ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

イタリア誕生日の習慣

2010-03-29 05:01:44 | イタリア:その他
27日めでたく59歳の誕生日を迎えたPino
私が初めてPinoに出会った時彼はまだ40代だった

あれから10年以上もたったと思うと月日が経つのは早い
なんだか感慨深い

考えれば来年は60歳!!!還暦ではないか、、、、
還暦:子供に返るというが、、、
彼の場合心はいつも子供のようだ!遊び心いっぱい!

イタリアでは誕生日に友人や知り合いに会うと
誕生日の人がおごるという日本人からみたら不思議な習慣がある

昨日はたまたま空手道場の日
午前中に空手に出掛け午後店に戻ってきた彼

“ひゃー空手仲間に飲み物奢ったら40ユーロ(約5000円)もついたよ!”

なんだか????

私つい言ってしまった
“私ラッキーだわ、私の誕生日は1月だからイタリアではなくいつも日本だからこの習慣に参加しなくてもいいね”と

この習慣を初めて聞いたとき
まるで日本のゴルフコンペでフォールインワンをした時のような感じだと思った

日本でゴルフをする人はフォールインワン保険に入っている人もいると説明すると

Pino曰く“そのほうが変な習慣や”と
そりゃそうだ奢る金額の桁が違う、、、これまた私からみたら変な日本の習慣だ

ベニス近郊都市:トレヴィーゾ②  こんなの発見

2010-03-28 08:16:00 | ベニス:近郊都市
食後散歩していたらこんなもの発見



小便小僧改め、、、、“おっぱいマンマ”?

なんかイタリアンやなー

これちょっと人にみせるのは憚れるのか隠れた中庭のようなところで発見!
見てみたい方は探してみてください

マックスマーラのショップの裏手の隠れ中庭にあります!

ベニス近郊都市:トレヴィーゾ① お奨めレストラン

2010-03-27 06:06:35 | ベニス:近郊都市
ベネチアのサンタルチア駅から約30分ほどのとろに
Treviso:トレヴィーゾと言う小さな街がある、、、

イタリアの鉄道時刻表

①に出発駅 ②目的駅を記載して日付指定して検索するのみ

こじんまりした小さな町だけどベニスのように
観光客で溢れかえっているようなことはなく
ベニスの人込みに疲れた方にはちょっとお奨めの街です

街は城壁に囲まれていてベニスほどではないが運河がめぐっている
半日ほどあれば十分散策できる、女性には嬉しいショッピングも楽しい!

先日用事がありこの街でランチをすることになった
ここで食事をするのは初めてなのでどこが美味しいのか???

下手なところに入ると高くてまずいということも大いにありえる
知り合いのトレヴィーゾの人も街の中心地は結構高いと言っていた

でPinoいつも手段
道行く自転車にのった初老の男性に声をかけた
“あのーすみません、このあたりで美味しい食事のできるところご存知ないですか?
高級なところではなく庶民的なところで”と質問

するとその男性よくぞ質問してくれたとたかとばかりに

“僕がいつも行くところでね、
高級じゃないけど新鮮でいつも地元の人で一杯になっているところがあるよ、
僕の名前を言うといいよ”と場所を得意そうに教えてくれた

話しぶりからこれは信用できるかもと私達、、、

教えられたとおりに行くと外から見るには一見普通のBARのよう
でも奥にこ洒落たレストランがありなんとまだ13時前なのに結構地元の人で一杯になっていた!

これを見た食いしん坊な私達!期待感増幅!

イタリアでのレストラン選びの第一条件は地元の客で回転していること
決して観光客ではなく地元の人で一杯というところがミソ!

イタリア人食べることには貪欲だ!食べるからには美味しくてお値段も手ごろがいい
ところが美味しいところは大抵高いとくる

美味しい&お得感のある所はなかなか見つけられない!
そういうレストランはまずガイドブックには掲載されない

で入って行くといろんな種類のコントルノ(付け合せ野菜)が
色とりどりに並べられていた

いい感じ!隠さずちゃんと見せているところがいいじゃない!

席につくとランチ用のメニューが通常のメニューと共に置いてあった
ランチ用のメニューのほうが若干お得感!

もちろんランチ時でも夜のメニューは注文できる
パスタだけではなくピザもあった料理の選択肢はかなり多い

ランチメニューではプリモピアット(第一の皿:通常、パスタやスープなど)が
なんと5E~あった、お値段はかなりお得!

夜のメニューもお手ごろ価格でお客さんの元に運ばれてくる料理をみていたら
ボリューム満点!どれを見ても美味しそうだった!

Pino早速ソーセージとゴルゴンゾーラのパスタ(5E)とワインを注文
私はカボチャのスープを注文、どちらも美味しかった!
ボリューム満点なのでお腹いっぱいになったので付け合せ野菜を一人分注文して半分ずつ

私は食後カフェを飲みコペルト(席料:パンなど)あわせて全部で20ユーロ!
雰囲気もいいしゆっくりできるしなかなかいい感じのレストランだった

ベニス当内の物価に慣れてる私達には涙モンの価格


下記このレストランの詳細
レストラン名:PIZZERIA RISTRATINO  Da Roberto
住所:Viale Cadorna、16-TREVISO
TEL:0422―549804
定休日:木曜日

行き方:
Treviso駅をでて街の中心地(CENTRO方面)に歩いていく
最初の大きな橋を渡りそのまままっすぐ進み次の通りの(下記写真)



信号を渡ってから左に曲がる角には“BREK”(上記写真)
というセルフサービスのレストランがある、BREKを右手に見ながら

まっすぐ広場に向かって歩くこと約100m


広場手前の右側にこんな看板が


入り口は大きめのBAR奥にレストランがある

ベニスで映画撮影!

2010-03-24 06:23:45 | イタリア:その他
この前からに行く通勤でバポレット(水上バス)に乗っていたら
ベニスの駅前や市場付近で大掛かりな映画撮影が行なわれている、、、
一体誰がきているのやら?

聞くとジョニーデップらしい
芸能情報にまったく疎い私、、、名前と顔がまったく一致しないけれども
この人だかりからかなりの有名人であることはたしか

なにもわからないままとりあえず写真を一枚撮ってみた
まわりは皆キャーキャー言っている



撮影はまだしばらく続くらしい
ラルベロにお忍びでこないかなーなんて、、、、
来ても私きっとわからないだろうけど

いやいや来るはずがない

それでもラルベロには今までちょっとした有名人も来たことあるらしい

そういえばもう長いこと日本のテレビもまともに見てない
最近の芸能人の名前をウェブでみてもさっぱりわからない

判るのは他界された方ぐらい、、、歳とったなーと思う今日この頃

ベネチアンガラスの現状②

2010-03-21 06:44:10 | ラルベロ(店)での出来事
先日私が一人で留守番しているときに“ラルベロ”にやってこられ日本人の新婚さん

“実は今ムラノ島に行って戻って来てここに来ました、
ムラノをはじめベニスどこも似たようなお店ばかりですね、
実はここにはHPをみて来たんですよ!”と

なんとも嬉しい話!そしてこんなことも、、、

“ムラノでこれは明らかに中国製ガラスだなって思う商品
をあえてこの商品はベネチアンガラスですか?”ってきくと、

“そうですベネチアンガラスです”と返答されたと言う

悲しいけれどこれが今のベニスの実情、、、、
お店も必死!生きていくために販売しないといけないのはわかるけど、、、、
でも、、、、やっぱりお客様を騙してはいけないのではないか!

ベネチアは観光産業で成りたっている
大抵のお客様は一度きりの観光のお客様、だから上記のようなことが起こる

クレームをいいたくても言えないという立場を逆手にとって、、、
日本のデパートでこんなことはありえない!
日本人の私としてはやっぱりこのようなやり方はどうかと思う!

もちろんそんな店ばかりではなくポリシーを持って
ちゃんと正真正銘のベネチアンガラスしか扱わないお店も沢山ある

そういえば私も初めてベニスに来たときに
真っ赤なベネチアンガラスのネックレスが欲しくてあちらこちら探し回った
正直なにがベネチアンガラスかわからずにいた

探し回ってやっとみつけた赤色のネックレス、、、、
購入時点でお店の人に“これはベネチアンガラスですか?”と聞くと
“ベネチアンガラスだよ”って

何の疑いもなく当時1万円近くしたその赤色のガラスの入ったネックレスを
奮発して購入した

何年かたってアクセサリーを作るようになって初めて判った

私の買ったネックレスはベネチアンガラスではなく
“スワロフスキー”のビーズがちりばめられたネックレスだった

初めてでベネチアンガラスについての知識がなにもなかった私も悪かったが
そうやって騙されたと思うと悔しかった

つい先日そのお店の前を通ったら、、、、この不況に耐え切れずか閉店していた
“やっぱり、、、、嘘はついらあかんよー”って事だ!

ガイドブック“地球の歩き方”にも書いてあったが
本物のベネチアンガラスを買うなら事前に少々の予備知識が必要だと

話を元に戻して
このご夫婦ムラノ島を後にして“ラルベロ”に来ていただいた
そして沢山の商品をじっくりみていただき選んでいただいた
安心してお買い物していただけたようだ!

何よりもPinoが魂をこめて作っている例の“ラルベロデザインのお皿”
(2009-09-27に掲載)をお二人の大切な方へのプレゼントとして
選んでいただいたのは本当に嬉しかった

ご主人がそのお皿をしみじみ眺めながら、、、、“これー芸術だなー”とつぶやかれた

そういえば昨年大雨の中ご来店され
このデザインのお皿を選ばれた方からも同じ言葉を頂いた
(2009年10月3日 : 木 ラルベロが呼んでいる③掲載)

そばにPinoがいないのが残念で仕方なかった
実際に聞かせてあげたかった、“お客様からこんな言葉を頂いたよ”って

ラルベロにご来店いただければ少なくとも中国製ベネチアンガラスを
買うリスクはございません

迷われたときは是非ともご来店いただければ嬉しいです!


ベネチアンガラスの現状①

2010-03-20 06:12:14 | ラルベロ(店)での出来事
現在ベニス島内で問題になっているのが中国製ベネチアンガラス

中国製であっても材料が100%ベネチアンガラスならそれもありかと思うけれど

材料はベネチアンガラスではなく普通のガラスで作られていて
そんな商品が堂々とベネチアンガラスとして販売されている
中には“ムラノガラス”と言うシールまで貼ってあったりするから恐ろしい

奇しくも昨夜TVのニュースで中国から輸入された洋服にすべて
Made in Italyと記載された札がついていたと
この業者が摘発されていた

ガラスだけではなく洋服、靴、食品、ありとあらゆるものがこのような状況になっている


私が始めてベニスに来た約14年前、
確かに中国製ベネチアンガラスは少しはあったけれども
今ほどどこもかしこも中国製が並んでいるという状態ではなかった

お店もこの不景気で高額商品が売れない、一般のおみやげ物屋さんは
商品を売りたいがために単価の安い中国製の商品を仕入れ安い値段で必死に販売している

当然ベニスの職人さんが作ったベネチアンガラスは仕入単価が高く
販売したくても高額で売れないので仕入れない、
職人さんは一生懸命作っても仕入れてもらえないので食べていけない、、、
このような悪循環が起こっている

サンマルコ広場やリアルト橋でみかける屋台のようなおみやげ物屋をバンコという
昔この屋台をやっていた現在80歳になるお婆さんがいつも“ラルベロ”に来て言う

“私がバンコをやっていたころは今みたいに変な商品売ってなかった、
全部正真正銘のベネチアンガラスだった”と、、、、
今から40年くらい前の話、、、まー中国製って物自体が存在しなかったともいえるけど

ベニスの素晴らしい時代だったようだ
なんと夜中の1時でも物が売れていたらしい、、、、
そのお婆さんはそのころの事をまるで夢物語のように話す
続きは次回


“ひょっとこ” と “おかめ”

2010-03-19 06:16:51 | ラルベロ(店)での出来事
現在ベネチアのお店“ラルベロ”では
“ひょっとこ”と“おかめ”が大活躍している!

ベネチアで“ひょっとこ”と“おかめ”って、、、
一体何のこと?って感じでしょ?

実はこれなんです




このポスターを入り口の扉に貼り付けた日から
お店に入ってきては“そのポスターは何処で手に入るの?”という質問の
お客さんがよく来るようになった



この前も私一人で留守番していると一人のベネチアの男性が入ってきて
“このポスター何処で手に入る?”と聞いてきた

日本から持ってきたというと

“余分にないかな?一枚分けて欲しいんだけど”と、、、
偶然にも店内のどこに貼ろうかと思案中だったため手に持っていた状態だった

いきなりの質問で思わず

“よかったらお持ち帰りください”とつい渡してしまった

“これ日本の昔からあるデザインなのですよ”と言うと
“うん、知っているよ!これ凄くいいデザインだ!”と嬉しそうに持ってかえられた



そんな人達が立て続けにやってきてポスターはのこり1枚となってしまった

このポスター実は日本での体験教室で場所をおかりした
京都国際工芸センター WAZA GU で貼ってあったもの

それを見ていたPino
最終日に“このデザインいいナー欲しいナー 一枚もらえないかな?”

と言うのでスタッフの方に聞いてみたら快くわけていただいた

Pinoはデザインも気にいっていたが彼の一番の目的はこのポスターを貼っておくと
一目瞭然でこの店には日本人が居るとわかると言うのだ

そう!私が一人で店番していると中国人に間違われることが多い

まー間違われても私はかまわないけど一番の問題は
私だけでなくお店のガラスたちも中国製と思われてしまうのが大問題

現在ベネチアでは中国製のベネチアンガラスが氾濫!
いろいろと問題になっている、詳細はまた次の機会にかくとして

一時は“佳奈枝!日の丸のついたハチマキを巻いたほうがいい”だとか
“胸に日本人ってバッチつけたほうがいいとか”いろいろ言われていた

もちろん全てお断り!

確かに初めてベネチアンガラスを見る人には
本物か中国製かはわかりにくいかもしれないけれど
じっくりみたらその違いは一目瞭然!

でもこのポスターのおかげで先日は日本人が“こんにちはー”っていいながら入ってこられた

こんな反応がいいなんて想像もしなかった!

最初Pinoがこのポスター持って帰るって言ったとき
“またーそんなこと言って、、、他に持って帰らないといけないもの沢山あるのにー”と思っていた


Pinoあまりの反応のよさに得意顔!

さーこのポスターこれからのシーズンインにはどんな活躍をしてくれるのかな?

真っ赤かー!

2010-03-18 04:21:00 | ラルベロ(店)での出来事
タイトル“真っ白けー”の中でPinoが“ラルベロ”に運んでいた棚
は実は真っ赤な引き出し

ラルベロに来られたことのある方ならご存知だと思いますが
この店本当に整理のできてない正直埃だらけのお世辞にも綺麗とは言えないお店

一番目に付く場所が物置状態になっていた
なんとかそこを綺麗に整理したかった

何年も前から“ちゃんと整理しようね”と言っていたにもかかわらず
棚を買いに行く時間がなかなかなく整理できない状態が続いていた

今年のシーズンインまでに絶対に整理しようと二人で誓い合い
やっと長年の思いが達成できた

で整理後、、、こんな状態になりました!




以前の状態の写真は恥ずかしすぎておみせできませーん

さーいつまでこの状態が続くのやら?
絶対にもう物置状態にはしないでねと私はPinoに念押ししている


最初棚を買うとき何色にするかまよった
白かグレーか赤、、、この3色しかなかった

Pino迷わず赤色という

赤の棚ってー正直思ったけど
いざ並べるとなかなかいい感じ


この真っ赤な棚のおかげで店内少し明るくなった!

美味しいチーズ その① トミーニ ピエモンテージ

2010-03-13 07:38:03 | イタリア:食材、レシピ
イタリアにはありとあらゆる美味しいチーズが沢山ある

数多くあるチーズの中で昨年日本に帰国する直前に
友人Yちゃん宅で初めて食べたチーズ

“TOMINI PIEMONTESI:トミーニ ピエモンテージ”

いやーその美味しさにはまってしまった

一見見た目は形といい大きさといいカマンベールチーズにそっくり



この大きさを一人1個食べると聞いたときはちょっとびっくりした

正直“えー1個も食べられない”と、、、

Yちゃん曰く
“大丈夫!カマンベールとよく似ているけどもっとあっさりしているから一人1個は楽勝食べられるよー”と、、、、

いやー驚いた!思っていたよりあっさりしていてペロリと1個すぐに食べしまった

Yちゃん宅で教えてもらった食べ方

このチーズを丸ごとオーブントースターで中身がでてくる直前まで温める

お皿に盛り付け切ると、、、、



わー中身がトローリ、、、

そして忘れてならないのがこの“栗の蜂蜜”



チーズの上にかけてパンと一緒に頂く!


この栗の蜂蜜普通の蜂蜜に比べるとほんのり苦味があってすごく美味しい

ニュージーランドの“マヌカ蜂蜜”と少し似た感じ
不思議なことにこのチーズと凄くあう!
普通の蜂蜜よりこの栗の蜂蜜があう

“えーチーズと蜂蜜”って、、、、最初私も驚いた!

それ以来このチーズと蜂蜜のとり合せが忘れられず
イタリアに戻ってからすぐにこのチーズと栗の蜂蜜を買い

この味を楽しんでいる

カロリーは高いので食べ過ぎに注意しながら!

1個約1ユーロ(約130円)、、、やっぱりチーズは日本に比べると安くて美味しい!


不思議な一日 パート②

2010-03-07 05:27:53 | ラルベロ(店)での出来事
同じ日の午後にまた一組のご夫婦が
“Pino”といいながらお店に入ってこられた

どこかで見覚えのあるお顔???

そうそう!毎年夏にスイスからこられるPinoの作品のコレクターさん

この方はこられると必ず何かしら大物をお買い求めになられる
ここ数日売上げさっぱりだったので私達には救世主のように見えた!

いつも店内奥にあるPinoのコレクションボードの中から何かを選ばれる
というかそこを目指してやってこられる

今回もまたPinoとの交渉が始まった

基本的にこのコレクションボードの中のものは非売品になっている
どうしてもいう方には可能なものに限りお買い求めいただいている

今回は人間の顔を立体的に表現した細工ビーズをお買い上げ



このビーズはあるマエストロが製作されたものでPinoが作ったわけではない
ご縁があってPinoコレクションボードにやってきたものだ


そしてもう一つ午前中に引き続き午後のこの方も蝶々デザインのペンダントと


アンティークミッレフィオリで作ったラルベロのペンダントを選ばれた


そして交渉成立と言う段階で工房内であるものを見つけられた

なにかというとゴロンとした石のような状態の電気炉から出したばかりのペンダント

実はこれPinoが今回の日本での実演販売中に一生懸命製作していた大作のペンダント
製作中見ておられるお客様も
“なにができるのか想像つかないけど大作作ってるねー”と言っておられた

これ今年の秋からデパートでの販売の新作として
最終仕上げをして再度日本に持っていく予定の品物だった

さすがコレクターさん、沢山ある中から一番できの良いものに目をつけられた
Pinoはまたまた嬉しそうにこのペンダントの説明にはいった

さーそうなるとコレクターとしてはどうしても欲しいわけで、、、

でもPino“これは日本に持っていくものだから販売できない”と返事している

たしかに出来は素晴らしかった、、、

彼は“へーこんなに沢山あるのに全部日本用だなんてそんなこと言わないで
譲って頂戴よー”と必死に説得

“うーんこれは日本用だから、、、、”

そしてPinoは最後の最後には“佳奈枝どうしよう?”と私に聞いてくる

正直かなり良いできのペンダントだったので私も迷った?
ちなみにこんな感じ


本来ここからドーム状に削ってペンダントに仕上げる

でもこの売上げの少ないこの時期、わざわざ毎回ベニスにきたら
必ず“ラルベロ”に来てくださるのだから無下にだめだというのはちょっと忍びない

ペンダントをよく見ると材料はまだ工房に残っている
時間さえあればなんとかもう一個製作できるかもしれない

で私“ご購入いただいたら?秋までまだ時間あるからなんとかもう一つ作れるでしょう?”と言うと

Pino“うーんこれだけ仕上がりよくできるどうかはわからない”と

“大丈夫あなたならできる”という私の一押しで販売決定

何故かPinoは最後の決定権を私に振ってくる、、、
というか自分の中ではもう答えはでているのに、、、、
私もお客様の目の前で“だめ”とはやはりいえない

コレクターさんご満悦!そしてPinoと一緒に記念撮影



さすがコレクターさんだけあって仕上げないでそのままの状態で欲しいと言うことで
片面だけ綺麗に柄がわかるように切って研磨をかけた!

そういえば日本のデパートでもご年配の男性がやはり釜から出した状態のままで買いたいと
いわれお渡ししたことがある



研磨をかけるとこんな感じに




この方いつも工房内でPinoが仕上げをしている姿をまるで子供のような目で
にこやかに眺められている



嬉しくてたまらないようだ!

いづれにしても一日二組とも普段誰も訪ねない蝶々をラルベロでゲットされた

そういえば日本の在庫にも蝶々のデザインペンダントが一つあったなー!

こんな話が続くと蝶々デザインもいとおしく思えてきた