ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

Piさんの工作 6 超大作 ベネチアンガラスのモザイク画

2015-04-19 07:31:49 | イタリア:Piさんの工作

2014年PIさん家の改装もまだ終わってないのですが

全く違うものに手を付け始めました

日本にいるときになにやらこんな絵を描き始めました

Piさんがデザイン画を描くのは珍しい

お店の机の上にガラスを並べては

いつになく真剣な表情で考えているかと思えば

頭の上にのせておどけてみたり

はたまた職人にもどりガラスを切り始めたり

なにやら考えているようです

一通り材料は揃いました

 

そして自宅に持ちり新作のスタートです

かなり大きい白木のボードにガラスを並べ始めました

“ みててや~ ”とでも言いたそうなこの嬉しそうな表情

Piさん生き生きしてますね~

毎日コツコツ朝から晩まで没頭

庭で製作しているため直射日光が当たり始めると

そのたびに日陰を探がして移動

だんだん仕上がってきました

向かいの奥さんが2階の窓から覗き込み

“なんだか私には美味しそうなケーキにみえるわ~”なんて

そして木枠にニスを塗り

出来上がりました!

ベネチアンガラスのモザイクです

 アップでみるとベネチアンガラスのほぼすべての材料が使用してあります

ラルベロあり

ガラスの仮面あり

ムリーネ&吹きガラスあり、

ミッレフィオリや砂ガラス

そしてアヴェントゥリーナ

貴重な紺色や砂状だけではなくブロック状態の物も惜しみなく使いました

たりないのは私の好きなレースガラスかな~

出来上がった作品は自宅の居間にどーんと飾りましたよ!

配管ランプ→ここ との相性もいいですね!

だんだん家の中のインテリアも良くなってきました

 


ラルベロの古新しいショーケース棚

2015-04-16 06:54:09 | イタリア:Piさんの工作

今から2年前(2013年)のこと

Piさんラルベロの近くのお店で廃棄処分になっていた

薄汚れた棚を運び込んできました

またいつもの拾い物です

 

狭い工房のどこにそんな大きい棚を置くのよと怒り狂う私を横目に

窯の前にどーんつと陣取られたその棚は

案の定1年間置き去りにされていました

 

奥のものを取ろうと思っても取れないストレスを1年間味わった私

Pinoの目を盗み一体何回この邪魔になる棚を足蹴りしたことか!

 

Piさん窯入れ作業の度に“えっちらおっちら”違う場所に移し

2014年やっと修復作業にかかりました

開いていた穴をふさぎ、傷を直して色付けしニスを塗り

照明もつけてやっと仕上がりました!

 

邪魔になると言い続けていた私も出来上がりをみると正直にんまり

特に猫足が素敵なショーケースとなりました

 

最後にPiさん私に一言!

“どうや!あんなに邪魔やと文句ばかり言っていたけど

最後は “わーいいやん”って言うと確信していた!”と

言われちゃいました!

 

Piさんなかなか良い仕事してくれるんやけどね、、、、

時間の計算がないのがね~

 


Piさんの工作 5 室内 スタンドランプ

2015-03-26 07:40:54 | イタリア:Piさんの工作

Piさん何年も続く自宅改装中に出てきた古いガス管を

やっぱり捨てずに取り置きしていました

どうやらやっとこれが日の目を見るようです

 

まずはそのガス管を希望の長さに切り

ヴェネチアのお店:ラルベロまで持って行き

仲良しの御年85歳になる鉄職人のおじいちゃんサンドロ→ここ

なにやら相談

 

そして工房の窯の上に20年以上置き去りになっていた

ベネチアンガラスの古いランプシェードを取り出しました

かなり大きい

 

このランプまだイタリアがリラ貨幣だった時代に知り合いから

奨められて格安で当時2000円ほどで購入

かなりの年代物らしく100年以上前のものらしい

 

20年積りに積もった埃や汚れを落としサンドロ爺ちゃんの工房へ

なんだか二人とも楽しそうです!

以前に見たこのサンドロ爺ちゃんの工房も

ラルベロの工房に負けず劣らずのくちゃくちゃ状態

 

人一人がやっと通れるくらいのスペースに道具が上からも下からも

びっしりと詰まっている!

さすがのPinoも “こんな狭い工房で作業できるんだろうか” と大笑い

どこに何があるかは本人しかわからない!

振り向くのも至難の業

そんな超狭い工房でなんとハンダ付け作業をするらしい

しばらくして満面の絵笑みで戻ってきたふたり

ガス管にホームセンターで購入した鉄飾りをハンダ付けし

その中にランプをおさめこみました

かなり背の高いランプ、飾りがついたことでなんかいい感じになってきました

そしてまたまたヴェネチアから自宅に持ち帰り

 

次の作業開始

錆を落とし、

汚いガス管も綺麗にお掃除して

そしてご丁寧にガス管にバットゥト加工→ ここ 

鉄パイプに飾り付けまでしてやっぱりこだわりのPiさんです

最後に黒に塗り出来上がり

 

サイド照明がやっと出来上がりました

結婚当初から構想を話していたPiさん

一体いつになったら照明ができるのだろうかと

思っていた私7年目に完成しましたよ

 

待ったかいがあっていい感じに出来上がりました!

 

私かなり気に入っています

この古いランプシェードなかなかいい味だしてるな~

夕食後はこんな風にメイン照明を消してサイド照明で過ごすのがイタリア式です


Piさんの工作 4 花を際立てる素敵な、、、、

2014-07-11 06:22:38 | イタリア:Piさんの工作

Piさん

ガラス&廃材タイルで作った 庭の水道→ ここ と 

ガーデンテーブル → ここ が

あまりにも出来栄がよかったので

ついつい調子に乗ってしまいました

 

次にかかったのがこれ

さて何でしょう?

実はこれ植木鉢です

私が花に夢中になっているのをみてこれがあればもっと見栄えがよくなると

せっせと作ってくれました

 

土台になっているのは金属製の鉢

実はこれも拾い物 (定番:笑)

 

あまりにもPiさんがいろいろ作り出すものだからそれを見ていた友人が

“これ道に捨ててあった、きっとPinoならなにかしら使うだろうと思って拾ってきた”

ともってきてくれた

 

イタリアのごみ置き場には

結構まだまだ使えるものが捨ててあることが多いのです

幸か不幸か最寄りのバス停に行くまでに

いつもこのゴミ捨て場の前を通るため

 

なにかしら大きなものが置いてあると(= 捨ててあると)

Piさん必ずかけより確かめております

使えそうなものはすぐにリターンして持ち帰るなんてことも度々

 

早速、水道&テーブルと同じデザインで作り上げました

この小さい植木鉢を製作中に彼の頭によぎったのが次の制作物

 

友人に次の制作物の構想を話すと

数週間後に友人からTEL

“Pino 今ホームセンターにいるんだけど

この前話していたのにぴったりのものを見つけたよ、

セール中だから買っておこうか?”と

で友人が買ってきてくれたのがこれ  (写真左端)

10ユーロ(約1500円)なりかなり大きい

でやはり埃にまみれて制作開始

でもここまで大きいと材料となる廃材もなくなってきた

するとPiさんお店のご近所さんや周りの友人たちに

“捨てるようなタイルがあったら欲しいんだけど~”

 

そうするとあっと言う間に集まったタイルの欠片たち

中にはまったく色が合わない赤色が混ざっていたり、、、、

それでも使えるものを使い仕上げてくれました

 

大きいのでちょっと時間かかりました

2013年度の制作物です

でこの春より庭に登場しております

 

小さい方は

ドロミティーの山で見かけて気になっていた

パープルの小さな花が咲くミニラルベロ

 

大きいほうは

寄せ植え風に (これ結構難しい)

 

セットで並べると

こんな感じになりました

両となりのオバちゃんからは “私達のも作って~” と

切望されています!

 

家の外壁ここ 完成あたりからご近所さんからは

Pinoは “黄金の手を持つ男 ”って言われるようになりました!

確かにそうかもPinoの手にかかるとなんでもキラキラ輝きだす

 

そして家のことに夢中になっているので

お店は埃にまみれてPinoの最後の仕上げを待っている

作品が一杯眠っております

Piさんこちらも忘れないでね~

あなたの本職ですよ~

 

 

 


Piさんの工作 3 リビングの照明

2014-07-01 05:46:27 | イタリア:Piさんの工作

Piさん数年前から日本での実演版売中

夕方になるとなにやらコツコツ作っておりました

 

ガラスのバラのパーツを何個も何個も作っていました

ベネチアのお店ラルベロではそんなことをしている時間がないので

2年がかりで日本での実演中にすこしずつ焼いておりました

 

バラ型のパーツを今度は楕円形のザルのようなものに一つずつ取り付け

毎日すこしずつ取り付け

出来上がったものがこれ

撮影者はラルベロも掲載して頂いている

ヴェネツィア ‾カフェ&バーカロでめぐる、12の迷宮路地散歩

著者:篠 利幸さん

ちょうど出来がったタイミングにご来店頂きました 

 

これはリビングルームのメイン照明にと

熱い思いを込めてせっせと制作しておりました

こうして持っているぶんには見栄えのする大きな照明器具だったのですが

 

実際にリビングの高い天井に取り付けてみると

なんとも小さく貧弱な感じに

 

家に帰ってきて初めてみた時の私の感想

“あれ?一体何がついてるいの?”って感じでした

 

Piさん思っていた通りにならなかったのでちょっぴり落ち込み気味でした

2年もかけてコツコツ作ってきただけにがっかりするのも仕方ないですよね

 

でも気を取り直し例の庭の水道→ここ

をお墓のようだわっと言った奥様が

“ Pino 玄関の照明にしたらいいんじゃない?”とアドバイス

 

そうだ玄関の空間ならこのサイズぴったりかもと

取り付けてみるとなかなかいい感じに

照明をつけるとこんな感じになりました

アップで電源OFF

 そして電源ON

ということで一件落着となりました!

いや~計画から取り付けまで約2年、、、、

やっぱり相変わらず時間かっかてます

肝心のリビングの照明はまた後日に!


Piさんの工作 2 ガーデンテーブル

2014-06-15 08:32:51 | イタリア:Piさんの工作

Piさん家の改装 → ここ

の終わりが見えてくると今度はお化粧を始めました

いろいろと楽しいお化粧を始めているのでこれも少しずつ紹介いたします

 

まずはこれ

2012年に大変な労力をかけてベネチアから運び込んできたガーデンテーブルセット

買ったばかりの中古のテーブルセットは錆だらけのひどい状態でした → ここ

 

ひとまず色を塗りなおして綺麗にして終わりかと思っていたら

また何やら考えているようです

そしてPiさんと言えば

得意のモザイク始まりました~

また気が遠くなりそうな作業をしています

いつものように騒音と埃だらけ~

コツコツとモザイク(廃材)はめ込み仕上げました

これで終わりかと思っていたら

昔からあるミニサイドテーブルにもモザイクはめ込み始めました

実はこのミニテーブル本当はもっと足が長かったのですが

長年雨風にさらされて錆て足が一本おれちゃいました~

捨てるのかと思っていたら足を全部切りそろえちょっと低くなりましたが

また使えるようになったのです

鉄の足が錆びて折れるくらいですからかなり長くこの家にあったわけです

Piさん曰くこの家に引っ越してきた時からテーブルはあったとか

一体何年この庭に置き去りにされていたのでしょうかね?

そして今回Piさんに命吹き込まれて蘇りました~

いつものように楽しそうなPiさんです

 

捨てなくてよかったわ~

ついに完成!大小セットのテーブルになりました

 

これで庭の水道 → ここ

ともお揃えになりましたよ!

なかなかかわいくなりました

 


Piさんの工作 ①出来たもの

2013-03-31 19:40:54 | イタリア:Piさんの工作

今日はパスクワ(イースターの復活祭)です

本当はお店に行く予定だったのですが

先週から降り続く雨にうんざり声で

Piさん “あー店に行く気になれない”と

 

いつもならダメダメ行かなきゃと言う私ですが

なんだかこの雨の中出かけるのはかわいそうになり

“まー今日はいいんじゃない月曜日も祭日だから明日朝早くいけば”

という事でこの日曜日もお休みしてしまいました

 

ほんと一体いつ晴れるのやらと思うくらい雨ばかり

時々晴れる以外は

こんな状態が1か月以上続いています

イタリア生活始まって以来家の中に洗濯物を干してます

 

で先週の日曜日

Piさんが楽しそうに作っていたものができました

なんと40年前の木の型の草履に鼻緒を取り付けていたのです

しかも鼻緒として取り付けたのは

ボロボロになった革のベルトのまだ綺麗な一部を切って

取り付けたのであります

 

最初はベルトの修理をしていたPino

この革ベルト捨てるのはもったいない何かに使えると言いだした

 

あーまた始まった!確かに何かには使えるでしょう~

でも一体何に使うのやらとあきれて聞いていた私

 

この40年前の木の草履

ずいぶん前からラルベロの工房の片隅に置いてあった

勿論ほこりまみれ!

見てのとおりかなり汚くて一体いつ捨てるのかと思って一度聞いたことがある

 

か “ Pinoのこの汚い壊れた草履すてていい? ”

Pi “ あーだめだめ!これは足の裏の形にぴったり細工された良い木型だから

また修理して使うから捨てないでー ”と釘をさされた

 

か  “あーこんな汚い下駄捨てたらいいのに~”といいかえしてみたものの

Pi “あかん!あかん!今買おうと思ってもこれ売ってないから!”

と怒られた(笑)

 

一度騙されたと思ってこわごわこの汚い草履に足をいれてみたら

なるほどすごく心地良い

写真ではわからないけど足の裏の形通りに吸い付くように削り込んである

 

すごく汚くなっているけどいい仕事してあるなーと思った

 

その日の夕方、二階でパソコン作業をしていると

“カランコロン、カランコロン”とPinoが2階に上がってる音が聞こえた

できた下駄を見せにきたのだ~、、、、

やっとPinoに命を吹き込まれ汚いながらもよみがえった木型の草履

嬉しそうなPiさんです!まるで子供みたいです

 

Pinoは店で履くそうです

お店にこられたお客様もし気が付かれたら

“40年の前の草履!”って言ってやってくださいませ(笑)

喜ぶと思います!

 

それにしてもこの人

物持ちいいっていうか捨てない人で

倉庫には得体の知れない物 (いやいや古道具と言っておきましょう) が

まだまだ眠っております

 

Piさんに命吹き込まれるをの今か今かと待っております