
2人の夫と私の事情
4月24日 シアターコクーン
作:W.サマセット・モーム
演出・上演台本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
翻訳:徐賀世子
出演:松たか子、段田安則、渡辺徹、新橋耐子、猪岐英人、皆川猿時、水野あや、池谷のぶえ、西尾まり、皆戸麻衣
第一次世界大戦が終わった頃のイギリスが舞台。
たぐいまれな美貌の持ち主のヴィクトリア。
本人も十分その魅力を自覚していて、自分中心に世界が回っていると考えている。
戦争で夫:ウィリアムを失ったヴィクトリアは、夫の親友:フレデリックと再婚し、子どもももうけた。
ある日、死んだはずのウィリアムがひょっこりと帰ってくる。
戸惑うヴィクトリアとフレデリック。
ヴィクトリアを巡って争いが起こるのかと思いきや…
ウィリアムもフレデリックもお互いにヴィクトリアを譲り合う。
「美人なんだけど、ねえ…」
ヴィクトリアの天然で自己中な行動に2人とも辟易しているよう。
当のヴィクトリアと言えば、そんな2人よりも、戦争で儲けた成金のペイトンに乗り換えようと、弁護士に離婚の手続きを依頼する。
妻が離婚を申し立てるには、夫の不貞か暴力を実証することが必要なため、弁護士の提案する離婚方法は、まったくばかばかしい内容で…。
3幕目は、当時の離婚法を風刺していて、1,2幕とはちょっと趣が違うように感じました。
90年も前の戯曲なのに、時代背景はともかく、内容が全く古く感じない。
男と女の話は、普遍的なものなのかな?
1幕目は、ヴィクトリアの寝室。
2幕目は、居間。
3幕目は、台所。
見方によれば、鼻持ちならない女に映ってしまうヴィクトリアを、松たか子はとってもチャーミングに演じていました。
理不尽なんだけど、ありかな?って思わせちゃう。
ヴィクトリアの母役の新橋耐子の、ヴィクトリアに「男に会う前は、下唇を3秒間ぎゅっとかんで、それから舌で濡らすのよ」と教えるユーモラスな演技が新鮮で印象に残りました。
とにかく、肩の凝らない楽しい舞台でした。
残念なことに電車が遅れて開演に間に合わず、10分程観損ねちゃいました

伊礼彼方が観に来ていて、終演後、劇場外のポスター前で写真を撮っていました(笑)
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