ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

Opera Art Academia 楽譜から読み解くオペラの魅力

2018-11-21 16:15:05 | 講座・レッスン
昨日はお手伝いも兼ねて
Opera Art Academia
楽譜から読み解くオペラの魅力

を聴きに行きました。

講師は作曲家の加藤昌則さん。
演出家 田尾下哲さんがナビゲーターで
話を進めます。


昨日は特に

オーケストラの扱い、
楽器の使い方、
フーガ、二重フーガの使用を

セビリアの理髪師
ヴォツェック
ウエストサイドストーリー

などの作品の映像として
オーケストラスコアを見ながら
分かりやすく解説してくださいました。


特にフーガの手法に
音楽を立体的にさせるという
作曲家の認識があることに納得。
だから、ここはフーガだ!と
意識して使っているのだと。


二重フーガを使うってのは
相当に音楽を立体的にさせようと
していることらしい。
ウエストサイドストーリーという
ミュージカルにクラシックの高度な二重フーガか
入っていることをしってビックリしました。


さすがバーンスタイン❣️


歌や声だけでなく
オーケストラの演奏も
きちんとドラマを表現しているのです。


舞台や衣装がなくても
オペラはまず音楽があるということ
歌手は自分の歌が
どんな音楽の土台にのっているかを
よくスコアを読み解くと
歌いやすく、演技もしやすくなりますね。



加藤昌則さんの作曲した白虎の話も
面白かったです。
台本作家と作曲家、演出家が
話し合いながら作曲をすすめたということ。

演出家が、この場面でこの内容で
こんなにあっさりいくか、
もっと葛藤や戸惑いがあるのではと
小節数が二倍になったことなどは
作曲家にとってもなるほど思ったという事でした。


モーツァルト、ロッシーニの
音楽から引き出される演出、

バーンスタインの
ダンス(演出)からいきてくる音楽

作曲家を唸らせたスコアに
聴きにいらした皆さんも
深く頷き、新しいオペラの見方を
教えて頂きました😊


会場は恵比寿ガーデンプレイスの近く。
クリスマスイルミネーションが綺麗でした。




コメント
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