ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

またもや!

2010-04-17 07:35:45 | イタリア:事件
いつものように私が一人で
ラルベロでPinoのコレクションボードの棚の中を整理していた

昼前3人の観光客の女性が入ってきた

そのうちの一人が私の近くにやってきて棚の中を覗き込み
“これ素敵ねーいくら?”と聞く危うく触られそうになったので
慌てて棚の扉を閉めた

“この棚の中のものは主人のコレクションなので非売品です”というと
その女性棚の奥にある工房内を覗き込み

“あーここで作っているの?写真とっていいかな?”と
私はあまりにも図々しい行動にちょっと嫌な感じがしたので
“写真はだめ”と断った

商品はすべてショップ側にあるからと何とか工房から彼女を遠ざけた

すると一人はウインドーに飾ってあるお皿2枚、
もう一人は大きめの花瓶を二つ選んだ
値段を聞いたのは最初の2.3点のみであとは値段も聞かずに決めた

そして私にこう言った

“それぞれ割れないように包んでもらって
そしてみんなまとめて大きめの箱に入れてくれればいいから、
あとは私達で入れ替えるから”と、、、、

なんだかおかしいなー?と思いながら
レジの近くに置いてあった箱を取り出して見せると

“それはちょっと小さいからもっと大きいのある?”と

私が無いというと
一人が工房内を指差し“あの上にあるあの大きい箱があるじゃない”と

ますます怪しい!

その間一人は商品を物色し、一人は私に質問、
もう一人は私にウィンドー内の商品を
見せてという、三人バラバラの言動に私少々混乱した!

三人から目を離さず万引きされないように集中して対応した

とにかく買うというので “現金払いですか?クレジットですか?”と確認
“現金です”というので計算に入った

するとその女性“500ユーロなんだけど両替できるかな?”と

やっぱり!!!、、、、来たかー500ユーロ、、、、内心思った
昨年の出来事がよみがえった


私“500ユーロは両替できないです”ときっぱり言うと
“あーそうなんだじゃ銀行に行って両替してくるから準備しておいて”と
あっさり出て行った!

あー危ないところだった!

今から思うとつり銭のあるレジから私をなんとか遠ざけようとしていたように思う
きっと隙をみてつり銭を掠めようと思っていたのかもしれない

彼女らが出て行き思わず私も表にでた!
向かいのBARのセルジョも表にでていた


私が今の出来事をセルジョに語ると
“やっぱり”と言う、、、、、

と言うのもこの三人の女性店に入る前に何度も“ラルベロ”の前を行ったりきたりしていたらしい、、、
それを見ていたフランコとセルジョなんだかおかしな行動をするなーと思っていたらしい

ふとみると三人が店の中に入っているのをみてセルジョは様子を見に来てくれていた

その時私はテンション上がっていたのかウィンドウ前に居たセルジョに気が付かなかった

今回もなんとか難は逃れたけれども
やっぱり狙われている東洋人!

近所の助けが心強い!

ありがとうフランコ、セルジョ!

なんだか、、、

2010-04-10 05:23:39 | イタリア:事件
不景気だ!
今日イタリアの不景気の深刻さを痛感する出来事があった

つい1週間ほど前ラルベロの隣にあるドラックストアーの入り口ドアのガラスが
割られていた

朝開店のためにやってきた店主のフランカもびっくりしたらしい

幸い強化ガラスだったため割れ散らばることはなかったものの
フランカの気分はもうブルー!そりゃそうだ!

今までこのような出来事はなかった

犯人はもちろん店内にあるレジからお金を盗むのが目的!

あー物騒だ!

ショップ“ラルベロ”も大きなガラスウィンドーしかも強化ガラスではないので
“がーん”とやられたらもうバラバラになってしまう

対策を考えなければと言っていたら

今朝、今度はラルベロの向かいのBarの窓が同じ手口で割られていた

これまた幸いなことに強化ガラスだったためバラバラになることはなかった
もちろんレジのお金を盗むため、フランコもげんなりしていた

ひゃーこれには私達も不安になった“ラルベロ”がやられたら大変だ!
どうする、どうする、ってことになったがどうしようもない

やられないように祈るしかない!

その日の午後お店に一人の初老の男性がふらりと店に入ってきた
なんだかちょっと胡散臭い???

するとその男性
“あなたがこの店の店主ですか”とPinoに言うと
“ちょっと座らせてもらってもいいですか?”と勝手に椅子に座り込んだ

いやな感じがした私はすぐにその場を離れ奥の工房に引っ込んだ!

その男性最初はPinoに世間話を始めそしてこう切り出した

“私、今すごく困ったことがあるんです!かなり具合が悪いんだけど病院に行くお金がない”と

すかさずPino“あーお金なら無いよ!この店も今は売上げが大変でね”と

それでもその男性一方的に自分のことを話し帰る気配がまったくない

通常この手の物乞いはPinoが一言はなつとあきらめて帰っていく
しかし今日は違った!何度もしつこく自分の持ってきたものを買えと言い張る

Pinoも負けじと追い払おうとしたが一向に帰る気配がない
そのまま時間が過ぎ去りPinoついに代案にでた!

“判った!5ユーロあげるから貴方の問題を解決してくれるところに行きなさい”と
彼に5ユーロ渡した!

お金を受け取るとやっとその男性は店を出て行った!

いままで何度も物乞いをする人が店にやってきたけど
ここまでしつこい人は初めてだった

朝のガラスが割られてたこと、このしつこい男性、

イタリアの社会も相当おかしなことになってきている
(まー私からしたらイタリアは根本が狂っていると思うけど)

不景気、、、、いつまでつづくのだろか?