ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

京都 Gallery 紅中 ラルベロ 初個展について

2025-02-27 08:13:03 | 日本:イベント

2025年1月ラルベロは初めて個展を開催いたしました

長年思い続けていた日本でのラルベロ個展がついに実現しました

 

まずは大変遅くなりましたが

会場に足を運んでくださった皆様には心より御礼申し上げます

 

友人や親族そしてラルベロのお客様、中には遠くは新幹線で駆けつけて下さった方々

皆様の支えがあり今回の初個展は大成功で幕を閉じました

 

その時の様子をつらつらと書き始めようと思います

 

まずは15年以上もいつかは京都で個展がしたいと思いながら

開催までたどり着けなかった大きな理由が会場との出会いでした

 

15年の間にいくつか会場は下見していたのですが

「なんか違うな~」って感じでなかなか二人とも動けないでいたのです

 

今回の会場「Gallery 紅中」との出会いは1年前にPinoとお散歩中

偶然前を通りかかった時に私達の目に飛び込んできた木の温かみのある大きな

このショーウインドーでした

引き寄せられるように中に入ってみると

大正時代の建物をリメークされたGalleryで

広々として外からの自然な木漏れ日が差し込み京都らしくてすごくいい感じ

中にはとても落ち着くカフェも併設されていて → ここ

Pinoも私もこの会場に一目ぼれ!

2人同じ瞬間に「ここで個展やりたい」と思ったのでした

 

人も場所も出会いの瞬間ってこんな感じなのでしょうね「ピーンってくる」って感じ

オーナーのSさんも親切でいろいろ良くして頂きありがとうございました

 

イタリアのベネチアンガラスと日本の町家が不思議とマッチした素敵な会場で

後に会場に来ていただいた方々から

「素晴らしいギャラリーどうやって見つけたの?」って何人もの人に言われましたよ~

 

Pino曰く「会場の名前が凄く良い!ベニチュウ:ベネチア:ベニスって響きがそっくり」

ほんとそうですよね響きだけじゃなく綴りまで一文字違いVenice とVenichu

偶然とは言えこの会場との出会いは必然だったのかもしれません

巡りあわせに感謝ですね

 

会場ではヴェネチアのラルベロ本店から持参したPinoのコレクション作品も展示

皆さまに絶賛して頂きPinoのガラス職人魂に火をつけて頂いたようで

イタリアに戻ってから別人のように勢いよく新作にとりかかり始めています(笑)

久しぶりですこんなに没頭しているPinoを見るの

 

なかなかないのですよねこの状況!このまま続けてくれればいろいろ面白い作品が増えていくのですが

鉄は熱いうちに打て状況です(笑)頑張れPiさん期待しています!

 

個展期間中には少人数制のベネチアンガラス体験教室も開催

実はお客様とゆっくり話せるミニ教室も以前から開催したかったのです

いつものゴコマチ会場では各お客様にゆっくりアドバイスして回りたいのに

なかなか時間がとれず終了後にお話もしたいのにこれもバタバタと御礼のご挨拶しかできなかったのが

この会場では終了後皆さんと一緒に併設のカフェでゆっくりまったり

コーヒー飲みながらお話できて私達もすごく嬉しかったのです

 

今回Pinoのコレクションの中で一番注目を集めたのがこの鳥(ヤマセミ)

こちらは以前もブログで紹介しましたが → ここ

ラルベロのコレクターのお客様に「いつか個展をするときは持って頂いている作品を貸してくださいね」

と長年お願いしていた逸品ものです

 

ヤマセミのあまりの出来の良さに本当は自分の手元に置いておきたかったようですが(笑)

オーダー作品ですから泣く泣くお嫁に出したという逸話があります

 

Pinoコレクション作品で一番手がかかって苦戦したのがこちらの絵画シリーズ

作品誕生までの様子はまたいつかゆっくり紹介したいと思います

 

馬のたてがみ部分の表現を意識して制作したこちら

 

気が遠くなるような細かいデザインのバラの花

左右対称に歪まないように焼き上げる蝶々→ ここ 

ダイナミックなベルトのバックルをイメージしたもの

そして昨年米寿を迎えた父に制作プレゼントしてくれた

「春の富士山と河口湖」のお皿右下の88に注目です!

その他飾り皿も色々

 

 

 

お皿も後ろから太陽光があたるといい感じになりなりますね

多くのお客様で会場も大変賑わっていました

 

両親も駆けつけてくれて

 

とても思い出深い初個展となりました

お客様とのお話に夢中になり写真すらまともに撮れないほど4日間あっと言う間にすぎさりました

 

そんな私を察してか友人が動画を撮影してくれていました → ここ

動画の編集作業なんてもう今の私にはできないので大変ありがたかったです

是非みてくださいね

 

また皆様にみて頂きたい新作がそろいましたら2回目の個展も開催できたらと思っております

今回は本当にお忙しい中ご来場いただきありがとうございました

 

 

 


2025年 京都ベネチアンガラス体験工房 作品発表会 ③

2025-02-11 22:36:09 | 日本:体験教室

最終回の第三弾です

これ開催中に多くの方が制作されるポコポコデザインです

 

今回ものすごく面白いデザインがありました

それがこちら

制作されている時に「わ~顔や、顔や面白い最高!」って思わず言ってしまうほど

私には暑い国のアフリカ人に見える、

頭のグレーのミッレフィオリがアフロヘヤ―に見えるんですよね

Pinoはサーカスで笑いを誘うピエロに見えると

 

私の友人に「何に見える?」と聞くと「植木!」って(笑)

何に見えるかは人によってそれぞれ違うようです

 

これジーンズなどカジュアルなスタイルに長めの皮紐と合わせると

ポップな人目を引くアクセサリーになりそうですね!

 

そして翌日焼きあがったばかりのその作品を見た

前回紹介した抽象的なラルベロデザインを制作した小学生の男子が

 

これまたこんな作品を制作していました

弟が生まれた~

似ているようで違う二つともそれぞれのオリジナリティーがあって

面白いな~と

 

子供の柔軟性ってすごいですよね

私達大人が忘れ去ってしまった物を持っているんですよね

 

そしてもう一つがこちら

モコモコの羊をポコポコで表現したデザイン

このアイデアは凄いとPinoが絶賛してました

 

色によって溶ける時間差があるためすべてがポコポコにはならなかったのですが

ポコポコシリーズを焼くときはいつも秒単位で戦っているPinoです

羊の顔部分の黒色とハートの目が周りに比べて低かったかな?

焼き込み気味になりました

 

ポイントはできるだけ同じ高さでそろえる方が綺麗なポコポコになります

 

そするとこんな風になる確率があがります

ネクタイピン

ピアス

 

でもね高さを揃えてもポコポコにならない事もあるのです

同じベネチアンガラスでも固いガラスと柔らかいガラスがあって

こちらの作品は左下の青と茶色の2本のガラスが

周りに比べて少々焼き過ぎのようになっていますが

これはガラス材料の制作された年代が違うためです

 

この茶色とブルーのガラスは工房に昔からあるヴィンテージの材料です

なので溶ける速さが現在のガラスより若干早いのです

 

1秒単位で焼成の管理が必要なポコポコシリーズは

焼く人(Pino)が一番大変なようです(笑)

 

ロングイヤリングや

焼き込むと

左右違うデザインで

そしてこちらはとても面白い材料をうまく2個見つけられて

焼き込みこんな風になりました

レースガラスを使ったような作品になりました

 

最後に仕上作業で必死になっている時にふと見たこのかけら

ジーっと見つめていると何かに見えてきました

でグリーンのガラスを少しのせて、Pino焼いて~

パイナップルにしてみました(ちょっと無理があるかな:笑)

自分では結構気に入っています

ポイントはぐグリーンの透明ガラスがとんがっていることですね

単純に半分に割ることでこんな風にとんがった感でてきます

欠片が何かに見えてきたらそれを作るっていうのも面白いですよね!

 

という事で3シリーズお付き合いいただきありがとうございました

今年の発表会はこれが最終回となります

又来年も体験教室を開催したいと思いますので是非いらしてくださいませ

 

次回は個展の様子をじっくりアップしたいと思います

 


2025年 京都ベネチアンガラス体験工房 作品発表会 ②

2025-02-10 21:57:24 | 日本:体験教室

引き続き第二弾です

今回もラルベロや生き物シリーズを制作されて方いらっしゃいました

 

ラルベロ「木のモチーフ」はPinoの十八番です

フリーハンドでデザインする「ミクロフジョ―ネ」という技法を使うため

制作体験で使う銅線を使わないためミッレフィオリを小さく小さく焼き込むことができます

 

でも毎年ラルベロデザインを作ってみたいと言われる方もあり

制作に多少規則がある事とミッレフィオリは小さく焼き込めない事を

ご了承いただき制作して頂いています

 

今年はこの三つ

なかなかいい感じですよね

特に初めてみたデザイン、大きな葉っぱの中に樹木が一本力ずよく根付いてるこちら

とても良いアイデアですよね~

木のデザイン以外は思い切ってクリアーガラスで囲って

木のモチーフ部分もミッレフィオリを思い切って断捨離されて

そして金箔仕上げ

インパクトのある作品に仕上がりました

赤いリンゴが3つ実ってます

 

そしてこちら小学生の男の子?だったかなラルベロデザインをみられて

「桜の木」かな?オリジナルな「木」のデザインができました

こんな風に抽象的に樹木のデザインを制作することもできるんですね

「青空に咲く桜」私何年みてないかな?

待ち遠しいですね

 

私はお客様の作品から毎回勉強させて頂いてます

 

ミッレフィオリの断捨離と全く正反対のこちら

断捨離どころかミッレフィオリだらけ~

90%ミッレフィオリ使用されていますが

白くて大きなお花のミッレフィオリの白がうまく生かされて

なかなか面白い漫画チックな鳥のデザインとなりました

 

くちばしと目の黄色の小さなミッレフィオリがあることで

表情がでているな~と見ていてほほえましい作品です

 

動物は今回初めてクジラが登場しましたよ

こちらミッレフィオリのバランスが絶妙ですね

体の大部分を占めるブルー系のパスタ

「そのまま焼くとトルコブルーはメタリックになりますよ」とお伝えすると

上手く透明のガラスを乗せられてブルー系に仕上がりました

 

色付きの透明ガラスの使い方が斬新なうさぎさんも登場

クジラと並べると大きさがわかりますね

 

色付き透明ガラスの下にアヴェンチュリーナを敷くとこんな感じ

グランデーションがでて綺麗ですね

 

なかなか思い切った砂のアヴェンチュリーナの使い方

流れた感じを出したいとおしゃってました

砂のアヴェンチュリーナは好きな形に表現できるので面白いですよ

あ~よく見ると右上に幻のモスグリーンのガラスが~

よく見つけられましたね

 

次回は定番となったポコポコデザインの発表です

 


2025年 京都ベネチアンガラス体験工房 作品発表会 ① 

2025-02-09 23:27:32 | 日本:体験教室

作品発送が終わりお客様のもとに届いた頃なので

恒例の作品発表会:第一弾です

 

毎年ご参加くださる方は過去のご自身の作品を持参されて

新しいデザインにチャレンジされています

目の前に沢山のミッレフィオリが山のようにバラバラにあると

宝探しのようでお気に入りのガラスを見つけるのに必死になりますよね

それはとてもとても楽しいひと時です

 

そんな中で私がいつもお伝えしているのが

ズバリ「ミッレフィオリの断捨離 !」

いや~これできるようでなかなかできない難しい作業です

私もいまだに「あ~使いすぎたな~」と思う事多々あります

そしてPinoには「あ~かなえまたこんなに複雑にして~もっとシンプルに~」

って言われています(笑)

 

 

作品に流れを付けて動きを出すのにはミッレフィオリはポイントで使って

そしてパスタや透明のガラスを使う事で軽い感じに仕上がるのです

 

そんな作品が今年も色々ありました

透明を沢山使って銀箔仕上げで爽やかな感じに

大きなミッレフィオリでも

欠片や透明ガラスで軽く仕上がりました

この方かれこれ12年連続皆勤賞の方

最近はこんな感じで断捨離バージョンのデザインを制作されてます

こちらも全くの反対色ですがパスタ、オッパリーノ、ミッレフィオリ、アヴェントゥリーナと

各種ガラスを使われてまとめられました

 

そしてもう一つ使用する色ですが3色くらいに絞ったほうがまとまりやすいようです

可愛い色合いですね、帯どめにされてました

欠片のガラスでグリーンと白をベースカラーに

ピンクをポイントにされてアヴェントゥリーナも入っていい感じに

二つともミッレフィオリを横向けに使って線をうまく表現されました

 

お皿に挑戦された方もいらっしゃいました

面積が大きいお皿はデザインがまとまりにくいですがこの方透明や砂ガラスを使って

すっきりしたデザインに仕上がりました

会場ではこれくらいの大きさのミニ飾り皿制作いただけます

 

そして全くミッレフィオリを使われていない作品もあります

この方は毎年チャレンジャーで私が「その色は焼くと色が変わりますよ~」

ってお伝えするとあえてその色を使って製作されています

 

パスタのトルコブルーを高低差を付けて制作されたもの

高さを変えることで色の出かたが違うのです

色が黒くなってしまいがちな透明の赤も低く使う事で綺麗な赤色に焼きあがりました

なかなか面白い作品です

 

ミッレフィオリ無しで欠片のガラスだけで表現されたもの

 

海や波をイメージして制作されたもの

今年も楽しい作品がそろいました

次回は恒例のポコポコシリーズです

 


京都ベネチアンガラス 体験工房 作品発送 完了のお知らせ

2025-02-03 21:27:45 | 日本:体験教室

大変お待たせいたしました

本日皆様の作品をすべて発送いたしました

 

なんだか集中力が長続きしなくなり

全部一度に発送できなくなくなりました間違えたら大変ですものね~

 

3日かけて本日2月3日すべて発送いたしました

 

万が一間違いがございましたらすぐにメールにてお知らせお願い致します

 

毎年楽しみにして頂いてます作品発表会はもう少し先になりますので

楽しみに待っていてくださいませ

今年も力作揃っておりますよ!