●色彩俳句642・汚れ1・鎌田俊03・2024-04-03(水)
○「りんぷんによごれてゐたり春の昼」(『山羊の角』2015)(→鎌田俊03)
○季語(春の昼・三春)(「俳句201704」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「鱗粉」に指先を汚している。蝶を採集して標本にしている子供の指であろうか。「りんぷんによごれてゐたり」という平仮名の表現が淡い遥かな記憶を呼ぶ。
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■Pickup117「けがれなき汚れ俳句」●句(2024-04-03)
→01「海鳥の羽根のよごれし祭かな」(涼野海音)(好きな一句)
→02「半夏生食べては器よごしけり」(『白コスモス』1999)(石田いづみ)(方法233根源行動=飯を食う9)
→03「飢うる街あかい氷菓に唇汚す」(『水谷砕壷句集』1954)(水谷砕壷)(好きな一句)
→04「雪渓の汚れて堅き象皮なす」(『木の國』1979)(茨木和生)(好きな一句)
→05「新雪を汚して暮し動き出す」(浅利恵子)(好きな一句)
→06「夏服の汚れしままに勤めけり」(『野梅』1950)(大橋越央子)(好きな一句)
→07「白猫を汚して帰す春の月」(藤沢紗智子)(色彩126白24)
→08「青空から汚染受ける酒臭の胸」(堀葦男)(特集127酒呑俳句)
→09「夕風や汚れて残る春の雪」(『雷光』2014)(鎌田透次)(挿絵俳句)
→10「春の宵皿を汚して男去る」(北さとり)(好きな一句)
→11「蕎麦の花北指す汽車に肱汚し」(朔多恭)(五体240肱3)
→12「文字消して消しゴム汚す遅日かな」(『青鳥』2014)(鶴岡加苗)(好きな一句)
→13「男らの汚れるまへの祭足袋」(『寒晴』1990)(飯島晴子)(特集477女や男の俳句)
→14「八月の闇の汚れしまま眠る」(荒井良子)(好きな一句)
→15「汚点とも眼とも蛙の一卵塊」(谷内茂)(方法577直喩127とも1)
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