ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

日本のうたカフェ〜曼珠沙華と私〜

2019-09-18 09:13:40 | 音楽
今度の日本のうたカフェでは

北原白秋詩 山田耕筰曲

曼珠沙華

を歌います。



♫GONSHAN GONSHIAN
何処へいく
赤いお墓の 曼珠沙華(ひがんばな)
けふも 手折りに きたわいな



ゴンシャンとは
白秋の生家のある柳川の方言で
良家の娘、お嬢さん、という意味ですが
この謎めいた歌詞には
いろいろな解釈があるようです。


♫GONSHAN GONSHAN
何本か
地には七本 血のやうに 
丁度 あの児の年の数


曼珠沙華を見ると
あの赤に血のイメージがあるのは
やっぱり白秋のこの詩が
頭に浮かぶからでしょうか?


♫GONSHAN GONSHIAN
気をつけな
ひとつ摘んでも 日は真昼 
ひとつあとからまたひらく

GONSHAN GONSHAN
何故(なし)泣くろ
何時まで取っても 曼珠沙華 
恐や 赤しや まだ七つ



付点音符のリズムを鋭く歌って
柔らかくならないように、
ある先生は御詠歌のようにとも
仰っていました。


私自身は、子供を亡くした女の
狂気と哀しさを前提として
節の前半の客観的な語りと
後半の主観とを織り交ぜて
ゴンシャンの品よく、激しく
曲を組み立てようと思っています。



それにしても、、難しいですが‼️


昨年撮影していただいた
曼珠沙華と私です



曼珠沙華って
やっぱり怖くて美しい













ほかの写真はこちら↓


http://seki.art.coocan.jp/kimono/satoko/02lycoris/index.html


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