アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

幻の民サンカ 其の19 山窩の戸籍

2015年08月16日 | 近世の歴史の裏側

670年の「庚午(こうご)年籍」に始まる戸籍は、国家統治の基礎であった。しかし、明治に入っても

戸籍への編入を拒絶し、国民の三大義務である徴兵、納税、義務教育を無視してきたのがサンカで、

あった。日清戦争後にも20数万人、第2次世界大戦後の昭和24年にも、約1万4000人の無国籍サンカ

がいた。その当時サンカ以外の流浪人を合わせると80数万人の戸籍を持たない人達がいたという。

昭和27年朝鮮戦争を契機に国家再編成を実現する目的で施行された「住民登録令」によって、

この列島に住む人々は全て、居住地を決め、その住所を申請すると同時に、米穀通帳、国民年金、

健康保険、選挙人名簿などを一括登録する事を義務化した。後に「住民基本台帳法」として、

完成するこの政令によってサンカの歴史は幕を下ろすことになる。

 つづく