今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

三度目の正直

2010-12-04 11:59:11 | 実践

セミナー受講生さんから、
野々市町で家電製品の無料回収をしているという情報をいただいた。

隣県のリサイクル業者が1ヶ月と期間を区切って、回収しているとのこと。

回収品目を見たら、テレビやパソコン等、処分が難しい物も含まれている。


来年7月になったら見られなくなる、
小型のブラウン管テレビ…、処分したいなぁ。

ビデオプレーヤーと一体になったヤツで、以前、字幕の仕事でよく使った。

だが昨今の映像は全てデジタル化されているので、ビデオを使うことはなく、
今はもっぱら2台目のテレビとして、チャンネル争いに敗れた人が時々見ている程度



それから10年選手の電気ファンヒーター。

重くて移動が不便な割に、あまり暖かくなくて、私の中では厄介者だが、
もったいない星人の夫は、絶対使うから捨てるな!と言い張る。

そのくせ、使いもせずに、ずっと押入れの奥に押し込めてある。


今年、我が家は石油ストーブを購入した。

これまで暖房はもっぱらエアコンと電気ストーブに頼っていたが、
間もなく家を離れる(かもしれない)長男に、
石油ストーブの使い方や給油の仕方、換気の必要性などを教えておかなければ…と、
有難迷惑な親心を発揮しての購入だった。

だが子供には危ないから…と敬遠していた石油ストーブ、
使ってみると案外快適で、とても暖かい。

即暖効果も高いし、エネルギー効率もなかなかいいのではないだろうか。

おかげでエアコンの出番がめっきり減った。

きっと光熱費にも、嬉しい変化がありそうだ。


…で、くだんの重いファンヒーターには、ますます出番がなくなったのだ。


夫に相談すると、おそらく猛烈に反対するだろうから、
独断で回収業者に引き渡すことにした。
(言わなきゃ、忘れているんだし…


お天気のいい昼下がり、
車のトランクにテレビとヒーターを積んで、隣町までドライブした。

…が、場所の確認が曖昧だったため、見知らぬ町で迷子になる。

カーナビもなく、チラシも持参していなかったので、
ぐるぐる走り回った挙句、諦めて帰宅


その翌日、日本列島は雨と風で大荒れ。

わざわざこんな横殴りの雨の日に…と思ったが、
もたもたしていると、トランクのヒーターに気づかれてしまうので、
回収場所を頭に叩き込んで、再度トライ。

場所は、すぐに見つけた。

だが、大雨の空き地(回収場所)に人の姿はなく、
すでに回収された家電が雨ざらしになっていた。

黙って置いてくるのも何か気が引ける。

そ・れ・に…、この期に及んで惜しくなったわけではないが、
テレビとヒーターが可哀そうになった。

この回収は、どう見ても使える家電をリサイクルするものではなく、
含まれる鉄や金属が目的だ。

まだ十分に使えるテレビとヒーター。

欲しい…と言う人はきっといるだろう。

そう思うと、置いてくるのに忍びなく、そのままUターンしてしまった


一体、何をしに行ったんだろう、私は。

時間とガソリン代をかけて2回も隣町まで出かけたというのに。



帰る道すがら、フロントガラスを激しく叩く雨粒を見ながら、考えた。


処分しようと一旦は決心したのに、
土壇場になってどうして気持ちが揺れるのだろう。

この罪悪感は、何だろう。

私はこのテレビとヒーターをどうしたいのだろう。


「わあ、ちょうど欲しかったのよ!」と誰かが引き取って、
大事に使ってくれれば、それにこしたことはない。

だけど、私が要らないモノは、
たいていの人も要らない。

まだ使える品を手放す罪悪感を、
誰かに肩代わりしてもらいたいだけ…。



迷って、処分を先延ばしにしても、なにもいいことはない。

受験を控えた娘のためにも、
住まいを整えて、すっきり空間を提供したい。


…ならば


業者に電話して、係員がいない場合は、
その場に置いてきてもよいと許可を取った。

そして土曜日の朝一番で、回収場所に出向き、
テレビとヒーターを出した。


たったそれだけのことに、3日を要したわけだ。

でも隣町まで往復しながら、いろいろ考えた。

迷いに迷ったが、やっぱり私は、要らないモノに囲まれていたくはない。

過去や未来ではなく、今の自分と自分の家族に必要なモノだけで暮らしたい。
 
その気持ちに、ブレはない。



まだ使えるのに、ごめんね。

そして長いこと、どうもありがとう。



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