今、関東地方は桜の季節です。
桜の花は、きれいな薄いピンクやホワイトの色で
ほぼ一斉に、辺り一面に咲き誇り…
かつて桜の木が
他の景色に埋もれていたことなど
一瞬のうちに忘れさせてしまうほど強力なインパクトを持って
私たちに訴えかけてきます。
そして
やがて桜の花は、流れる風にまかせて
はらはらと、きれいに散っていきます。
その花の存在と一生はとても美しく
昔から日本人の心をひきつけてきました。
桜の花の、咲いてから散るまでは
ただ素直に
今、この瞬間を
何にもとらわれることなく
あるがままに生きていて…
そこには
終わってしまったことに対する後悔や
まだ来てもいないことに対する心配や
自分本来の生き方に背くこと
など何もなく…
ただひたすら
今を、ありのままの自分で生きている。
桜の花には
まるでそのような姿が映し出されている印象を受けます。
桜の花は
春の訪れとともに
人の生き方も教えてくれているような気がします。