侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

非電化工房見学及び蛍の湯ご一行様

2009-08-06 23:16:43 | Weblog
 6月に伺った折に募集していた直弟子ウーファーさんが5名おおよそ決定した旨を非電化工房代表の藤村靖之さんが
発表。
 スゴイことが始まる予感がした。まず手始めに高床式の家を全くずぶの素人で建てることから始めるという。
かつて私たちのご先祖様がそうしていたように、すべてを身近にある自然の物を素材にしてのチャレンジらしい。
 5名のウーファーさんが一年後どんな風に成長するのかも楽しみだが、
このような制度そのものをルネッサンスする藤村さんのセンスに感動する。
 人に伝える、育てるということの原点の復興がここから始まると思うとわくわくする。
 今はもう形骸化してしまっているこの制度がどんなに意味深く、新たな時代を築く大切な要素になるだろう。

 何度も訪れてみたくなる非電化工房を後に板室温泉のひとつ手前、那珂川流域の
 清流の宿ほたるの湯にその夜は宿泊した。
 翌朝、生涯で初めての体験、魚釣りをした。
 美しいヤマメが釣れた、その手応えのずしっと来る感じは確かに釣り好きにはこたえられない
感触だろうなあと直感した。
 一から食べ物を捕獲し食べるまでの課程を想像し、私たちは食べることの大半を人に委ねてしまっていることにも
改めて気づかされた。
 その渓流への道すがらでそれは、美し石仏に遭遇した。
飛鳥の仏様のような穏やかな笑みを浮かべて合掌するその姿にしばし、見とれた。

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