侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

あなさやけ茶話会イン春草盧

2010-06-03 13:43:21 | Weblog
「あなさやけ」は、鎌田東二先生の超訳「古事記」からいただいたネーミングなのだけれど、超訳にしか登場しない言葉だと
言うことをこの日始めた知った! これ以前に随分と多くに方々に古事記に出てくる言葉なのよ、、などと知った風な解説をしてしまい、、それを聞いた方々ゴメンナサイ、、です。
 まあ、でも天の岩屋戸開きに連なった八百万の神々様方の心中はまさにそうであっただろうと私も思いますけど、、。
 
  お床の陶板は川村紗智子先生作、銘「宙」 
  花入れは同じく川村先生作 銘「天の鳥船」
  活けられて居るお花はナギイカダ
  裏方をして下さったIさんのお庭から大切に運ばれた。
 ナギは神様のご用をする八咫烏とも縁のある植物だと言うことを
この日鎌田先生がお話し下さり、無意識のうちにこの
 ナギイカダを本日のお花にしたことは先見の明があったのでは、、と
 ウレシイ。
  香合は 某現代アーティストのお作で 銘「むすひ」

 お床のしつらえだけででも大宇宙の果てしなく広がる空間を想像し味わっていただけたら、、の願いと
 
 天の岩屋戸開きとおなじように、暗く閉ざされた世が今一度、
 あなさやけく、あなおもしろく、あなたのしく、おけ と
 森羅万象が喜びでうちふるえるような思を共有して
 今の世を新たに再生させる力を一人一人が発揮することの出来るよう、、
  との願いをこめた「 しつらえ 」である。
 

 


 会の始まりを祝して、東二先生からお神楽を奏上していただいた。

 お庭の草木もまさに「おけ」のごとくうちふるえていたかのような、(寒くてふるえていたわけじゃないと思うけど(^_^;)

 そして超訳「古事記」から天の岩屋戸開きのくだりを朗読していただき、その故事にまつわるお話しを
 大変面白く、時にユーモアを交えて、していただいた。
  ほどきむすひ、天の鳥船のお話しと一座の皆様にとって、大変興味深いお話しでした。
 
 外の立礼席は天気予報どおりの気温ではあったけれど、超訳古事記に皆様は多分心を跳躍させて
 暖まって下さったかと思う、、、
 

 

  立礼席は蒲田女子高等学校茶道部のお嬢さん達、國學院大學の生徒さんのお力により
 つつがなく、フレッシュで爽やかなお席となった。
  先生方の日頃からのご指導が良く行き届いており、とてもスムーズにそしておもてなし心満載で進行していた。
 
 立礼席がフレッシュなら
 春草盧席は、リフレッシュかリサイクル、、う~~ん
 
 それはさておき、お水やもお点前の皆様もそれぞれにキャリアを積んだ方々がシッカリと
 裏方をしてくださり、陣頭指揮にたってくださったのは
 お茶会の達人であるお道具屋さん、お茶杓作りの名人でもあり、
 素晴らしいお茶杓を一夜で仕上げてご持参くださった。

 これだけ素晴らしい裏方の皆々様が居る中で
 大船に乗った気分でなんちゃって亭主をさせていただいた私は
すっかり、良い心持ちになりました。
 
  染色家の西松先生曰く「亭主が一番美味しいお役なのよ」
 う~~んまさにその通りでした!!

 皆々様の喜びにあふれたお顔を見ながら共にこの日を存分にあなさけく、あなおもしろく、あなたのしく
 なべての森羅万象とおけ、とすごさせていただいた。

 これまでの長丁場をご一緒に準備を進めてきて下さった皆様、そしてお寒い中お越し下さったお客様方
 大感謝!です。

 ありがとう御座います!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。