この3年間有り余るほどあった自由時間で始めた事の一つに
“季節のフルーツを使ったジャムづくり”
我が家の毎朝の朝食にかかせないジャム
コロナ禍以前はジャムを作ろうと思ったことはあっても日々時間に追われ
なかなか手か付けらなかったジャムづくり
この3年間で随分いろいろつくりました
事の始まりはレモンジャムとオレンジジャム
日本ではママレードはどちらかと言うと苦手だったのに
イタリアで柑橘系のお気に入りジャムを見つけてからはほぼ毎日食べ続けております
私のお気に入りメーカーはRigoni di Agiago
日本へのお土産にお勧めです、大体どこのスーパーでも手に入ります
特にここのオレンジママレード(Arancie amaro)とレモンジャムが最高に美味しい
ところがいつのころからレモンジャムだけがセールになっても対象外
値段もどんどん上がり1瓶340g が4ユーロ(600円弱)近くに
2023年現在さらに値上がりしております
毎日食べるものとしてはちょっと高いなと感じ始めた私
他のメーカーでいろいろ食べてみたものの比較にならないほど美味しくない
ならばせっかく時間もあるし冬なら無農薬レモンも安く手に入ると
レモンのジャムづくりを始めました
今年も1月に入って皮まで食べられる(無農薬)レモンが安くなってきたので
4kg購入(大小あわせて30個) これだけ買っても1000円ちょっと
レモンって見てるだけでも絵になりますね~
昨年はいろんなレシピを見ながら何度も試行錯誤してお気に入りの味になったので
今年はリピートするのみ
実はレモンジャム下処理結構大変です(しかも4kg分、、、、)
ジャムづくりで一番大変じゃないかと思うくらい手間かかる
市場の人にレモンジャムにするから新鮮で無農薬のが欲しいというと
“え~あなたレモンジャム作るんだ~”って驚かれました
きっと知っているんでしょうね手がかかること
ざっくりとこんな感じです
まずは前日に皮をむいて中身と種と薄皮にわける
この作業が4kgもあると最後の方はもう嫌になってきます(笑)
小さく切った中身は分量の砂糖半分をいれて一晩置いておく
翌朝にはレモンの水分がでてきていい感じ
お鍋に薄皮と種を被るくらいのお水を入れて5分から10分くらい炊き
煮汁だけを使用これめっちゃ重要!
レモンの薄皮と種にはペクチンが多く含まれています
表面の皮は好みの大きさに切って2回茹でこぼし
一部初回のゆで汁も使います(100ml~150ml)
ここまででレモンジャムの制作は8割終わりです
あとは全部いれて追加の砂糖をいれて中火で炊くだけ
あまり炊きすぎるとカラメル色になってしまうのでレモンカラーが感じられるくらいに
ペクチンいっぱい入っていますから多少しゃぶしゃぶの状態でも冷えたらとろみが出てきます
そして最後の大仕事は瓶詰空気抜きです
これで1年くらいは楽勝もちますよ!
全部で大小あわせて14瓶
皮むきから空気抜きまでしめて5時間かかりました
一年に1回やからできますね!
次はオレンジジャム
ほぼレモンと同じ工程ですが
オレンジは白綿使わず、砂糖もレモンより少なく、ペクチン作業無し
でも炊く時間はレモンより長がめにちょっと煮詰めてください
左から真っ赤なシチリア:タロッコオレンジ+ビーズで少々色付け
真ん中はシチリアの普通のオレンジ
右は市販品 :Rigoni di Agiago
生縛りジュースは真っ赤なタロッコオレンジが一番美味しい
近年はこんなに赤いタロッコは見かけなくなったなここ数年飲んでないよ(涙)
ジャムは以外にも普通のオレンジで作ったほうが美味しいかった
レモンなど柑橘系は表皮と薄皮の間の白綿に強烈な苦みがあります
この白綿の分量がポイントです全部入れたら苦くて食べられません
でも全部とったらなんだか物足りない
適度に苦みが感じられる程度が美味しいと思う私です
材料レシピ
レモンジャムのお砂糖はレモン重量の55%
オレンジジャムのお砂糖はオレンジ重量の40%(オレンジの甘さで調整)
コロナ禍でもうジャムは買わなくなりました
フルーツが安いイタリア、自家製がこんなに美味しいことに今更ながら気づきました
そうりゃそうですよね市販品はフルーツこんなに入っていませんよね
美味しくなるはずです
イチゴ、りんご、アプリコット、桃、洋ナシ、いちじく
一年中いつも自家製ジャムで季節を感じています