●技法俳句040・文字空け01・伊丹三樹彦
○「古仏より噴き出す千手■遠くでテロ」(伊丹三樹彦01)
(※■印 1文字空け)
○季語(無季)
【鑑賞】:俳句は原則としては文字を空けないのですが、現代俳句の中では文字空けをして俳句を作る俳人もいます。その代表が伊丹三樹彦です。俳句形式の一つとして「多行形式」などとともに「技法俳句」として挙げました。
○伊丹三樹彦(いたみみきひこ)(1920~2019)
○好きな一句:「長き夜の■楽器かたまりいて■鳴らず」02(※■印 1文字空け)
○季語(長き夜・秋)
【Profile】:兵庫県伊丹市生まれ。1933年13歳で→長谷川かな女の「水明」に入門。1937年から→日野草城の「旗艦」に拠る。後「旗艦」同人。その後、→安住敦の「多麻」同人。1946年小寺正三、→桂信子、→楠本憲吉、伊東きみ子らと同人誌「まるめろ」創刊。「太陽系」を経て、1949年草城主宰の「青玄」創刊に参加。1956年草城没後、推されて「青玄」の主宰となる。2003年第3回現代俳句大賞受賞。
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