銘に曰く
烈々藩公 烈々たる藩公
丁時銀屯 時に丁り艱屯
忠節不楡 忠節は渝らず
以義全恩 義を以て恩を全うす
無傷無意 無偏無黨
勤王保民 勤王して保民す
身席栄寵 身席は栄寵
沢流子孫 沢は子孫に流る
内向既備 内向は既に備わり
智足先務 智足りて先ず務む
感人何心 人は何心に感ず
匪伊言論 これ言論に匪ず
南山貞石 南山の貞石
化焉豊碑 化して豊碑となる
碑石有泐 碑石にろく有り
高名難廢 高名はすたれ難し
乗彝同好 つねに同行乗ず
我来銘之 我来たり之に銘す
黄絹幼婦 黄絹の幼婦
視之令辞 この令辞を視る
文章華国 文章は華国
未若忠孝 まだ忠孝に若かず
此邦之人 此のくにの人
是則是倣 是則ち是に倣う
大清出使日本全権大臣
李 経 方 銘
終