ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

ドロミティートッレキング Malaga Coltrondo ヒュッテへ( きのこ道 )4

2014-09-21 07:29:16 | 旅行:イタリア山バカンス

1週間の滞在で後半はだんだん天気も回復

朝から太陽が顔を出し絶好のトレッキング日和

 

宿の奥さんに何かいいトッレキングコースがないか聞くと

Malaga Coltrondo ヒュッテのコースも面白いよ~

という事で早速行動開始

 

Mosoからバスにのりいつもとは反対方向の終点Passo Monte croceへ

バス停前の景色はこんな感じ

ここはアルトアディジェ(南チロル)の南東の端

その先はVeneto(べネト地方)となっていた

Passo Monte croceのバス停から

目的地のMalga Coltrondo ヒュッテに向かって歩きだした私達

 

山道から外れて森の中に入り込んで行ったPiさん

しばらくすると“ かなえ~、かなえ~ ここに来て~”と叫んでいる

私正直言って草ぼうぼうジメジメ暗い感じの森の中は苦手

 

“ え~、、、、ちょっといやや~気持ち悪い~”なんて言っても

とにかく来いと叫び続けるPino

 

仕方がなくこわごわ中に入っていくと

遠くからガッツポーズのPiさん

写真を撮れとうるさいので1枚パチリ

さらに私を呼び続けるのでそばまで行くと

Piさん自慢げに、、、“ここ見て!”っと

そこにはなんと“ ポルチーニ茸 ”そう日本で言うとマッタケのような存在の

イタリアのキノコの王様

しかも大きい!

初めて見つけて大喜びのPiさん

本当にポルチーニ茸がどうか疑心暗鬼のままとりあえず収穫

香りからしておそらくポルチーニ茸に間違いなさそう

 

そしてそこから始まるキノコのオンパレード

マイタケ?

いろんな種類のキノコたちが行く手に登場して

私達の目を楽しませてくれる

採って持ち帰りたいところなのですが

なんせ私達キノコに関しては全くの無知

 どれが食用でどれが毒きのこか全くわからない

これシイタケみたいだけど

これマッシュルームみたいだけど

お弁当食べようと座った場所にも

シメジみたい

Pinoのこぶし大くらいあった巨大なキノコ

ビーフステーキのような美味しいキノコがあるって聞いたけど?

焦げ茶色で大きいって、これかな?

帰ったらキノコ名人に教えてもらうととにかく見つけたものはすべて写真に

ちょっと変わったきのこも

大きくなるとこんなに成長するようです

小ぶりのトウモロコシくらいの大きさでした

道中出会ったおっちゃん曰くこれは食べられるらしい

そしてドロミティーの山に来るようになって

ずーっと出会いたかったものがありました

その出会いたかったものに今回とうとう出会えました!

じゃーん!

キノコといえばやっぱりこれでしょう!

マンガの世界でしか見たことのなかった真っ赤なきのこ

そうりゃもう嬉しくて仕方ありませんでした

 

最初の出会いが1本だけではなく

5本も一緒のファミリーに出会ってしまいました

しかも大きい

大きくて傘も開ききってなくてめちゃくちゃかわいい

これもちろん毒キノコなのですが

ヨーロッパでは“幸福のシンボル”って言われているそうです

ラッキーだ!

 

このあと赤い毒キノコをいくつも見かけましたが

見栄えがするものはやっぱり最初の5本ファミリー

後にも先にももうこれ以上に

フォトジェニックな赤いキノコには出会えないような気がします

 

この赤いキノコ

生まれた時はこんな感じ

徐々に白い点々がでてきて

最後はこんなふうに傘が開きって終わりを迎えるようです

赤いキノコの一生です

そういえば数年前Piさんの作品にもなりました

やっぱり赤かった

 

ヒュッテまで1時間半とありましたが

キノコで横道にそれてしまい道中遊んでしまい

結局到着まで3時間以上もかかり

最初に予定していたコースはあきらめ

帰りも同じ道を通ってかえりました

 

帰り道ふと後ろを見るとPiさん何やら食べております

Lamponi(野イチゴ)を見つけたようです

こんな風になっていて

実を引っ張ると綺麗に赤い実だけが収穫できる

その場でそのままパクリといくつも食べてしまいました

甘くて美味しい!

 食べきれないほど取れたので翌日の朝食用にお持ち帰りしました~

 

いやーあんなに森の中に入るのが嫌だった私

キノコと野イチゴのおかげで森大好きになってしまいました!

 

来年は山主催のキノコの授業に参加しようかな~


2014 年 ドロミティーの真珠 Lago di Braies / ブライエス湖 3

2014-09-19 04:50:49 | 旅行:イタリア山バカンス

合流組の友人夫婦を見送ったあと

ドロミティーの真珠と言われている ブライエス湖に行くことに

 

MosoよりバスにてDobbiacoにて乗り換えBraies行にのり

トータルで約1時間ちょっと

山に囲われた湖は地図でみるとこんな感じ

山ほどある赤ラインはブライエス湖と合わせたトレキングコースです

バスの終点で降りるとすぐにこんな風景が目の前に飛び込んでくる

正直 “ なんだ~こんな程度か ”と思ったのが第一印象

宿の奥さんが 

“左右どちらからでも1週できるけど 左から行く方がいいよ”と

言っていたのを思い出し左から湖畔を1周することに

 

特に感動もしない湖畔を10分ほど歩くと

対岸の美しい景色が見渡せる場所に到着

 

一転して景色が変わってわーなんだかわくわくしてきた~

ミズリーナ湖より秘境と言う感じのこの湖

旅行雑誌のカタログにでてきそうな風景に目が釘づけ

やっぱりここも鏡湖になっていました~

こんな景色を見ながらしばし一休み

 

そしてずーっと奥に続くこんな遊歩道を歩いていくと

断崖絶壁に沿うような細いアップダウンの道になり

目の前に広がる風景も最初の印象とは正反対の

息をのむような素晴らしい風景が広がっていました

最大水深がなんと36mもあるため水面の色も透明からモスグリーンと

グランデーションに色が変化していてかなり神秘的

 

先には真っ白な砂浜があるかと思えば山側をみると

まさにドロミティーの険しい岩山

きちんと整備された遊歩道をさらに進んでいくと

九十九折になった階段で砂浜に降りられるようになっていた

階段上からみた砂浜

ここは南の島かと勘違いしてしまいそうなコントラストに絶句

こんなところでお弁当食べたらさぞかし美味しいだろうな~

ここでやっと宿の奥さんが“左から回ったほうがいいよ”って

言った訳がわかりました

左から行くとこの長い階段も下るだけ

 

もし右から行っていたらこの階段を上ることになっていたわけです

地元の人の話はちゃんと聞いておくものですね

砂浜ではしゃぐPiさん

砂浜に降りてきた階段がこれ

 

ここだけみるとイタリアだと思えませんね

中国の山水画にでてきそうな風景でした

 

しばらく砂浜で遊んだあとさらに先に進むと

なんと牛が放し飼いになっていました

まるで奈良公園の鹿のようです

ベンチのそばでくつろいでいる牛

こんなに近づいてもまったく動じません

のんびりと湖面を眺めている後姿、なんとも癒されます

君たち毎日こんな景色みてちょっと幸せ過ぎませんか?

 

中にはお弁当を広げるとすぐさま近づいてくる食いしん坊も

おっちゃん袋持って逃げています

まさに奈良の鹿と同じです

昔Pinoが鹿に追いかけられてたのを思い出しました

 

中には気の強そうな角突きの牛もいたりして

Piさん牛と一緒に記念撮影!

この牛、素晴らしいカメラ目線です

 

“ ブライエス湖 ”

周りの皆が素晴らしいよって言ってたいたのが良くわかりました

曇っているのにこんなに綺麗だったら

晴天時に来たら一体どんなことになっているのでしょうか?

ここもまた必ず再訪したい場所となりました!

 

全長3.5km ゆっくり歩いてお弁当食べ砂浜&牛と遊んで

約3時間コースでした!(歩くだけなら1時間半ほどらしいです)

ドロミティーのお勧め散策コースです


2014 年 ドロミティー Tre Cime と ミズリーナ湖 2

2014-09-16 06:48:57 | 旅行:イタリア山バカンス

日本からの友人夫婦と合流して2日目

雨こそ降ってはいないものの朝夕は厚いに雲に覆われて

太陽がなかなか顔をみせてくれない

 

数日の滞在でドロミティー最大の見どころ 

Tre Cime ( 昨年の詳細 )→ ここ 

を見るには今日か明日しかチャンスがないということで

強行突破で行くことに決定

 

山歩きは楽しめなくてもバスで2400mの山頂近くまで登っていけて

あの岩山ごつごつ感が見られるかもしれない

雨さえ降っていなければ少しなら歩けるだろうということで

小雨交じりのなか出発

 

宿泊地のMosoからDobbiaco経由Tre CimeのAuronzoヒュッテまで約1時間半

バスの乗り継ぎも良く非常に便利

 

幸い山頂付近にも関わらず雨は降っていなくて時々雲の間から岩山が見て取れる

少しだけ歩いてヒュッテに戻りまたすぐに帰りのバスに乗り込む

 

今度はミズリーナ湖で途中下車して湖畔を散策

風が無かった為水面は鏡のようにすべてが映り込み

素晴らしくきれいでした

このミズリーナ湖 Tre Cimeに行くのにいつも通っていたのですが

バスの中からみていると意外と小さい湖だなと思っていたのですが

今回初めて実際に降りて散策するとなかなか素敵な散歩コース

湖畔を1周しても3キロ弱ほどなので1時間ほどで楽しめます!

 

次回は晴天時に来たいな!

 

 


2014 年 ドロミティー Tre Scarperi のトレッキング 1

2014-09-13 08:08:17 | 旅行:イタリア山バカンス

毎年恒例の夏山日記です

あきもせず今年もまた同じ場所に帰ってきました

いつも今度こそ場所を変えようと二人で言ってはいるものの

あまりの快適さにやっぱり同じところに来てしまいます

 

かれこれ6回の訪問

行き先&行き方は過去ブログにて→ここ 

 

実は今年に関しては秋まで待てなくて

初夏の夏山にフライングして来てしまったほど

すっかり夏山に魅了されている私達です

 

今回は初めて1週間のお休みを取りました

思い返せば5年前 “ 1週間行こうと ”というPinoに

“この夏休みの稼ぎ時に1週間も休みをとるなんて何をふざけたことを言っている~”と

2泊3日で山に来ていた私

 

今となっては2泊3日が “ふざけている~” って感じです(笑)

何故なら夏山がキラキラ輝くのはたったの3ヶ月弱

最近の私はあまりの夏山の綺麗さに

“仕事している場合じゃないわ~”なんて思ったりするほど

休みの感覚がイタリア人的になってきているようです

 

今回出発前に得意先のご主人から

いいトレッキングコースがあるよと教えて頂いたのが

Tre Scarperi 標高1620m

私達の宿泊エリアMosoからバスで San Candido方面に向かい約9分

Bivio Val Campo di Dentroで降りそこからTre Scarperiヒュッテを目指すコース

 

初日で足慣らしという事も考え最初から歩かず

そこから又バスを乗り換え9分の終点でおり歩き始めた私達

30分ほどで目の前にこんな風景が広がっておりました

 そして道なりに奥に進んでいくと

目的のTre Scarperiヒュッテに到着

お天気がよかったのでヒュッテにてランチ、美味しいワインをいただいて

Piさんもご満悦

これワインのコマーシャルになりそうです

昼食後さらに奥に進んでいくと

何やら大きなトラックが停まっていました

さらに奥にすすむとなんと映画か何かの撮影中

誰だろうと覗き込むとそれなりに有名な俳優さんの様です

勿論私にはまったく誰かはわかりませんでしたが

Piさん曰く “ Terence Hell だよ~ ”と

よくテレビやCMに出ているよと言われても

イタリアのTVをほとんど見ない私(日本でもほとんど見ないですが)

やっぱり????

でも数日後何気にみたCMに“あーこの人だ~!あの時と同じ服着ているじゃない~”

ということであれは新CMの撮影だったようです

 

そして夕方日本から夏山バカンスに合流する友人夫婦を迎えにいくのでありました