日々徒然です

カフェにようこそ!

瞼の向う

2014-01-17 02:13:24 | 小説
開店準備で出張が決まった。この度、事業拡大で地方にも支店を作る事になった
この不景気に我が社は地道に稼いで?!社長が決定した
俺は傍観を決めていたが以前にも開店準備に携わっていた事もあり、社長直々に辞令があった
もちろん半年で戻れる事は決まっていて開店し後任が出来次第には今のポストに戻れることになっている
が、半年では戻れるかどうか更に1年延長になってしまうかもしれない
今の状況ではそんな事を思ってしまった・・・。
連日、挨拶回り社員の教育に追われているこの頃だ!

今は社長が出張の間だけのマンションをレンタルし住んでいる。
俺は憔悴している。休み無く準備に追われ残業の連続で弁当ばかりの毎日だ
辞令が出てから追われるように出張準備をし今に至る

あいつのマンションに押しかけるように越してきて毎日が満ち足りていた
俺の乾きを心を癒してくれたあいつ

逢いたい。逢いたい。逢いたい

忘れないようにと真紅の跡まで体に刻み込んでくれた
休みになったら、あいつのマンションに戻る予定だったが
早くに予定は未定となった
中々捗らない進行状況に焦りもあるが、なんとか形になってきた

電話Hも何度もした
未定な毎日にすれ違いもあったが、今度の週末には纏まった休みが取れそうだ
社長に状況報告も兼ねて戻れる事になっている
あいつには一番に報告すると、電話の向こうで泣いていた
俺にはあいつが必要なんだと実感している
あいつの体温を感じながら朝のまどろみを共にベットで
そんな思いを抱きながら眠りにつく