼイ言いながらここまできた私達

戦時中にこんな厳しい条件のところに

大きな荷物を背負い此処にやってきて

寒さと飢えと死の恐怖に耐え戦いを続けていた人たち

ここで一体何人の人が亡くなったのだろうか、、、、

 

としばし思いにふけ眺めていたのでありました

 

頂上にたどり着きふと後ろを振り向くと

この旅一番の超絶景!!!

まるでポスターでも見ているかのようなピーンと張りつめた空気

雲一つない青空、究極の絶景です!

 

手前に見える先ほどみたスカイブルーの湖

その向こうに山小屋 Rif.Locatelli近くの二つの湖

写真ではみえないけど実際には山小屋 Rif.Locatellもはっきり見えた

 

写真右に見える白い線のような下山ルートは2年前

血豆を作りながら半泣きになりながら下った地獄の下り → ここ

がはっきり見える あれは辛かったな~

 

残念ながら写真では私が実際に見た

“脳裏に焼き付く絶景”は写しきれていなかった

人間の視覚はやっぱり凄い!

人生で2回目忘れることのない絶景が私の脳裏に焼き付けられました!

 

しばらく絶景を眺めまた歩き始めた私達

すると今度は恐怖の道が、、、、

ひえ~これちょっと怖いと一瞬足がすくんだ私ですが

写真でみるより道幅があったためここもなんなく通過

ちなみにPiさん走りぬけていました!

行く道には

 

岩と岩のわずかな隙間に

咲いている花が

あちらこちらに

そしてやっと見えました

4番目の山小屋ピーアニディチェンジャ:Rif. Piani di Cengia (2526m)

しかし到着後20分ほど休んで急いで出発:16:45

まだ3つの山小屋が残っている、後には戻れない

急がねば!!!!

そんな思いに追い立てられながら5番目の山小屋を目指したのでした

続く


2015 超絶景のドロミティー 1日で七つの山小屋制覇 1

2015-08-20 07:36:30 | 旅行:イタリア山バカンス

今回の旅のハイライトはやっぱりこれ

初日のPrato Piazzaで→ ここ

気温が高すぎて霞がかっていた山も

週の半ばに降った雹で気温が下がり空気もピーン澄み渡った

昨年は天候不順でほとんど何もみえなかった4回目のTre Cime

 

いつものようにMosoからバスで出発地点の最初の山小屋:Rif.Auronzoに到着

この山小屋の入口のデザインは洒落ている

澄み渡る青空、各国の国旗

2年前は日本の国旗がはためいていたのに、、、、無くなっている

なんだかショックだわ~ 

コーヒーで一息入れてからそして出発(10:45)

雲一つない快晴

さー出発!

7月の初めのこの時期は花が咲き乱れ息を飲むような美しさ

期待していた以上の綺麗さに言葉が無い

お花畑とはこういうのを言うんですよね

Piさんも私も花に気を取られて

なかなか前に進めません

2番目の山小屋ラバレード:Rif.Lavaredoを通過

後ろに小さく見えるのがその山小屋ラバレード

そしてこのあたりから

ブルーの高山植物がちらほら

前方に見える3番目の山小屋ロカテッリ:Rif. Locatelli

目指して歩く中

ふと振り向くと

いやー絶景じゃない

黄色のアルプスポピーが地面に貼りつくように咲いています

 

出発から花と遊んで1時間半やっとRif.Locatelliに到着

やっぱりこの山小屋前からみるTre Cimeは最高だな~

ランチは2年前に行った時に→ ここ

次はここでランチしようねと決めていた二つの湖が見渡せるこの場所

Rif.Locatelliを超えると見える絶景なのです

あまりに景色が綺麗すぎて

湖のまわりは色とりどりの花が咲いていて

なかなか出発できない私達

一日中でもここにいられるわ~

でも今日の計画はこのあと4つの山小屋通過して

宿泊地MOSOに徒歩でたどり着くこと

 

すでに14時過ぎている

少々時間が心配になってきた私

か “早く出発しないと暗くなって帰れなくなるんじゃないと”心配性の私

Pi “大丈夫だってちゃんと帰れるよ”といつもの調子のPiさん

 

14:30いくらなんでももう出発しないと

といことで後ろ髪ひかれながら次の山小屋目指して歩き始めたのでした

 

超絶景は次回も続きます


2015年 ドロミティー Prato Piazza と Monte Specie

2015-08-08 21:25:09 | 旅行:イタリア山バカンス

毎年恒例の夏山バカンス→ ここ

今年はなんと稼ぎ時の7月に1週間もお店を閉めて

ちょっと早めの夏休み思い切って行ってきました!

 

と言うのも昨年同時期に体験した“ 天国みたいな初夏の夏山 ”→ここ

に魅せられてしまい

今までは“7月と8月は絶対にお店は閉めない ”って言い張っていた私も

考えがかわりました

 

人生1回きり

そろそろ人生優先しましょうという事になりましたよ

 

1週間の滞在エリアは毎回おなじみのMoso → ここ

行き方などは過去記事をご覧くださいませ→ ここ

昨年の冷夏の山とうってかわって

幸いにもお天気にも恵まれた1週間

 

7月の初めはまだ山の天気が安定してないことが多く

9月に行くよりお天気が悪い確率が高い中1週間ほぼ快晴の予報

かなりラッキーでした

 

出発前からかなり暑かったベネチア

山も初めて経験する暑さでした

 

で今回は今まで行ったことのないトレキングルートをいくつか計画にいれ

事前に周りの山好きの人たちから情報収集

 

山は登らず平らの道を歩きそして下るのみというのが私達の基本

 

最初に行ったのがこれ

Prato Piazza (プラト ピアッザ )と Monte Supece (スペーチェ山)2307m

 

行き方はDobbiaco(バス停)からBraies湖行のバスにのり約15分

Segheriaにて乗り換え継続良くやってくるPrato Piazza(2000m) 行きのバスにのり

約20分終点下車

 

毎回思うこのエリアのバスの乗り継ぎは無駄な時間がなく素晴らしい

こちろんこれ買って→ ここ

 

バスを降りまずは目的の山小屋へ

ピアッツア(イタリア語で広場と言う意味)と名付けられているのが頷けるほどの

目前に広場のように広がる景色

そこからいろいろ下って行くコースがある中

 

私達は下らず最初のRif. Vallandor(バランドロ山小屋)目指して

トッレキング開始

ほぼ平らな道を景色見ながら歩き始めるとしばらくして

放牧エリアに突入

 一休み中の私達のベンチに向かってやってくる牛

最後は押しのけられました(笑)

 

道は初夏の醍醐味 

自然に咲く花達が綺麗で

ついつい道草ばかり

ゆっくり1時間ほど歩いたでしょうか

目的の山小屋 Rif. Vallandor(バランドロ山小屋)に到着そしてお弁当

 

いつもの宿の奥さんからのアドバイス

Rif. Vallandor(バランドロ山小屋)からMonte Supece(スペーチェ山)2307mまでは

高低差もあまりなく楽に歩けてすごくきれいな景色がみられるからお勧めだよ~と

 

それって私達向きだわ~ということで

地元の人の言う事は間違いない!

行く気満々の私 

でもPiさんなんだか行く気がなさそう

 

ランチ後なかなか動く気配のないPinoを1人のこし

私はさらに上に向かってトレッキング開始

 

なだらかな登りを進んでいくと風景が変わりはじめ

お花畑の景色が飛び込んできました

何処をみても360度お花畑

山にしては気温が高くて霞で見える風景がちょっと勿体ないな~

ピーカンだったらもと綺麗だったに違いない

そしてやっぱりいてるマウンテンバイク野郎達

タフですね~

いつまでも続くお花畑を楽しみながら山頂まじかで

やっぱりありましたこれが

これ何かわかりますか?

実はここアルトアディジェ(南チロル)はイタリアとオーストリアとの国境にあり

先の世界大戦でここは激戦地だったわけです

 

なので山頂近くではこんな戦争の痕跡が今も残っているわけです

 

この中から向かってくる敵に銃撃してたんでしょうね、、、、、

絶対にあってはいけない戦争

 

そしてしばらく歩くと十字架が見えてきました(山頂)

でもなんだかいやな風が吹き始め遠くに見える空が薄暗くなってきました

 

やばい!早くおりないと雷雨になるわと判断した私

まだまだ山頂を目指していく人もありましたが

自分の判断は正しいのだ信じてPinoの待っている山小屋に戻ることに

 

残念!あともう少しで山頂だったのに

逃げる所がなにもない山で雷雨に見舞われたら怖すぎますからね

自然は絶対に侮ってはいけないと昔の上司からの教えです!

 

後で山友達から聞いた情報では十字架の先を少しいくと

ドロミティーのシンボル Tre Cime→ ここ が見えるんだよ~と

うーんこれもまた来年のお楽しみに置いておきましょう!

 

次回はこの旅一番のハイライト掲載予定です!


ドロミティー 初夏の山は天国 6

2014-10-21 09:38:37 | 旅行:イタリア山バカンス

実は今年の夏山本番まで待ち切れなくて6月下旬にフライングして

2泊3日で同じ所に行った私達

 

今から思えばこの夏の冷夏はもうこの時期には始まっていたようで

毎日つづく雨模様の不安定な天気 

いつものこの時期の山の天気だな~なんて

のんきに構えておりました

まさかこの天候がシーズン中続くとは夢にも思っていませんでした

 

天気予報とにらめっこしながら

この週末3日間は太陽がでそうだと

いうことでいつものお宿に前日TEL

 

ラッキーなことに空があり翌日出発

何時ものところに出かけるのは下調べもなにも必要ないので

気軽に出かけられるのがいいところ

 

到着した初夏の山 初体験

新緑と

360度広がるお花畑は

今までみた山の景色の中で

一番綺麗だったかも

お宿の奥さんが 山が一番輝く季節と言うのが肌で感じ取れました

いつもの Val  Fiscalina→ここ

で出会った白馬の馬車は

まるで天国に出てくるような風景でした

 

 野生の花も最盛期 

 

蝶々が飛んでるみたい

 

 

 

 

 

 

そしてPiさん こんな見晴らしの良いところで新聞読んでいます

家族で楽しそう

たった2泊3日でもここまでお天気がいいと

かなり満足したミニバカンスでした

来年はこの時期にしようかな~


ドロミティー 絶対おすすめ  MOBIL CARD

2014-10-07 05:02:22 | 旅行:イタリア山バカンス

今まで何回もここに来ていたにもかかわらず

一度も購入したことがなかった “ MOBIL CARD ”

Alto Adigeエリア内の列車と各ローカルエリアの路線バスが乗り放題のフリーパス券

 

今回は1週間滞在するのだから購入して遠出しよと

Sestoのインフォメーションにて購入

あとは同時に路線バス時刻表をもらえばエリア内どこでも簡単にいけちゃいます

シーズン中は素晴らしい乗継なので長いバス待ちなんてこともありません

 

1日券 15E  3日券 23E  7日券 28E

とまるで1週間滞在者用に販売されているようなお得なカード

ベネチアの水上バス券を1週間買ったら60ユーロもつくことを思えば

やはりドロミティは旅行者にやさしい所なのです

 

そういえばお宿の宿泊も基本1週間なんてところも多く

ここに来たら1週間滞在するのは当たり前の様です

 

実際1週間泊まったら割引料金になりました

このカードさえあれば期間中行きつくせないほど

いろいろな所に行くことができました

 

2014年の夏

異常気象の超冷夏の山になったように

お天気に左右されやすい山バカンスは

雨も計算にいれて1週間滞在したほうがいいという事が

すごく良くわかった年でした

 

そう言えば山男が言ってました

“ 良くも悪くも山の天気は3日で変わる ”と

 

来年からは毎年1週間にしようねと早くも来年のカレンダーを眺めている私です

 

カード詳細

http://www.mobilcard.info/en/mobilcard.asp

 


ドロミティートッレキング Malaga Coltrondo ヒュッテへ( きのこ道 )4

2014-09-21 07:29:16 | 旅行:イタリア山バカンス

1週間の滞在で後半はだんだん天気も回復

朝から太陽が顔を出し絶好のトレッキング日和

 

宿の奥さんに何かいいトッレキングコースがないか聞くと

Malaga Coltrondo ヒュッテのコースも面白いよ~

という事で早速行動開始

 

Mosoからバスにのりいつもとは反対方向の終点Passo Monte croceへ

バス停前の景色はこんな感じ

ここはアルトアディジェ(南チロル)の南東の端

その先はVeneto(べネト地方)となっていた

Passo Monte croceのバス停から

目的地のMalga Coltrondo ヒュッテに向かって歩きだした私達

 

山道から外れて森の中に入り込んで行ったPiさん

しばらくすると“ かなえ~、かなえ~ ここに来て~”と叫んでいる

私正直言って草ぼうぼうジメジメ暗い感じの森の中は苦手

 

“ え~、、、、ちょっといやや~気持ち悪い~”なんて言っても

とにかく来いと叫び続けるPino

 

仕方がなくこわごわ中に入っていくと

遠くからガッツポーズのPiさん

写真を撮れとうるさいので1枚パチリ

さらに私を呼び続けるのでそばまで行くと

Piさん自慢げに、、、“ここ見て!”っと

そこにはなんと“ ポルチーニ茸 ”そう日本で言うとマッタケのような存在の

イタリアのキノコの王様

しかも大きい!

初めて見つけて大喜びのPiさん

本当にポルチーニ茸がどうか疑心暗鬼のままとりあえず収穫

香りからしておそらくポルチーニ茸に間違いなさそう

 

そしてそこから始まるキノコのオンパレード

マイタケ?

いろんな種類のキノコたちが行く手に登場して

私達の目を楽しませてくれる

採って持ち帰りたいところなのですが

なんせ私達キノコに関しては全くの無知

 どれが食用でどれが毒きのこか全くわからない

これシイタケみたいだけど

これマッシュルームみたいだけど

お弁当食べようと座った場所にも

シメジみたい

Pinoのこぶし大くらいあった巨大なキノコ

ビーフステーキのような美味しいキノコがあるって聞いたけど?

焦げ茶色で大きいって、これかな?

帰ったらキノコ名人に教えてもらうととにかく見つけたものはすべて写真に

ちょっと変わったきのこも

大きくなるとこんなに成長するようです

小ぶりのトウモロコシくらいの大きさでした

道中出会ったおっちゃん曰くこれは食べられるらしい

そしてドロミティーの山に来るようになって

ずーっと出会いたかったものがありました

その出会いたかったものに今回とうとう出会えました!

じゃーん!

キノコといえばやっぱりこれでしょう!

マンガの世界でしか見たことのなかった真っ赤なきのこ

そうりゃもう嬉しくて仕方ありませんでした

 

最初の出会いが1本だけではなく

5本も一緒のファミリーに出会ってしまいました

しかも大きい

大きくて傘も開ききってなくてめちゃくちゃかわいい

これもちろん毒キノコなのですが

ヨーロッパでは“幸福のシンボル”って言われているそうです

ラッキーだ!

 

このあと赤い毒キノコをいくつも見かけましたが

見栄えがするものはやっぱり最初の5本ファミリー

後にも先にももうこれ以上に

フォトジェニックな赤いキノコには出会えないような気がします

 

この赤いキノコ

生まれた時はこんな感じ

徐々に白い点々がでてきて

最後はこんなふうに傘が開きって終わりを迎えるようです

赤いキノコの一生です

そういえば数年前Piさんの作品にもなりました

やっぱり赤かった

 

ヒュッテまで1時間半とありましたが

キノコで横道にそれてしまい道中遊んでしまい

結局到着まで3時間以上もかかり

最初に予定していたコースはあきらめ

帰りも同じ道を通ってかえりました

 

帰り道ふと後ろを見るとPiさん何やら食べております

Lamponi(野イチゴ)を見つけたようです

こんな風になっていて

実を引っ張ると綺麗に赤い実だけが収穫できる

その場でそのままパクリといくつも食べてしまいました

甘くて美味しい!

 食べきれないほど取れたので翌日の朝食用にお持ち帰りしました~

 

いやーあんなに森の中に入るのが嫌だった私

キノコと野イチゴのおかげで森大好きになってしまいました!

 

来年は山主催のキノコの授業に参加しようかな~


2014 年 ドロミティーの真珠 Lago di Braies / ブライエス湖 3

2014-09-19 04:50:49 | 旅行:イタリア山バカンス

合流組の友人夫婦を見送ったあと

ドロミティーの真珠と言われている ブライエス湖に行くことに

 

MosoよりバスにてDobbiacoにて乗り換えBraies行にのり

トータルで約1時間ちょっと

山に囲われた湖は地図でみるとこんな感じ

山ほどある赤ラインはブライエス湖と合わせたトレキングコースです

バスの終点で降りるとすぐにこんな風景が目の前に飛び込んでくる

正直 “ なんだ~こんな程度か ”と思ったのが第一印象

宿の奥さんが 

“左右どちらからでも1週できるけど 左から行く方がいいよ”と

言っていたのを思い出し左から湖畔を1周することに

 

特に感動もしない湖畔を10分ほど歩くと

対岸の美しい景色が見渡せる場所に到着

 

一転して景色が変わってわーなんだかわくわくしてきた~

ミズリーナ湖より秘境と言う感じのこの湖

旅行雑誌のカタログにでてきそうな風景に目が釘づけ

やっぱりここも鏡湖になっていました~

こんな景色を見ながらしばし一休み

 

そしてずーっと奥に続くこんな遊歩道を歩いていくと

断崖絶壁に沿うような細いアップダウンの道になり

目の前に広がる風景も最初の印象とは正反対の

息をのむような素晴らしい風景が広がっていました

最大水深がなんと36mもあるため水面の色も透明からモスグリーンと

グランデーションに色が変化していてかなり神秘的

 

先には真っ白な砂浜があるかと思えば山側をみると

まさにドロミティーの険しい岩山

きちんと整備された遊歩道をさらに進んでいくと

九十九折になった階段で砂浜に降りられるようになっていた

階段上からみた砂浜

ここは南の島かと勘違いしてしまいそうなコントラストに絶句

こんなところでお弁当食べたらさぞかし美味しいだろうな~

ここでやっと宿の奥さんが“左から回ったほうがいいよ”って

言った訳がわかりました

左から行くとこの長い階段も下るだけ

 

もし右から行っていたらこの階段を上ることになっていたわけです

地元の人の話はちゃんと聞いておくものですね

砂浜ではしゃぐPiさん

砂浜に降りてきた階段がこれ

 

ここだけみるとイタリアだと思えませんね

中国の山水画にでてきそうな風景でした

 

しばらく砂浜で遊んだあとさらに先に進むと

なんと牛が放し飼いになっていました

まるで奈良公園の鹿のようです

ベンチのそばでくつろいでいる牛

こんなに近づいてもまったく動じません

のんびりと湖面を眺めている後姿、なんとも癒されます

君たち毎日こんな景色みてちょっと幸せ過ぎませんか?

 

中にはお弁当を広げるとすぐさま近づいてくる食いしん坊も

おっちゃん袋持って逃げています

まさに奈良の鹿と同じです

昔Pinoが鹿に追いかけられてたのを思い出しました

 

中には気の強そうな角突きの牛もいたりして

Piさん牛と一緒に記念撮影!

この牛、素晴らしいカメラ目線です

 

“ ブライエス湖 ”

周りの皆が素晴らしいよって言ってたいたのが良くわかりました

曇っているのにこんなに綺麗だったら

晴天時に来たら一体どんなことになっているのでしょうか?

ここもまた必ず再訪したい場所となりました!

 

全長3.5km ゆっくり歩いてお弁当食べ砂浜&牛と遊んで

約3時間コースでした!(歩くだけなら1時間半ほどらしいです)

ドロミティーのお勧め散策コースです