今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

過去の買い溜め

2011-05-03 08:57:00 | 断捨離とは?

ほとんど手をつけていなかった、リビングの飾り食器棚の下段。

ガラス扉じゃないので中が見えず、
何が入っているのやら、外からは窺い知れないブラックホールのような空間だ。

先日の取材の折に、よりにもよってそんな所を、ひでこ先生に見られてしまった


…もうこれ以上、見てみ見ぬふりはできないから、意を決して扉を開ける。


中身を全部出してみると…


あれ、あれ、あれ~~~~?


なにかしら、これは。



マスクがどっさり出てきた


そう言えば、今を去ること2年前の冬、
日本列島は新型インフルエンザの猛威にさらされ、
老いも若きも、未知のウイルスに冒されたら…と戦々恐々としていた。

ワクチンが不足していて、接種は乳幼児、妊婦、高齢者、慢性疾患がある人が優先で、
働き盛りの私たちや中高生は、
よしんば感染しても、体力があるから死ぬことはなかろうと後回しになった。

最初は2回接種が原則だったが、1回でもOKなことが分かり、
厚労省の接種方針は週単位でコロコロ変わる。

その度に新たな情報に惑わされて右往左往する一般市民、
やがて自衛するしかない!…と、マスクを求めて薬局に殺到した


震災時に水や保存食料、電池等が一瞬にして消えたのと同じく、
店という店の棚から、マスクが無くなった。

工場はフル回転、でも入荷は未定。

マスコミの煽りもあり、半ばパニックに陥った私たちは、
わざわざウイルスが飛び交う町を、マスクを求めてさ迷った。(←ちょっと大げさ


そんな最中、たまたま運よく入荷に遭遇すると、
自宅の在庫量など考えもせずに、とにかく我先にと購入したマスクだ。


結局、ワクチンの順番を待つうちに、多くの児童・生徒は感染し、
一度罹れば免疫ができるので、その後はワクチンもマスクも用なしとなる。

もう感染したから…とワクチンのキャンセルも相次ぎ、
騒ぎが収束してみれば、200億円分以上のワクチンが接種されずに期限切れを迎え廃棄された。

海外でも不足するワクチンを、かき集めて輸入したというのに、なんとも勿体無い話だ。


政府レベルでは、ワクチンの過剰な準備、
(しかも供給時期が遅すぎて、ほとんどが手遅れ)
個人レベルでは、マスクの過剰な買いだめ。

残ったモノは、膨大な廃棄ワクチンと、戸棚の奥で忘れ去られたマスク。


さらに新型インフルエンザは、殺人ウイルスではなかった

これまでになかった新種のウイルスだが、
罹ったとしても、症状は、発熱、喉の痛みや咳、お腹の不調など、通常のインフルと変わらない。

不足気味ではあったが、タミフルやリレンザが有効な疾患だ。

(※確かに犠牲者も出たが、季節性インフルエンザでも毎年亡くなる方はいる)



この大騒ぎから、私たちは何かを学ぶことができただろうか。

不様な失敗をしても、それを次に生かすことができれば、それは進歩と言える。

だけどモノやコトが変わっても、同じことを何度も繰り返すのは、少々恥ずかしいことかもしれない。



少なくとも私は、今回の震災後、品薄な店を見ても、慌てたり焦ったりしなかった。


モノがなくても、なんとかなる。

本当に必要なモノは必要な時に手に入る。

また私には必要なモノをゲットする才覚がある。

・・・そういう風に自然に思えたのは、断捨離の考え方が浸透してきたからだと思う。




私が断捨離ハウスで講座を受け始めたのは、
ちょうどこのインフル騒ぎの真っ只中だった。

ひでこ先生とEMIさんと私、3人ともワクチンにはありつけなかったが、
誰一人罹患することなく、7回の講義に1度も穴をあけず、最後まで受講できた。

これって、私たちが特別頑丈だったからではなく、
この時期に、この講義を受けるべく定まっていたからだと思う。


会うべき人には、会うべき時に必ず会える。

ひでこ先生がよく仰る言葉だが、ベースはこれと同じだ。


つまり断捨離を学ぶべき人は、学ぶべき時に、必ず学べるということ。





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