ほとんど手をつけていなかった、リビングの飾り食器棚の下段。
ガラス扉じゃないので中が見えず、
何が入っているのやら、外からは窺い知れないブラックホールのような空間だ。
先日の取材の折に、よりにもよってそんな所を、ひでこ先生に見られてしまった
…もうこれ以上、見てみ見ぬふりはできないから、意を決して扉を開ける。
中身を全部出してみると…
あれ、あれ、あれ~~~~?
なにかしら、これは。
マスクがどっさり出てきた
そう言えば、今を去ること2年前の冬、
日本列島は新型インフルエンザの猛威にさらされ、
老いも若きも、未知のウイルスに冒されたら…と戦々恐々としていた。
ワクチンが不足していて、接種は乳幼児、妊婦、高齢者、慢性疾患がある人が優先で、
働き盛りの私たちや中高生は、
よしんば感染しても、体力があるから死ぬことはなかろうと後回しになった。
最初は2回接種が原則だったが、1回でもOKなことが分かり、
厚労省の接種方針は週単位でコロコロ変わる。
その度に新たな情報に惑わされて右往左往する一般市民、
やがて自衛するしかない!…と、マスクを求めて薬局に殺到した
震災時に水や保存食料、電池等が一瞬にして消えたのと同じく、
店という店の棚から、マスクが無くなった。
工場はフル回転、でも入荷は未定。
マスコミの煽りもあり、半ばパニックに陥った私たちは、
わざわざウイルスが飛び交う町を、マスクを求めてさ迷った。(←ちょっと大げさ)
そんな最中、たまたま運よく入荷に遭遇すると、
自宅の在庫量など考えもせずに、とにかく我先にと購入したマスクだ。
結局、ワクチンの順番を待つうちに、多くの児童・生徒は感染し、
一度罹れば免疫ができるので、その後はワクチンもマスクも用なしとなる。
もう感染したから…とワクチンのキャンセルも相次ぎ、
騒ぎが収束してみれば、200億円分以上のワクチンが接種されずに期限切れを迎え廃棄された。
海外でも不足するワクチンを、かき集めて輸入したというのに、なんとも勿体無い話だ。
政府レベルでは、ワクチンの過剰な準備、
(しかも供給時期が遅すぎて、ほとんどが手遅れ)
個人レベルでは、マスクの過剰な買いだめ。
残ったモノは、膨大な廃棄ワクチンと、戸棚の奥で忘れ去られたマスク。
さらに新型インフルエンザは、殺人ウイルスではなかった
これまでになかった新種のウイルスだが、
罹ったとしても、症状は、発熱、喉の痛みや咳、お腹の不調など、通常のインフルと変わらない。
不足気味ではあったが、タミフルやリレンザが有効な疾患だ。
(※確かに犠牲者も出たが、季節性インフルエンザでも毎年亡くなる方はいる)
この大騒ぎから、私たちは何かを学ぶことができただろうか。
不様な失敗をしても、それを次に生かすことができれば、それは進歩と言える。
だけどモノやコトが変わっても、同じことを何度も繰り返すのは、少々恥ずかしいことかもしれない。
少なくとも私は、今回の震災後、品薄な店を見ても、慌てたり焦ったりしなかった。
モノがなくても、なんとかなる。
本当に必要なモノは必要な時に手に入る。
また私には必要なモノをゲットする才覚がある。
・・・そういう風に自然に思えたのは、断捨離の考え方が浸透してきたからだと思う。
私が断捨離ハウスで講座を受け始めたのは、
ちょうどこのインフル騒ぎの真っ只中だった。
ひでこ先生とEMIさんと私、3人ともワクチンにはありつけなかったが、
誰一人罹患することなく、7回の講義に1度も穴をあけず、最後まで受講できた。
これって、私たちが特別頑丈だったからではなく、
この時期に、この講義を受けるべく定まっていたからだと思う。
会うべき人には、会うべき時に必ず会える。
ひでこ先生がよく仰る言葉だが、ベースはこれと同じだ。
つまり断捨離を学ぶべき人は、学ぶべき時に、必ず学べるということ。
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