そろそろシーズンということで、私が体験した不思議な話をご紹介。
一応今回は、第一弾ということで。
私が小学校中学年の頃、不眠症になった時期があった。
真夜中に聞こえるのは、柱時計のボーンとカチカチいう時を知らせる音だけ。
柱時計の音と両親や兄弟の寝息は、その頃の私にとってプレシャーだった。
ある夏の日、いつものように眠れない私は時々母に話しかけながら
睡魔を待ち続けた。母から返事が返ってこなくなった頃、また柱時計の音に
集中するようになっていた。ボーンという音を何回か聞いた後、
押し入れの向こう側から繰り返し聞こえる不思議な音に気がついた。
ガッガッガッガッ、ザクッ、ザァー
ガッガッガッガッ、ザクッ、ザァー
砂利混じり土を大きなスコップで掘り、持ち上げては捨てるような音。
それは波が打ち寄せる音とは明らかに違っていた。
音を出している人に気づかれないように、トイレに行く事も我慢して、
頭から夏用の薄い毛布をかけ、その音を聞かないように
ただ耳を塞ぐことしか出来なかった。
朝起きてすぐに、私は外に確認に行った。
でも、昨日と変わった様子はなかったので、母にこの話をしてみた。
すると母は当たり前のように私に言った。
「死期の近づいた人が自分の墓穴を掘りに来たのんさ。」
後から聞いた話では祖母からの受け売りであったらしい。
でも私は、なるほど・・・ととても納得してしまった。
あの時以来、私は「墓穴」を掘る音を聞いていない。
あれは幻聴だったのだろうか?今も謎だ。
一応今回は、第一弾ということで。
私が小学校中学年の頃、不眠症になった時期があった。
真夜中に聞こえるのは、柱時計のボーンとカチカチいう時を知らせる音だけ。
柱時計の音と両親や兄弟の寝息は、その頃の私にとってプレシャーだった。
ある夏の日、いつものように眠れない私は時々母に話しかけながら
睡魔を待ち続けた。母から返事が返ってこなくなった頃、また柱時計の音に
集中するようになっていた。ボーンという音を何回か聞いた後、
押し入れの向こう側から繰り返し聞こえる不思議な音に気がついた。
ガッガッガッガッ、ザクッ、ザァー
ガッガッガッガッ、ザクッ、ザァー
砂利混じり土を大きなスコップで掘り、持ち上げては捨てるような音。
それは波が打ち寄せる音とは明らかに違っていた。
音を出している人に気づかれないように、トイレに行く事も我慢して、
頭から夏用の薄い毛布をかけ、その音を聞かないように
ただ耳を塞ぐことしか出来なかった。
朝起きてすぐに、私は外に確認に行った。
でも、昨日と変わった様子はなかったので、母にこの話をしてみた。
すると母は当たり前のように私に言った。
「死期の近づいた人が自分の墓穴を掘りに来たのんさ。」
後から聞いた話では祖母からの受け売りであったらしい。
でも私は、なるほど・・・ととても納得してしまった。
あの時以来、私は「墓穴」を掘る音を聞いていない。
あれは幻聴だったのだろうか?今も謎だ。