聖域を作ってみた。
手をつけないエリアという意味ではない。
散らかり放題を許さない、きれいに保っておくエリアのこと。
どんなに疲れていても、そこだけは整えてから寝る、そんな場所。
どこがいいかな…。
家中くまなく散らかっている時、
私がいの一番に手をつけたいと思う場所は、
やはりキッチンだ。
シンクに汚れた食器が積みあがっていると、
もれなく気分が盛り下がる。
私にとっては、どこよりも一番気になる場所なんだろう。
ではキッチン。
汚れた食器を放置しない
シンクとコンロは頻繁に磨く。
寝る前に、汚れていないか、必ずチェックする。
毎晩、お弁当の下ごしらえをするので、
これはすでに8割方、実行済みだが、
自分の気になる場所だけに、徹底していきたい。
それから、和室。
先日、風邪で寝込んだ折、
見る影もないほど散らかされた和室。
あれからリカバーして、今は整っている。
この状態をず~~~~っとキープしたい。
漫画本などの出しっ放しを黙認せず、
ここも寝る前に必ずチェックする箇所にしよう。
そして、毎日、ルンバに掃除してもらう
割れ窓理論というものがある。
建物の窓がひとつでも割れていると、
残りの窓も次々と割られ、建物自体もどんどん荒廃していくが、
割れた窓をすぐに修理すると、
わざわざ建物にちょっかいを出す人はいないという。
人は元々汚い所を汚すことに躊躇いはないが、
片づいたキレイな所を汚すことには、なにがしかの罪悪感を感じるらしい。
この理論が正しいのであれば、私が和室をきれいにしておけば、
家族はそこにモノを撒き散らしたりしないはず。
……………………………多分
実験してみよう。
あまり期待はできないけど。
この手の実験は前にもしたことがある。
それは玄関の靴を揃えること
きっかけは新聞の読者欄で読んだ投稿だった。
60代のご婦人が書いた文章だったと思うが、
その方の家族には靴を揃える習慣がなかった。
いつ見ても乱雑に靴が散らばっている玄関。
そこで家族に、靴を並べて…と言うように心掛けた。
ところが何度言っても効果がない。
ご婦人は諦めて、自分で全員の靴を並べるようにした。
くる日もくる日も、誰にも文句を言わず、もくもくと並べた。
すると1年後、いつの間にか、家族全員が、
自分の靴をきちんと揃えて家に入るようになったそうだ。
めでたし、めでたし
この投稿を読んで、我が家の玄関を見た。
4人家族(+犬)なのに、
一体何人いるんだ…というほどの靴が、左右バラバラに散らばっている。
靴だけでなく、鞄や上着や傘や宅配便で届いた箱まで玄関に置きっ放し。
玄関は家の顔である。
我が家に来る人は、すべからく玄関から入ってくる。
一番人の目に触れる場所が、とても汚い。
とりあえず、玄関がキレイだったらいいなぁ・・・と思ったのが始まりだった。
もちろん家族にも協力を要請したが、
その日から寝る前に必ず、余分な靴は下駄箱に入れ、
出しておく靴はきちんと揃えることにした。
靴を揃えることなど、1分もかからない。簡単な作業だ。
でも簡単だからこそ、ま…、明日でいいか、面倒くさいから…、
腐るもんじゃないし…ということになりやすい。
だけど私は、1年後に家族が自発的に靴を揃えてくれるようになることを夢見て、
毎日、靴を揃えた。
三日坊主が常の私だが、
自分でやろうと決めたことだから、1日も欠かさず実行した。
あれから9年、家族はまだ自分で靴を揃えない
だから割れ窓理論にも過度の期待はすまい。
ダンシャリアンの自己満足で終わってもいい。
ひでこ先生も、他人に期待するな!…と仰った。
私が片づけたいから、片づける。
そんなスタンスで、聖域を守ってみよう。